グルメと言う言葉があります。グルメとは食に精通した一部の人を指し美食家とも呼ばれます。普段人が食べられないような物を食べる人もいます。また中世では贅沢な食べ物に飽きてゲテモノ食いに走った人達もいたようです。
そして今回の漫画「ダンジョン飯」は丸井諒子さんのグルメファンタジーという分野に分けられるようですが、ある意味グルメ漫画です。
ダンジョン飯のあらすじ
ある村から物語は始まります。大きな地鳴りがして地下の墓地から一人の男が現れました。その男は遠い昔に滅びた黄金の国の王であると言い滅びたと言われる王国は魔術師によって地下に閉じ込められているとも話します。そしてもし魔術師を倒す事が出来れば国を全て渡すと言い残すと塵となりました。
この伝説の為に多くの勇者がダンジョン(地下牢)を攻略しようとしていました。ライオス達もそのグループで、今まさにレッドドラゴンと格闘をしていました。ライオスはこのギルド(チーム)のリーダーで冷静沈着でありながら魔物マニアでした。
ライオス達ギルドはレッドドラゴンの猛攻とお腹がすきすぎて防戦一方でした。そして魔法使いでライオスの妹ファリンはドラゴンに食べられるのですが、間一髪でライオス達を逃がしました。
ダンジョン(地下牢)から何とか逃げたもののライオスのギルドは壊滅的で更に仲間が二人退職します。残ったのは魔法使いでありながら常識的なマルシル、小柄で冷静な鍵師のチャルチックでした。ファリンの救出に向かうも金も仲間も食料もない状態であった。
特に空腹であった為にレッドドラゴンに倒されたと信じるライオスはダンジョン内で魔物を食料にファリンの救出に向かうと宣言し、半ば強引に二人を連れてダンジョンへと戻ります。果たしてファリンは無事助け出されるのでしょうか?
変わった探検も面白い
ネタバレです。まず古代王国の王が現れる所から物語はスタートします。その後展開は変わりライオス達ギルドとレッドドラゴンとの格闘が始まります。劣勢に立たされ挙句には妹ファリンは兄ライオスを庇いドラゴンに食べられます。
空腹の為に連携が悪化したの原因でした。腹が減った。これがライオスの感想でした。そして体制を立て直すも見方は他のギルドに行くなど壊滅状態です。残ったのは魔法使いのマルシルと鍵師のチャルチックです。
ライオスは前回の失敗を糧にダンジョンへと向かいますが、その失敗とは空腹であった事です。その為にダンジョン内で食料を調達する事が優先課題となりました。しかしゲテモノを食べる事に難色を示すマルシル。ファリンを助ける為にとはいえと言った感じでした。
ライオスはまず初めに遭遇した大サソリを捕え本で見たまま調理するも全く食べられるものではなく吐いてしまいます。実はライオスは魔物を食べたいと思っていたのです。ではどう調理するかで悩んでいるとある老人が現れます。
老人の名前はセンシ。ちょっと天然なキャラですが知識は深そうです。そしてセンシはライオスの調理を見てダメ出しをします。その時マルシルの顔にスライムが落ちてきます。それをセンシは器用に取り離し調理します。その手際の良さに呆気にとられるメンバー。それもそのはず彼は10年魔物食の研究をしているのでした。これで大サソリと歩き茸の水炊きが出来上がりました。
これからどんな料理がでるのでしょうか。
感想
変わったグルメ漫画です。魔物を料理して次々と色々な料理が出てきます。まず前述の水炊きに始まり、タルト、オムレツ、かき揚げ、更には動く鎧(魔術で動かされていると言われていましたが、実は軟体魔物でした)でも調理をします。原料はグロテスクながらおいしく見えるから不思議です。これはキャラもそうですが料理の描写が凄くうまく描かれているからです。
調理するセンシやライオスの姿も実においしそうに作っています。異色のグルメ作品ですが、調理場面は魔物を調理しているような感じはしません。たくさんの魔物が出てきてなぜかグロイというより可愛いと思えるのは絵の上手さからでしょうか。
一方で冒険も進んでいきます。動く鎧の話では軽い謎解きみたいな所もあり冒険マンガみたいでした。この後もこのように調理を中心に冒険が進んでいくのでしょう。ゲームっぽい展開と描写はゲーム好きな読者にも受けているようです。次はどういう料理と魔物が出るのでしょうか?最後のおまけのモンスターよもやま話と共に楽しみです。
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