大嫌いだったはずの元上司黒沢の店の2階に間借りしたミチコは、黒沢の何気ない優しさにどんどん惹かれていきます。元カノからは、黒沢には好きな女性がいると聞いていましたが、遂にミチコの前にその女性が現れます。
寝言で名を呼んでいた「春子」とは、いったいどんな女性なのでしょう。
そして、ミチコの恋の行方は・・・
「ダメな私に恋してください」3巻のあらすじ
給料日だったミチコは、ケーキとお花を手に店へと帰り、従業員のみんなに差し入れしますが、心の中は春子のことでいっぱいです。春子は、おばあさんの代からの常連客だということがわかりましたが、黒沢の好きな人がその春子かどうかはまだわかりません。
モヤモヤしながらも、就職先で仕事に打ち込むミチコの前に、営業の最上という若い社員が現れます。ミチコの熱心な仕事ぶりに感心し、後輩の結婚式でも気さくに話しかけてくれる最上ですが、若い男に懲りたミチコの目には恋愛対象としては映らないのでした。
結婚式が終わり、店に戻ると、そこには見事な花が無数に飾られていました。春子は花屋に勤めているということで、開店記念に贈ってくれたのです。自分が買ったささやかな花は枯れていて、春子に貰った花を大事そうに世話する黒沢の姿に、早く転居先を見つけようと思うミチコです。
「ダメな私に恋してください」3巻のネタバレ
突然、最上からデートに誘われたミチコ。29年間の人生に於いて、初めてデートに誘われました。いまだかつてちゃんとした彼氏がいたことがないミチコには、何をどうすればいいのかわかりません。
しかし、店で春子から贈られた花を大事そうにしている黒沢の姿を見て、最上とのデートに行く決意をするのでした。
初めは疑ってかかっていた最上の態度でしたが、一直線に視線を向ける様子に、ミチコはときめきます。貢ぎ癖のことに対しても、普段ひとの残業まで引き受けるミチコを見ている最上は、それは尽くすタイプだと言います。
そして、いいお嫁さんになるとまで言ってくれ、ミチコはどんどん最上を恋の相手として見てみようと思い始めます。優しくしてくれる黒沢に想いはあるものの、実る恋がしたいと思うミチコでした。
そして、最上から、結婚を前提に付き合いたいと言われるのです。
最上とのことを思い、店の2階から出ていこうと決心したミチコ。結婚詐欺じゃないのかと本気で疑う黒沢ですが、なんとか幸せを掴みたいというミチコの気持ちは変わりません。
しかし、春子が黒沢を訪ねてきた夜は、全く眠れないミチコ。引っ越したら今までのように黒沢との生活ができないことも、ミチコにとっては寂しくもありました。
しかし、最上との結婚を前向きに考えたミチコは、お付き合いの申し込みにOKの返事をするのでした。
感想
春子の出現から、ミチコは現実を見始めたようですね。二人の関係性はわからないものの、自分の気持ちだけははっきり認識したようです。好きな相手に好きな人がいる、そうなった場合の正解なんかありませんものね。
そんなとき、救世主のように現れた最上。若くてかわいくて、ミチコ好みのタイプ。しかもそんな子から、結婚を前提に・・なんて言われたら、幸せになるための起死回生としか思えませんよね。
先が見えない黒沢への片思いより、自分を慕う年下の最上との幸せを選んだミチコ。しかも、結婚前提の交際を、泣いて喜ぶ最上を前にしたら、最上と幸せになりたいとミチコが思うのも当然ですよね。
どうにか、ミチコには幸せになってほしいと願います。
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