人間の成長はライバルと共に成長します。特に勝負の世界ではライバルの存在は必要不可欠です。強いライバルが成長を促してくれます。この少年ラケットでも強敵たちが現れてきます。新しい登場人物が出てきてストーリー展開が楽しみです。
「少年ラケット」3巻のあらすじ
伊智朗は先輩とのレギュラー争いの勝負も大詰めです。城島との対決は接戦を究めます。有利に展開していたもののスタミナ不足という弱点をさらけ出し窮地を迎えます。岩元の作戦にはまったような形でした。
しかし気力で勝負を続けついに勝利します。レギュラー確定と思われましたが、弱点のスタミナ不足を次の大会までに補う事は難しいと判断し、準レギュラーとして城島との併用となりました。博治は城島も大事な戦力として考える一方、伊智朗の伸びしろを改めて確認しました。そしてある人に会わせて実力を確かめたいと思っていました。
そしてヨルゲンもまた大事な局面を迎えていました。紫王館の合同合宿が始まりました。これはランク別に分けられた人々が一緒に合宿をするのです。ここで一番上のSランクの選手とも対戦する事が出来ます。二人とも新たなステージへと向かっていきます。
新たな環境で鍛えられる二人
ネタバレです。伊智朗はレギュラー争いの対戦に勝利したとはいえ、まだまだ弱点が多く試合で使うには少し不安があります。しかし博治にはセイさんと呼ばれる自分の個人コーチ(元卓球日本代表)に会わしたいと思う気持ちがあります。
一方ヨルゲンはハードな合同合宿に必死でついていっています。気後れする部分もありますが、自分の現在の立ち位置を確認しようとしています。そんなヨルゲンに声をかけるのは女子のエース(世界ランク17位)の花巻べるなです。少しツンデレ系ですが男子と同じ練習をしながらも平常でいるべるなにヨルゲンは驚きを隠せないようです。
その後Aランク(2番目)の元気な先輩石田直斗よりSランクの選手と試合をする事を告げられます。対戦を楽しみにするヨルゲンを無視するようにアップを始めるSランクの選手達に度肝を抜かれます。そしてヨルゲンは全中チャンピオンの最上一郎との対戦が行われます。圧倒的な力に全く手が出ないヨルゲン。果たして彼は立ち直れるのでしょうか。
感想とまとめ
3巻はとにかく展開が早いです。伊智朗とヨルゲンの苦闘の様子を軸に様々な話が描かれています。まず今後の展開に大きく影響しそうな事として最上一郎が登場します。現在中学卓球の頂点に君臨する彼を宮原博治が倒している事も今後の展開に影響しそうです。そして元日本代表の東條星也がどのように関わるのかも楽しみではあります。
そして最上一男という絵の上手い自信過剰なクラスメイトと出会います。彼は超一流の漫画家を目指しているのですがこの人物が結構曲者です。実は最上一郎は兄であるという伏線もはられていて今後の展開に楽しみがあります。
そしてもう一つ興味深いのが伊智朗の叔母と担任の恵美先生(卓球部の顧問)が旧知の中であるという事も興味深いです。3巻ではたくさんの伏線があるので今後の展開を楽しみが増えています。更に次の巻では地区大会のライバル桃田西との練習試合が中心となりそうです。ここにも強烈なキャラが揃っているので楽しみです。
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