日本には八百万の神さまがいるといいますが、この「かみかみかえし」はそんな神さま達を癒やし、元気にする事が出来る|神々返し《かみがみがえし》の少女のお話です。
可愛らしい絵柄で描かれる和風ファンタジーは、引き込まれること間違いなし!
優しい神々返しの少女と、彼女を取り巻く強く格好いい神々の、アクションあり、トキメキありの活躍に、先の展開が気になること必至の物語です。
「かみかみかえし」1巻のあらすじ
ましろは、神さまを髪の中に入れて休ませ、元気にしてお返しするという神々返しの儀式に選ばれた少女です。そのため、髪の色が白く変り成長も遅くなっています。
ましろは自分の境遇を仕方がないとあきらめつつ、神さまをぜんぶだせたらお母さんを返してあげる、という本家のあかねおばさんの言葉を信じて暮らしています。そんな彼女を見守る髪梳き師のはやては、ましろの髪を綺麗にすることで神を元気にさせる役目を持った青年です。
ある日、ましろの前に謎の生き物ウノとサノが現われます。毛玉のようなその生き物、ウノとサノを追いかけていくうちに、ましろは、はやてがあかねおばさんと共謀して、櫛で神々を封印して出られないようにしていたことを知ってしまいます。
ウノ、サノとましろはその場で見つかってしまい、ましろは必死に逃げますが、はやてに捕まってしまいます。泣きながらあの部屋に戻りたくないと叫ぶましろ。
その時、不思議な声が響き渡り、ましろの体は急激に成長を遂げます。封印が解かれ、真白の髪の中から現われたのは火の神、ヒノカグでした。
「かみかみかえし」1巻のネタバレ
ネタバレです。神々返しの儀式は神束家の本家の女の子が行うものでしたが、十三年前、儀式の場に間違って入ってしまった分家の三歳の娘のましろの髪に神が入ってしまい、儀式は失敗、ましろは神を髪に宿らせたまま、神を元気にする事も出来ずに、十三年間、閉じ込められて暮らしています。
ましろを守るため、はやては神々を髪の中に封印しながら、閉じこめられた部屋の中がましろにとって一番安全な場所だと考えて彼女を部屋にとどめていました。
神は願いを叶える道具だと言うみどりおばさんは、ましろに刃物をつきつけますが、ヒノカグによってましろは救いだされます。2人の後を追ってきたはやては、ましろの側にいることを選びます。そして、彼はましろの母親はつかまっていない事を告げるのです。
また、神々返しの儀式を本来行うはずだった本家の少女ルリは、儀式が失敗したせいで家の恥として捨てられ、そのためましろはルリの兄であり、従兄弟でもあるみどりに憎まれています。
彼らを追ってきたみどりはましろを攻撃しようとしますが、彼女を守るべく、剣の神タケミカが髪の中から新たに姿を現します。
神々返しの一族の愛憎が、今後どのようにましろの運命を動かしていくのでしょうか。
「かみかみかえし」1巻の感想
ましろは、ヒノカグとはやてと共に、ヒノカグの別荘である小さな神社にたどり着き、巫女あさぎと出会います。
そこで彼女は今まで閉じ込められていて知らなかった世界に触れることができるようになり、あさぎや参拝客を通して色々な経験をしていきます。戸惑ったり喜んだり、そんなましろの色々な表情は、今までの不憫な生活もあり、本当によかったねえと応援したくなるような可愛らしさです。
まだたくさんの神がましろの髪の中に封じ込められているようであり、これからどのような神々が顕現して、どうましろに関わっていくのか、そこも見所のひとつになるでしょう。続きが大変楽しみです。
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