高校1年の神宮寺すばるは、特進科の入谷匡史に片思い中です。偶然保健室で会った時から、すばるの片思いは始まりました。
甘く切なく、でも応援したくなってしまうふたりの恋物語です。
「うそカノ」1巻のあらすじ
全校集会で倒れたすばるは、保健室で目を覚まします。ふと見ると、そこにはずっと片思い中の入谷がいます。カーテンの隙間から入谷を見ていると、入谷の独り言が聞こえてきました。
「彼女のふりしてくれる人みつけないと」
その言葉に、後先考えず飛びつくすばる。カーテンを開け飛び出したすばるは、入谷の望むうそカノに立候補するのでした。
うそでも、入谷の彼女になれたすばる、うそカノとは何をすればいいものなのか思いを巡らします。
「うそカノ」1巻のネタバレ
人を好きになれない欠陥人間とクラスメイトから思われているためだと入谷に言われたすばる。付き合っているなら、と、入谷はシャーペンの交換をすばるにねだります。
彼女らしいことができると思ったすばるは大喜びで交換を受け入れます。しかし、入谷が選んだシャーペンは、おまじないの紙が仕込んであるものだったのです。取りかえせずにそのまま交換したすばるはハラハラします。
ある日、写真部の活動中に和久井が怪我をし、保健室に付き添ったすばる。偶然そこで入谷と保健の植村先生の話を聞いてしまいます。
入谷はかつて植村先生が好きで、その植村先生は近く結婚するということ。そして、植村先生への気持ちを隠すために必要なうそカノだったことを察するのでした。
入谷からデートに誘われたすばる。空の写真を撮りたいというすばるを、夕焼けの綺麗な公園へ連れていきました。うそカノとして付き合っているすばるのくるくる変わる表情にドキドキしてしまう入谷です。
丘の上まで登ろうとしていたら足を挫いてしまったすばる。通りかかった和久井が自転車の後ろに乗せて家まで送ってくれることに。その後ろ姿を、入谷はただ見送っていたのでした。
うそカノとして傍にいることが苦しくなったすばるは、うそカノを解消したいと入谷に告げます。あっけなく終わってしまった交際期間ですが、お互い楽しかった時のことが忘れられません。
入谷は偶然にシャーペンの中のおまじないの紙を見つけます。そこには「入谷くんと恋がしたい」と書かれてあったのでした。
すばるの元へ走る入谷。もううそカノはおしまいだと言い、ネクタイを忘れてきたすばるに、自分のネクタイを差し出すのでした。
感想
胸キュンがめいっぱい詰まったストーリーですね。
ずっと片思いしている相手と千載一遇のチャンスに飛びついたすばるの勇気に脱帽ですね。
そばに居たいという気持ち、好きな人の視界に入っていたいという思い、全てが純粋で甘く切なく、あったかい気持ちになれます。
クールでドライな入谷も、ほんわかしてまっすぐに自分だけを見つめるすばるに心惹かれていきましたね。言葉がたりなくても、入谷なりに精一杯愛情を伝えようとしているところが微笑ましいですね。
そしてすばるを陰から見守る、同じ写真部で仲良しの和久井。彼の気持ちにすばるはいつ気づくのでしょう。そして和久井はこのまますばると入谷をただ見守っていくのでしょうか。
それぞれの恋の行方が気になりますね。
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