クローバー王国を護るのは魔法騎士団ですが、彼らは何から国を護るのでしょうか。
敵国の進軍や盗賊などによる事件、内紛もしくは災害・・・?大小様々ある中でも特に脅威となるのは「国を滅ぼそうとするもの」でしょう。
「ブラッククローバー」4巻では魔法騎士団達の今後の戦いの相手となる強敵が名乗りをあげます。
「ブラッククローバー」4巻あらすじ
王都襲撃は1人の謎の男が操る屍霊魔法によるものでした。アスタは逸早くその男と対峙し、彼の魔法で召喚された特別な屍体No.4と戦います。No.4の攻撃はかすり傷でも血が止まらなくなる呪弾です。民を護りながら戦うアスタはその呪弾による出血がひどく劣勢でしたが、遅れて駆けつけたノエルとレオの援護によりNo.4を撃破します。
戦功叙勲式会場から駆けつけた魔法騎士団14人は5チームに別れ、各エリアで暴れる屍霊を鎮圧します。しかし敵の狙いは屍霊による陽動でした。魔法騎士団が各トラップエリアに入ったことにより空間魔法で王都から数百km離れた場所へ飛ばされてしまいます。
その隙をついて灰呪詛魔法を操る新たな敵キャサリンが民を襲い始めます。彼女と対峙するのはユノです。シルフの力が反応し、ユノは唯一空間魔法トラップから回避していました。そしてキャサリンから今回の襲撃目的が「ある人物の抹殺」であることを教えられます。
キャサリンの魔力量は凄まじく、際限なく繰り出される様々な呪詛のこもった呪弾がユノを襲います。ユノはその魔法により体の感覚や聴覚、さらには視覚まで徐々に失ってしまいます。
さらに謎の男とアスタたちの戦いも再び劣勢です。ノエルとレオの相手には泥水を操る特別な屍体を召喚し、アスタには空中から攻撃のできる特別な屍体No.2が新たに召喚されます。空中からの攻撃をくらう一方で相手に反魔法が届かず、出血も止まらないアスタは体が動かなくなっていき・・・。
白夜の魔眼のターゲットは「紅蓮の獅子王」フエゴレオン団長
ネタバレです。五感を絶たれたユノは初めて魔(マナ)の流れを感知します。もともと雷や煙といった風系統の魔を宿した魔道士は魔の感知が得意とされますが、ユノの研ぎ澄まされた集中力はさらにその場にある魔の支配を可能としました。
魔宮での一件以来、一度もシルフを扱えなかったユノですが、これをきっかけに風精霊魔法を使えるようになります。シルフの強力な魔法を受けたキャサリンは大ダメージを受け戦功叙勲式会場まで吹き飛ばされます。
その会場には美味しい食べ物を求め、アスタに隠れてついて来ていた黒の暴牛チャーミーがいました。突如吹き飛ばされてきたキャサリンに自分の食べ物を奪われると勘違いしたチャーミーは綿創成魔法で彼女にトドメをさします。
そして、アスタの危機はレオの兄である「紅蓮の獅子王」団長フエゴレオンが救います。アスタの努力や能力を認め、今死ぬには惜しい存在だと助太刀したのです。炎創成魔法によりNo.2を一瞬で消し炭にし、新たに召喚されたNo.1も続けて倒します。
しかし敵の本当の狙いはフエゴレオンでした。フエゴレオンは空間魔法で連れ去られ、戻された時には片腕を失った瀕死状態でした。さらに敵が新たに5人加わり、手負いのアスタとレオ、ノエルでは太刀打ちできません。そこへ空間魔法トラップにかかり遠方へ飛ばされていた魔法騎士団らが戻ります。
テロリスト達は自らを「白夜の魔眼」と名乗りクローバー王国を滅ぼすことを告げ、アスタを拉致し姿を消します。
「ブラッククローバー」4巻感想
ユノが新たな境地へ進みました。魔の支配とシルフの制御を可能にしたユノは戦術の幅も魔法の威力も跳ね上がります。最近ではライバルとして少しアスタの反魔法の方に軍配が上がっていたように思えますが、これでアスタに勝るとも劣らない実力を再び手にしたのではないでしょうか。
そして普段から食べてばっかりのチャーミーが初めて戦闘に参加しているところを見ることが出来ました。今回はトドメの一撃だけでしたが、それだけでも彼女が只者ではないということが分かる演出でした。黒の暴牛の先輩として、いつその実力を発揮してくれるのか楽しみです。
一番気になるのはやはり「白夜の魔眼」です。彼らの目的や正体はなんなのか、なぜフエゴレオン団長が狙われたのか、今後の展開から目が離せません。
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