幼馴染と聞くとどのような事を思いますか。恋愛対象になりそうでならない微妙な距離感に戸惑いがありそうです。仲が良すぎて両方の親も知っていてお互いの恥ずかしい所も。
そんな微妙な距離感での恋愛模様を描いた「わたしたちには壁がある」は人気のある少女漫画です。もどかしい恋愛模様を楽しみたいです。
「私たちには壁がある」のあらすじ
菊池怜汰と桜井真琴は家が隣同士の幼馴染。怜太はイケメンで学校でもたくさんの女子に声を掛けられるモテ男のナルシスト。一方真琴は可愛いのですがサバサバした性格で男っぽい性格で女子力が低くモテない女子です。そんな真琴に急展開。怜太の突然の告白。
「そんなに彼氏欲しいならさ」「俺が付き合ってやっていいけど」。
そんな大胆な告白にも真琴は「は?」と相手にしません。真琴的には怜太は弟であり恋愛感情外でありました。友達にも勿体ないと言われるもその気にはなれませんし、本気であるかも分からないようでした。しかしゴリ押ししてくる怜太。そんな彼に向かいとうとう真琴は年上の彼氏を見つけると宣言します。
そして友達の誘いで大学生との合コンに出席するとその中の一人と良い関係になるも襲われそうになります。そこで助けてくれたのが怜太でした。そして次の日学校で合コンの話しが盛り上がっていて、二人は付き合っているという事になってしまいます。意外な展開に困惑するも状況は進みとうとう二人は動物園デートをする事になりました。
二人の恋愛模様はどう動くのでしょうか。
二人の微妙な距離感が楽しい
ネタバレです。いきなりの告白に戸惑う真琴。俺よりいい男はいないという怜太。二人の思いの違いがこの話の始まりです。怜太はナルシストで軽い雰囲気はありますが、壁ドンぽく「俺の何が不満なの」と聞く所などはそのキャラ全開です。
その胸キュンなシチュエーションを「恥ずかしくない」と流す真琴の温度差がコミカルです。しかし合コンで助けてもらい、二人で歩いている時に今までの情景を回想する時に少し男として意識し始めていきます。
初めてのデートでも怜太は雰囲気を作るのですが、やはりそこは幼なじみとして近すぎたのか真琴には届きません。しかし動物が逃げ出し!襲われ倒れると言うハプニングが起き覆いかぶさった怜太にドキッとします。しかし付き合った月日は流れるものの二人の距離は微妙なままです。
そんな時に怜太は風邪をひいてしまいます。成り行きで看病する真琴。その時でも怜太は真琴に想いを伝え続けます。そして二人は同じ布団に入りました。そして風邪をうつされた真琴のお見舞いに来た怜太に窓越しにキスをされます。
状況を飲み込めないまま過ぎる日々に二人はお互いの気持ちを確認します。そして真琴が怜太の家に飛び込んだ時に幼い記憶が蘇りそのまま真琴は「怜太が好き」と告白します。怜太は嬉しいはずなのに困惑します。このまま二人は幼なじみの壁を越えて恋人なるのでしょうか?
感想
もどかしさがたまらなく面白い築島治さんの漫画です。幼馴染という枠は当人たちにとっては超えられない壁が存在するのでしょう。昔から一緒にいるから共通の想い出があるから仲がよくなりそうですが、そのような事はなく逆に近すぎて男女の仲にはなりきれないようです。
しかしその事を乗り越えた時に二人の絆は深まるのでは。怜太と真琴の仲もそんな様子で始まっています。クールな俺様キャラと可愛いのにうまく表現出来ない不器用女性キャラの組み合わせは新鮮です。この1巻では二人の様子と感情が良く描かれていて関係性を見るには大変分かりやすいです。
ところで最後の方に桜井雄介という怜太の友達が絡んできました。真琴と怜太を気遣っての行動が勘違いされそうです。次の展開が楽しみです。
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