あなたはどんなキャラクターが好きですか?
少女漫画はストーリーそのものを楽しむだけでなく、自分の好きなキャラを見つける事でさらに違った楽しみが生まれ作品に愛着が湧きます。
「赤髪の白雪姫」2巻ではメインキャラクターが徐々に出揃い、物語を彩ります。あなたもぜひ自分の「推しキャラ」を見つけて楽しんでみてはいかがでしょうか。
「赤髪の白雪姫」2巻のあらすじ
白雪は宮廷薬剤師となり、正式に城門から出入り出来るようになります。白雪直属の上司は最年少12歳で宮廷薬剤師となった秀才のリュウです。リュウは研究熱心で薬学について熟知していましたが、人付き合いが苦手でいつも無表情でした。
ゼンの管轄領であるラクスド砦からの連絡が途絶え、砦内の兵たちを心配したゼンはミツヒデと木々、そしてオビと共に現地へ向かいます。以前ハルカ侯爵が白雪に圧力をかける際に手駒として雇ったオビは、ゼンに捕まって以来自称従者として勝手に手綱を預けていました。
また、ちょうどその際に薬室長のガラクからラクスド東の雪原へ薬草調達のおつかいを頼まれた白雪は途中までゼンたちに同行します。砦についたゼンたちが見た光景は、原因不明の病に倒れる兵たちの姿でした。
白雪とゼンの前に新たな壁が立ちはだかる
ネタバレです。リュウは子供ゆえに信頼が得られず、毒の実験台にされるといったあられもない噂をたてられます。噂を鵜呑みにしている兵士がリュウの処方を避け関わりたくない旨を話すと、白雪はひどく憤慨します。リュウはこの一件から白雪に興味を持ち、不器用ながらも仲良くなります。初めて白雪の名前を呼んだときに、リュウは初めて笑顔をみせました。
おつかいを終えた白雪は急遽ゼンたちに応援を頼まれ、砦内で兵士の治療にあたります。病の原因は暖炉にくべられた薪によるもので、特殊な木を燃やしたために発生した有害な粒子を吸い続けた結果の体調不良でした。
この有害な薪は砦内の武器庫を狙った盗賊が旅団を装って兵たちに譲ったものだと分かり、ゼンたちは盗賊を捜索して退治します。白雪は原因究明後に改めて兵たちの治療に専念し、その献身的な働きにより全ての兵が回復します。
白雪は昼夜問わず働き続けたための寝不足と過労を隠し続け、ゼンが気づいた頃には既に発熱し寝込むほどでした。白雪は体調不良を隠したことにより余計に心配をかけたことをゼンに謝り、ゼンは白雪に砦内での働きについてお礼を言います。こうして二人の仲はさらに深まり、お互いがお互いの原動力となっていることを伝え合います。
これで一件落着かと思いきや、城に帰った二人を待ち受けていたのはしばらくの留守から帰還したゼンの兄でありクラリネス王国第一王子であるイザナ殿下でした。イザナは砦の件で兵士たちに処罰を下さなかったゼンを責め、ゼンの管轄からラクスドを先半年外されます。
また、薬剤師以外の何者でもない白雪が「ゼン王子に気に入られている」ということ自体がゼンの評価を著しく下げるということを、白雪はイザナの言葉と策略によって身をもって痛感します。
「赤髪の白雪姫」2巻の感想
新たな登場人物が増え、物語の幅がどんどん広くなってきました。上司のリュウは人間関係を苦手としながらも優しく才能に溢れ、宮廷薬剤師として白雪と良いコンビになりそうです。上司といえども12歳の少年ですので、その可愛らしさにときめく人も多いのではないでしょうか。
1巻ではハルカ侯爵に雇われ白雪を矢で脅しただけの脇役なオビでしたが、2巻から徐々にその出番を増やしメインキャラとして確立されてきます。今は自称ゼンの従者ですがゼンもそこまで否定しないため、オビが正式な従者となる日も近そうです。オビは意外と面倒見の良い人物ですので、白雪とも仲良くなっていきそうです。
数々の波乱を乗り越えてきた白雪とゼンの前に、新たな壁として第一王子イザナが立ちはだかります。親しみやすいゼンとは正反対のイザナは王家の風格が醸し出され、あまりに友好的ではない態度に驚いた人もいるのではないでしょうか。イザナに認められることが今後の2人の大きな課題となりそうです。
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