冒険にはいろいろなパターンがありますが、順調にいく冒険は殆んどありません。冒険には困難がつきもので順調に進むことはありません。次々に起きる問題を解決していきながらお互いを理解し前に進んでいく事で結束が固まります。
このダンジョン飯は寄り道が多く進む道は遅いながらも着実に前へと進みます。前作で道を進めた4人は次はどのように料理と冒険を進めるのでしょうか?
ダンジョン飯2巻のあらすじ
妹ファンリンをドラゴンに食べられ救出の為にダンジョンに戻ったライオス・チルチャック、マルシス達3人。前回の冒険で空腹で連携が取れなかった事を反省し、ダンジョンの魔物を調理し食料として食べながらドラゴンの元に向かいます。そして魔物調理のエキスパートセンシを加え4人で先を目指します。今回の料理は何でしょう?
まず初めに出会ったのはゴーレムという魔物です。センスはこのゴーレムの中で野菜を育てていました。しかしゴーレムは力も強く命令に絶対だがセンスは華麗に彼等を倒していき、ゴーレムの中の野菜を次々と獲っていきます。
そして出来上がった料理はキャベツ炒めでした。料理を堪能した後はその野菜を持ち物々交換所へ行きます。そこでオーク(魔物)と会います。センスと古くからの知り合いらしいオークのボスは交換所の物を全て奪います。
更にライオス達の荷物を奪おうとしますが、センスは取引をします。宿を提供してくれたら命までも奉げるといいます。その条件を飲んだオークに連れられ彼等はオークの巣窟へと向かいます。今後ライオス達はどうなるのでしょう?
冒険は順調に進まない?
ネタバレです。今回の料理はゴーレムを畑にして作った野菜の炒めから始まります。凶暴なゴーレムをセンスはうまくさばきます。その後物々交換の為に店を訪れる一行にオークが強襲します。
しかしセンスはそのオークとも旧知の間柄です。そしてオークとの取引を成功させオークの居場所へと向かいます。何かセンスに考えがあるようで実はパンを作りたかっただけと分かり一行はがっかりします。
しかしオークはレッドドラゴンの居場所を知っているのです。彼等の言うとおりになるようにして策の中に隔離されたライオス達は黙々とパンを作ります。そしてそこでマルシスとオークのボスと口論が始まります。
その間にもパンは出来上がり食べる段階で、オークは取り上げようとするのですがオークの子供がみんなで分けようと話します。そこで心を少し許したオークはレッドドラゴンの居場所を教えます。
オークの場所を抜けてドラゴンの場所へと向かう一行は宝虫の部屋へと進みそこでデザートを作ります。更に歩を進めると霊がいる部屋へとたどり着きます。霊にてこずる一行はファリンの事を思い出します。
しかしその思い出に浸っている間もなく次々と災難が襲ってきます。絵画の中に入っていきライオスはそこでも料理を食べて来るのですが、絵に描いた餅という事でお腹には残りませんでした。どんな料理がでるのかどんな魔物が待っているのか冒険は続きます。
感想
今回は料理が主と言うよりキャラの状況が分かってきます。センスの底知れぬ凄さが前半の肝です。ゴーレムを難なく倒し料理を作ります。更に魔法で楽をしようとするマルシスに便利と安易は違うと諭します。
そんなセンスにも弱点があり水を怖がるところです。マルシスの魔法で水の上を歩かせようとするのですが、沈んでしまい先に進むことができません。
そんな中彼は可愛がっていた魔物馬アンヌを使い水上を歩くのですが、沈んでしまいます。そして溺れるセンスはミミックを殺し料理してしまいます。そしてアンヌを使い水上を歩く事をあきらめマルシスの強力を得て髭と髪を洗い見事渡れます。
次にチェルチックのトラウマの話です。ミミックと言うカニのような動物に極端な苦手意識を持っており一人で解決しようとしていきます。その姿は健気です。
このように今回はキャラを深く掘り下げた事によって料理は特別な物は少なくまともな食事が多いです。しかしその事によってあまり歩を進めていません。しかしこのようなキャラ設定をはっきりさせる事で物語にメリハリをつけております。
センスの言葉には含蓄があり深いです。特に食に対する考え方には同意します。地上で自給自足をダンジョンですることで恵みを得る事に感謝するなどすこし考えさせる所もあります。
また少し距離のあったセンシとマルシスもマルシスが一生懸命髪と髭を洗う事で距離が近づいてきます。このように単なるコメディーとならずにほのぼの系の漫画となっていますが、冒険はまだまだです。今後ライオスの事やマルシスの事も分かってくるのでしょう。今後の展開が楽しみです。
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