死んだはずのひなと共に仏蘭西に津軽は居た。やっと捜し当てた鈴子。
しかし津軽は、自分が何故仏蘭西へ来たのか、何をしようとしているのか語ろうとはしません。
鈴子は不安に思いながらも、津軽のためにできることをして助けようと心に誓うのです。
「明治メランコリア」5巻のあらすじ
ホテルの部屋から連れ去られた津軽。部屋には争った形跡があり、複数の人間によって連れ去られたことを思わせる状況でした。そして平賀は、津軽から自分が何かあったとき鈴子を連れて行ってほしい場所があると言われたことを思い浮かべます。
平賀と共に言われた場所へ行ってみると、そこに居たのは遠峰でした。
遠峰は、発音から平賀が会津藩の出であることに気付きます。朝敵であった会津藩。政権争いに負けたことから、平賀がどんな道を歩んできたのか皮肉を言う遠峰です。
遠峰に殴りかかろうとした平賀は、誤って鈴子に肘をぶつけてしまい、鈴子はその場に倒れます。そして、そんな鈴子の姿は小夜と重なるのでした。
遠峰から、愛染は製鉄所の権利を譲り受け、そこでは武器を作っているであろうことを知った鈴子。そして、愛染は聡明な人物を求めていたことも聞かされます。
愛染の野望から津軽は連れ去られたことを察する鈴子。愛染の別荘の場所を聞き、そこへ向かうことを決めます。
「明治メランコリア」5巻のネタバレ
平賀と共に愛染の別荘へ向かった鈴子。そこで様子を伺っていると、一台の馬車が入っていきました。食料品を運んでいる馬車らしく、その馬車の持ち主に交渉して入れ替わり潜入を試みます。荷台の麻袋の中に平賀が入り、無事別荘内への潜入は成功しました。
変装しているものの、ひなに見つかってしまった鈴子。なんとか平賀と共にひなを部屋に引き入れます。ひなの口から、今回の連れ去りの次第が語られます。愛染が国を変えようとしていること。戦争を引き起こし、その荒廃から自分が国を立て直す計画のある事を。
別荘から立ち去ろうとした鈴子は、偶然津軽の監禁場所を見つけます。同時に愛染に捕まってしまうのです。冷酷非道な愛染は、津軽を拷問にかけ洗脳しようとしていました。
津軽と共に監禁された鈴子ですが、戸惑うどころか愛染に対する怒りを口にします。そんな鈴子の姿に、初めて津軽は愛を告白します。
そして、愛染の仲間になると告げるのでした。
感想
話は戦争にまでいってしまいました。愛染は上に立つためなら何だってする男ですね。そして、その野望を愛するひな。ある意味とてもお似合いなのかもしれませんが、巻き込まれた津軽は、ひなを救い出し、愛染の野望を阻止することが出来るのでしょうか。
そして、やっと津軽に告白された鈴子。長い年月でしたね、ここまで。
しかし、見守り続けている春時は、鈴子が事件に巻き込まれていくことが心配で仕方なく、すぐにでも日本に連れ帰りたい思いでいっぱいですよね。
平賀も、鈴子と行動を共にするうちに、少しずつ鈴子が心に入り込んでいる様子です。
みんなの思いが交錯し、軍まで動くこの問題の解決はいつになるのでしょう。
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