前巻では白夜の魔眼に王都を襲撃されトラップにもかけられ、さらにはフエゴレオン団長の命を狙われたあげく逃げられてしまった魔法騎士団達・・・。
今後彼らとはどのような戦闘が待っているのでしょうか。
「ブラッククローバー」5巻では白夜の魔眼の内の1人が再び強敵として現れます。
「ブラッククローバー」5巻のあらすじ
白夜の魔眼の1人で研究者であるサリーに反魔法への興味から拉致されたアスタですがそんな彼らを待ち伏せしていたのは魔法帝です。
魔法帝は白夜の魔眼3人を瞬殺し、残り4人も瞬時に拘束します。そこにあった謎の石版とそれに埋め込まれた宝石について彼らに問いただしますが、激しい光が差すや否や、何者かによって拘束した3人と石版を奪われます。
団長から休みを貰ったアスタはフィンラルに誘われ合コンに参加します。そこで仲良くなった女性は、まだ幼いきょうだい達のために食堂で働くレベッカです。後日アスタがレベッカのきょうだい達や彼らの友達マリーと遊んでいると、そこへ黒の暴牛の先輩ゴーシュが現れます。
ゴーシュは元囚人で妹のマリーを病的に溺愛するシスコンです。マリーがアスタに対して結婚願望を口にしたことから、怒り狂ったゴーシュはアスタの命を狙い寝込みを襲います。彼の鏡魔法をくらい外に投げ出されたアスタは、季節はずれの雪により辺り一面銀世界になっていることに驚きます。
さらにアスタとゴーシュはレベッカから幼いきょうだい2人がいなくなったこと、教会のシスターからマリーを含む子供達が数人いなくなったことを知らされます。季節はずれに降る雪は魔力が未発達の子供を操る魔法でした。
アスタとゴーシュ、そしてシスターテレジアは子供達を奪還しに動き始めます。
白夜の魔眼ゲル魔法の使い手サリーに狙われるアスタ
ネタバレです。白夜の魔眼による計画で瀕死の重傷を負ったフエゴレオンは一命を取り留めましたが、いつ目覚めるか不明の状態でした。また彼の身につけていたペンダントが無くなっており、魔法帝はあの石版に埋めるための宝石の1つがそのペンダントであり彼が狙われた理由の1つだと推測します。
また魔法帝が連れ帰った捕虜とキャサリンには保護魔法がかかっており、彼らから白夜の魔眼についての情報を魔法で得ることは出来ませんでした。敵の頭である「あの方」を強く崇拝し口も割らず、分かったのは「あの方」が絶対的な求心力と恐るべき魔力を持つという事だけです。
雪魔法を使い子供達を攫ったのはバロとネージュという兄弟です。兄弟の目的は子供達から魔力を採り尽くし、貯めた魔力売ることでした。マリーを傷つけられ怒り狂うゴーシュを筆頭に兄弟は瞬時に倒されますが、彼らの雇い主である白夜の魔眼サリーが現れます。
サリーの使うゲル魔法にはゴーシュの鏡魔法が効かず、さらにはサリーの裏魔導具によってバロが爆発的に魔力を湧き出す化物へと変えられてしまいます。アスタとテレジアは子供達を護りつつそれらと戦いますが、妹の事しか頭にないゴーシュはマリーの身の安全のため真っ先に2人で戦線離脱します。
マリーの叱咤と皆を助けて欲しいとの願いを受け、再びゴーシュは戦線に戻ります。人間誰もが他人なんかより自分が大事で、どうせアスタもテレジアも逃げたはずと思っていたゴーシュの目に映ったのは、傷だらけになりながら前線に立ち続け皆を護るアスタの姿でした。
「ブラッククローバー」5巻の感想
今巻で初めて魔法帝が戦闘でその実力の一部を発揮します。未だその全容は不明ですが、時間を操るものだと思われるその魔法はクローバー王国最強という肩書きに頷ける強さです。ただ強いだけでなく、無類の魔法マニアというキャラも際立っていて興味を惹かれます。
また、魔法帝が見つけた謎の石版と宝石が今後の鍵になりそうです。2巻で村からネロが見つけていた宝石もこの伏線だと思われます。石版に全ての宝石が填め込まれたらいったい何が起きるのでしょうか。
黒の暴牛の騎士団先輩メンバーはマグナ、ラック、チャーミーに続き今回はゴーシュがフォーカスされます。ならず者集団との噂通り、その性格に一癖も二癖もある人達ばかりですがこの作品が面白いのは彼らがいればこそだと思います。今後明かされるであろう他のメンバー達の個性が楽しみです。
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