自他共にダメ女と認められるアラサー女子の恋物語。男運がなくて、もはや仕事に生きるしかない・・・そんな女性の日常と恋を描くストーリーです。
笑いあり、考えさせられるところありと、多彩なストーリー展開が楽しめます。
「ダメな私に恋してください」1巻のあらすじ
29歳独身の柴田ミチコ。会社が破産宣告し、退職金も出ないままいきなり無職になってしまったものの、付き合っている大学生純太のため、今日もせっせと貢物をローンで買い、純太の喜ぶ顔だけに幸せを感じる生活。
就職活動もうまくいかず、貯金も底をつき、どん底に陥ったときに偶然会ったのは、大嫌いな元上司黒沢歩。キャベツばかり食べていたミチコに、肉を食べさせて、しかも自分の喫茶店で雇ってくれるといいます。
背に腹は代えられないミチコは、大嫌いな黒沢の喫茶店で働き始めるのでした。
「ダメな私に恋してください」1巻のネタバレ
ミチコの貢ぎ癖を心配する元の会社の友人たち。それでも純太の笑顔を見るために無理をするミチコでしたが、ある日純太から、誰とも結婚する気はないと言われてしまいます。結婚を望んでいたミチコにとっては、地獄に突き落とされる一言です。
お金も底をつき、家賃も払えなくなったミチコは、黒沢の喫茶店の2階を間借りすることになります。いかにもヤンキーな3人の従業員とともに、店のオープンに向け仕事を始めるミチコ。ヤンキー従業員たちが心から黒沢を慕う姿に疑問を覚えます。
聞いてみると、黒沢は元ヤンキーだったこと、なかなか情に厚い人間だったことを知るのでした。
しばらく連絡がなかった純太から、突然会いたいと連絡がきたミチコは、喜び勇んで会いに行きます。すると、純太の用は、親が入院したからお金に困っているということ。ミチコの貢ぎ癖が出てしまい、消費者金融から借金してまで純太にお金を渡すのでした。
それにつけこみ、何度もお金の無心に来る純太。ミチコは夜の商売にまで手を出します。知らないで始めてしまったとは言え、そこは有名なぼったくりバー。自分を気に入ってくれた客から、すこしでもチップが欲しいミチコでしたが、強引にホテルへ誘われそうになります。
危ないところを助けてくれたのは、またもや黒沢。そして、黒沢は借金を肩代わりしてくれ、無事夜の仕事を辞め借金も返済したミチコでした。
感想
客観的に見れば呆れてしまうような、典型的な貢ぎ女で、男からしたらいいカモですよね。でも逆に見ると、ものすごくまっすぐで純粋なミチコです。情にほだされやすい分、騙されてしまうのですね。
とても残念な性分ではありますが、憎めないのは、ミチコが明るく元気で一生懸命だからでしょうね。アラサーになって結婚もできなくて、そんなときに大学生のかわいい男の子に慕われたら・・・
ミチコの行動が他人ごとではないと思う女性も多いのではないでしょうか。
そんな女性たちにとって、ある意味夢と希望になるストーリーですね。明るく前向きに生きていれば道は開けていくのだと、安心させられます。
大嫌いで天敵の黒沢の元、普通の女性として生まれ変わっていくミチコを見ていくのがとても楽しみです。
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