嘘をつくと、結局は自分の首をしめていく、という教訓の得られるような第3巻です。透とよりをもどした「みな」は相変わらずギリギリの綱渡り。そこに貞操の危機まで加わって、難問が山積みです。
さらには別れた烏丸が、ヒミツの核心に迫ってきて、隠し事だらけの禁断愛はどうなっていくのでしょうか?
「ライアー×ライアー」3巻のあらすじ
憔悴した透が放っておけず、みなとして透の元に返ってきた湊。よりを戻したみなは、透の気が済むまで側にいようと決心します。しかし、貞操の危機に、思わず自分はカトリックだとウソをつき、結婚までそういう関係にはなれないと断ります。
直後にプロポーズされ、驚愕するみな。貞操の危機は去りましたが、将来の話をする透に、いつ透の気が済むような時期が来るのか不安がよぎります。
そして、バレンタインがやってきました。チョコの用意をして、透とデートするみな。アパートに向かうと、透の友だちと出くわしてしまいます。湊と酷似していることに驚く友だちですが、追求せずに帰っていきました。
誰に似ているか、かまかけをしたみなは、透から「あんまりしゃべりたくない人」と言われショックを受けます。
後日、みなは透に誕生日に温泉に一泊旅行をすることを提案されます。バレることを不安に思いながら、結局みなは旅行に行ってしまいます。貞操の危機をカトリックで乗り切りますが、すっぴんを透に見られてしまいます。
バレたと思いこむみなですが、透は気づきません。すっぴんの方がいいと言われ、外見だけなら自分もなくはないと湊は希望を持ち、湊として透と関係の改善を図ろうとしますが、長年の距離が祟ってうまくいきません。
そんな中、烏丸の大学とサークル交流会が開かれます。烏丸と再会し、気まずさを感じる湊ですが、烏丸の大人の対応に安心し、罪悪感も感じます。2人はサークルで何かと顔をあわせるようになっていきますが、湊は以前よりも仲が良くなったと感じるほどです。
そして、湊は相変わらず透との関係改善をしようとしていました。いつの間にか透が好きになっていたと自覚する湊は、みなから湊として透を略奪することを考え始めています。
しかし、みなに変装しているところを烏丸に見られてしまい、さらには湊本人であることもわかってしまいます。果たして、湊はこの状況を切り抜けることが出来るのでしょうか――?
「ライアー×ライアー」3巻のネタバレ
ネタバレです。烏丸は、何でもない様子を装いながら、未だ湊をふっきれてはいません。そして、サークルの先輩、塚口もどうやら湊に気があるようで、新たな恋愛フラグが見えています。
サークルの活動が活発になる中、これからのこの2人の動向に、要注目です。
「ライアー×ライアー」3巻の感想
ろくでもないことをしていると自覚しながら突っ走ってしまう、そんな事も人間ならありえることです。透を好きだと自覚した湊、湊に未練がありながらも何でもないふり、いい人のふりをしてしまう烏丸。
大人だからうまくやっていくために本音を隠さずにはいられない、しかし後で後悔してしまうというあるある話に、共感される方も多いのではないでしょうか。
人生の迷路に迷われた方にもおすすめしたい第3巻、中途半端な小手先のごまかしでは、誰も幸せになりきれません。そんな教訓すら得られる物語を、ぜひ大人の女子男子にお試しいただきたいです。
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