ついに湊のヒミツが第三者にバレてしまいます。最大のピンチを湊はどう乗り切るのか?
さらに、「みな」と接近する新たな男の存在に、ますます恋の糸がこんがらがっていく第4巻です。
「ライアー×ライアー」4巻のあらすじ
烏丸にみなとしての姿を見られて声をかけられ、湊は思わず湊として受け答えてしまいます。透が来る前に会話を切り上げたいと焦る湊ですが、二人の話す様子を見ていた透は烏丸の手を引き、「姉ちゃんに似てるけど別人だから」ときっぱり言います。戸惑う烏丸に、湊はメールで「事情を今度話すから今はしらんぷりをしろ」と烏丸に訴え、なんとかその場を切り抜けます。
後日、事情を話す湊ですが、結局全て話すはめになってしまい、さらには透が気になる存在だということも告白してしまいます。烏丸は、義理とはいえ理解出来ない、妹がいる立場としては気持ちが悪いとはっきり言います。口止めする湊に、烏丸は言わないけれど応援出来ないとさらなる追い打ちをかけます。
今まで相談に乗ってもらっていた友だちの真樹は、一人っ子ゆえか血がつながっていないなら問題ないというスタンス。兄妹のいる人の意見を聞いて、改めて湊は自分の恋愛が世間から非難されるようなものであると認識を強くします。
この事は強いトラウマになって残り、みなとして透といる時も、気持ち悪いという言葉が湊の頭から離れなくなってしまいます。姉としてきちんと透に向き合うべきだと気持ちを新たにする湊。
しかし、透に恋する湊は、「みな」としてしか透に会う方法がないため、会う回数を減らそうとはしますが関係を断ち切ることが出来ません。先は見えているけど、出来るだけ一緒にいたい。そう望む湊は、一緒にいられるうちにと、海に行ったり透の家に泊まったり、ふっきったような行動を取っていきます。
そんな中、湊を好きな第三の男、塚口先輩が積極的な行動を取り始めて――?
「ライアー×ライアー」4巻のネタバレ
ネタバレです。烏丸は、何でもないような態度を湊に見せながら、全くふっきれていません。モヤモヤした気持ちを持て余しながら嘘をついて塚口先輩を牽制したり、湊と透の様子を無表情に見つめる様は、かなり思い詰めているようです。
また、新たに湊にアプローチをかけるサークルの塚口先輩は、映画館で「みな」に靴を汚されてしまい、弁償をする代わりにみなに恋の相談に乗ってもらうというわけのわからない関係におちいっています。
さらに、みなは新たな偽名「野口みき」として先輩に接しています。みきを湊と気づかない先輩はみきに湊の良い所を語るという体たらく。しかも湊は応援出来ない状況なので、みきとして湊をけなし、なんとか塚口先輩にあきらめさせようとします。ここまでくると、本当に先輩が可哀想になります。
後日、塚口先輩は烏丸に牽制され、湊と烏丸がつきあってると思い込んで落ち込みますが、あきらめずに頑張ってみようと「みき」にメールを送ります。嘘に嘘が積み重なって、水面下で大変ややこしい恋愛沙汰が展開していっていますが、今後どんな決着をみせるのでしょうか?
「ライアー×ライアー」4巻の感想
湊の嘘もさることながら、烏丸も報われない恋のために嘘をつき、恋愛模様はさらに混沌としてきました。
嘘が嘘を呼び、ついには「野口みき」という第三の設定まで作ってしまった湊。透と距離をおこうと考えはしますが、透が好きだと自覚してしまったため、みなでいられるうちは側にいようと、行動が暴走気味です。
そして烏丸という男は、誰かに見せる顔はあっさりしていて良い人ですが、一人になれば非常にどろどろとした感情を持て余しています。
湊のヒミツを知ってしまうことで、さらにそれが強まり、湊と透を見つめる眼差しは思いつめる余り、何かしでかしてしまいそうな雰囲気が濃厚に漂っています。いつ破滅が起こるかカウントダウンをしたくなるような第4巻、次巻以降の展開があらゆる意味で気になってしょうがありません!
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