新たなる敵を迎えるという事は成長への第一歩です。ライバルがその人を強くして新しい技術や成長が生まれてきます。そしてその人は強くなっていき新しい姿を見せてくれます。そこで少年ラケット4巻でも伊智朗の成長が見れそうです。
曲者揃いの桃田西にどれ位通用するのでしょうか。
「少年ラケット」4巻のあらすじ
ついに伊智朗にとっての初めての対外試合が始まります。相手の桃田西中は森原中の最大のライバルなのです。強いだけでなくかなりの曲者揃いです。関西弁を使う西部劇かぶれのビリー、忍者かぶれのふうま、魔法かぶれのハリー、怪盗かぶれのルパン、探偵かぶれのキャプテンホームズ、唯一まともで真面目な大和。といった風に変わり者が多いのですが、実力は折り紙つきです。
まず迎えたのがビリーは不慣れな関西弁を操り轟木と因縁があるのか絡んでいきます。更に不気味なのがキャプテンのホームズです。彼は他校のプライバシーを犯罪すれすれで調べ上げその事で動揺を与えます。
森原中キャプテン岩元からこのホームズには気をつけろと言った傍で各部員のプライバシーを披露します。そして伊智朗にもおもしろい過去を持っていると動揺を与えます。その悪い雰囲気を引きずり続ける事無く桃田西中の卓球場に入ります。
個性的なスタイルを見せる桃田西中の部員達。その様子に驚きながらも気合を入れ直す森原中の部員達。そして組み合わせと順番が発表されます。
新たなる敵との戦い
ネタバレです。個性的な桃田西中に驚きながらも気合を入れる達。そして運命の対戦カードは博治とふうま、轟木とハリー、埋金・鳥飼とホームズ・ルパン、岩元と大和、伊智朗とビリーという興味深いカードが発表されます。そして博治には下級生に見本を見せるようにいわれますが、実はふうまは初心者で全く寄せ付けず圧勝します。
そして二戦目は轟木とハリーの対決です。地区個人優勝の実力者であるハリーとの対戦で前半は変則サーブに苦しみ得意の高速スマッシュも封じられ1セットをとられます。そしてインターバルでまたしてもホームズの言葉「父親との仲直りかな」という言葉に動揺と共に昔の事(ボクサーへの挑戦をしていた幼少期)を思い出します。
そしてその時に彼の左手の怪我にまつわる話も語られます。少し吹っ切れた感のある轟木は伊智朗の「どうしてジャブを打たないのですか」という言葉にヒントをもらったような感覚で、ハリーを追い詰めセットをとり返します。そして運命の第3セット。どちらが勝つのでしょうか?
感想とまとめ
今回は桃田西中という初めての外敵との戦いに挑みます。この漫画はキャラの特異性を活かすいう事でストーリー自体を楽しくさせてくれます。たくさんのストーリーを持つキャラを登場させる事で対戦を盛り上げるという手法は思わず感情移入してしまいます。
個性的なキャラの登場はある意味スポーツ漫画の王道で前巻でのヨルゲンのサイドストーリーなども主人公側がどれだけ巨大な敵に向かっているかを表現すると共に、敵役にも感情移入しやすいようにしております。このようにする事で対戦シーンは特に盛り上がりやすくなります。
これからたくさんの敵キャラが出てきそうですが、卓球のワンポイント解説も手伝い結構見入ってしまいます。次巻でもこの練習試合は続きますが一ページごとに楽しみがでてきそうです。次が待ち遠しいです。
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