一攫千金、巨額の報酬を夢見る楽子ですが、せちがらい新米弁護士稼業には、そうそううまい話は転がっていません。
ゆるキャラの著作権侵害案件、交通事故の保険金出し渋り、そして弟への男の先輩によるセクハラ案件。人のいる所にはトラブルはつきもの。
東海林の謎も明かされる第4巻です。
「そこをなんとか」4巻のあらすじ
女子に大人気のキモカワキャラクターの、僕土左衛門。このキャラクターの原案は自分だという依頼人の土屋は、退職した会社に、パソコンに残っていたアイデアをパクられたと主張します。
原案を立証出来れば著作権の保護対象として土屋に著作権が発生するため、東海林は会社より先に自分が作成したと立証出来る証拠を持ってくるように指示します。
知的財産事件は一攫千金だと喜ぶ楽子でしたが、日付を明示出来る証拠に乏しく、証拠固めは難航します。
会社に対する恨みに満ち満ちた土屋に辟易する楽子でしたが、うっかり図星をついて土屋を怒らせてしまいます。しかし、土屋の母親のやる気になってくれた引きこもりの息子を応援したいという気持ちにうたれ、楽子は土屋に発破をかけます。
会社との話し合いの日、言いがかりだのすぐ辞めてしまう若者だのけちょんけちょんに言われ傷つく土屋でしたが、過去のアナログ写真に残っていた僕土左衛門と、一緒にうつっていた幼稚園児が、現在中学生の土屋のいとこである事を提示して、会社を黙らせます。
幼かったいとこが美少女に成長して、醜く太った自分を見せてしまったことにショックを受ける土屋。引きこもりだった彼はジムに行くことを決意し、働く意欲も出てきます。会社は著作権の侵害を認め、和解を求めてきました。
勝訴に喜ぶ楽子でしたが、相手方の弁護士が東海林と因縁のある中道だとは、最後まで言えないままだったのでした。
「そこをなんとか」4巻のネタバレ
ネタバレです。楽子の弟は、アイドル系のイケメンサラリーマン。男性先輩社員にセクハラな言動を繰り返されることに悩み、楽子の元に相談に来ます。何かと助けてくれる先輩社員Dの存在もありつつ、弟は心労で疲れ切っていました。
セクハラを訴えて慰謝料を頂く気まんまんの楽子でしたが、そんな折、中道と偶然出会い、東海林の過去の話を聞いてしまいます。
東海林が大手事務所に入れなかった事情とは、受付嬢に無理矢理手を出したあげく、内定辞退というもの。
しかし、楽子はその話を一蹴し、全く信じません。
中道は東海林と話し、内定辞退の件は、酔って記憶をなくした東海林が玉の輿を狙う受付嬢の部屋に連れ込まれ、目覚めて逃げ出した後、逆恨みされて乱暴されたという話をばらまかれたという事を聞きます。その過程で上司を罵倒した東海林は、そのまま退所し菅原事務所に勤務するようになりました。
誤解を解いた二人ですが、この後の関係はどうなるのでしょうか。
そして、弟はセクハラ解決に向け、いつも助けてくれる先輩Dに協力を仰ぎますが、無神経な発言で先輩を傷つけたあげく、彼がゲイである事を知ってしまいます。結局、セクハラ社員はただ無神経なだけの男で、セクハラの件は丸く収まります。
最後に楽子の弟は、「男同士は無理だが、先輩にさわられたのはキモくなかった」と先輩に宣言します。飲みに行く仲になった弟と先輩は、楽子の心配どおり新たな扉を開いてしまうのでしょうか。
「そこをなんとか」4巻の感想
東海林の過去がついに語られましたが、弁護士事務所の生々しいドロドロ加減がいかにもありそうな話で、実際にこんな話あったんじゃ……と実話を疑ってしまいそうになります。
おまけ漫画の赤星が合コンでモテまくる話も、合コン慣れした赤星の高望みな女性観と打算がリアルです。本当にこんな事を言う弁護士いそうです。しかし赤星は結局、楽子にメールをもらうとまっしぐらに楽子の元に向かい、食事をおごります。
Sだと言いながら行動は完全にMな赤星は、無事楽子にフラグを立てることができるのでしょうか。
そして妙に仲の良い東海林と中道の関係は?仕事ぶりだけでなく、弁護士の人間模様からも目が離せません!
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