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「とつくにの少女」が面白い!1巻のネタバレと感想

とつくにの少女 1巻

“魔女狩り”と言う言葉をご存知でしょうか。何かを恐れるがあまり、罪のない者・確証のとれない者にまで被害が及んだ悲しい歴史です。 

現在でも確証のとれない事などに関して、理由のない迫害は現在でも続いています。今回のながべさんの「とつくにの少女」を読んでいると、そんな事を思い出しました。 

異形の者と純粋な少女の物語はどんな結末を迎えるのでしょうか。 

 

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とつくにの少女1巻のあらすじとネタバレ 

シーヴァは人を疑う事も知らない純粋な少女。そんな彼女が住んでいるのは“内の世界”。おばさんはシーヴァにくどい位注意します。外の者にあったら、“すぐに逃げて来るのよ”“絶対に触らないで”と教えます。シーヴァは疑問を描きます。その疑問に母親は“呪われるからよ”と冷静に答えます。 

 

暗い森を抜けて、小さな花達が咲く切株の上で昼寝をしていたシーヴァが目を覚ますと、あたりは真っ暗になっていました。“いけないそろそろもどらないと”シーヴァは少し焦りながら起きました。 

 

シーヴァはここにいることが分かると、せんせに怒られると素早く身支度をしました。急いでいるシーヴァは自分の後ろに気配を感じました。その者は背が高く、顔は動物のような姿をしていました。 

 

“見つけたよ”その者は勝手に出てきたシーヴァを叱りました。せんせと呼ばれるその者は更に外は危ないと注意します。留守番をしていなかったシーヴァに注意をしていました。“おうちたいくつなんだもの”シーヴァは答えます。 

 

“行くよ”せんせは優しく言いました。更にシーヴァはこの切株が特等席でお気に入りの場所だと説明しました。そんな可愛らしい言葉にもせんせは何の感情も見せませんでした。 

 

“せんせおなかペコペコでしょ。”“僕はお腹がすかないんだ”“わたしはぺこぺこ”そんな会話の中からせんせはシーヴァが村に行きたがっている事を悟ります。その事が分かっていながら、村は危険とせんせーは言いました。 

 

しかし、そんな事はお構いなしにシーヴァは色んな理由を付けて、村へとせんせを誘い出します。そんなシーヴァの気持ちを察してせんせは“その代り少しだけだよ”と言いました。 

 

明るく走り出すシーヴァにせんせは“村からは出てはだめだからね”と念を押します。水汲みの時間に戻ると言う約束をした、シーヴァははしゃぎ走り出しました。その姿を見た、せんせは中の食料を確認するのでした。 

 

パンを持っていくようにシーヴァに伝えるとシーヴァは食器を並べてこの家は自分の物だと言います。そして、ここの人達が引っ越した事を話しこの家はもらうと言いました。 

 

そして、水汲みが終わり帰ろうとするとシーヴァが何かを発見しました。“外の者だ”せんせは警戒するように話しました。向こうが気付かない事が分かるとすぐに帰りました。しかし、シーヴァはその事が凄く気になるようでした。 

 

夕食で何でもない会話をしながら、せんせとお祈りを奉げながら昼間の「外の者」の話をしました。“触っちゃだめなの”シーヴァは尋ねますが、せんせは“呪いをもらうよ”と一言だけ言うと、醜い姿になると諭しました。 

 

寝る前にシーヴァはせんせに花の首飾りをプレゼントします。首にかけようとするシーヴァにせんせは私に触れないようにと注意します。可愛いプレゼントにせんせは喜びました。 

 

シーヴァはこれで大丈夫と言います。せんせは何が大丈夫か分からずにいましたが、シーヴァのおばが迎えに来たら、せんせは1人になるから花があると寂しくないと話します。 

 

シーヴァが寝た後に、せんせは1人暗闇の森を歩くと外の者の気配を探ると、そこには遺体がありました。“やはり”顔色を変えず遺体を見ます。そして、暗闇の中で一人シーヴァにいつか打ち明けないと考えていました。“シーヴァ君は本当は捨てられたのだ”。 

 

翌日シーヴァと薪を割ったりと忙しいながらも楽しく過ごしていました。そして、まきストーブを付け1人書斎へとせんせは行きました。せんせが読んでいるのは、村で見つけた日記でした。“ペートルス”そんな名前だったかもとせんせは思い出していました。呪いをうつされると敬遠される一人の者の記憶でした。そんな事に想いふけっているとシーヴァから可愛いおちゃかいの誘いを受けました。 

 

そして、おちゃを飲んだ後に本を読むようにせがまれたせんせはシーヴァに読んであげるのでした。その話の内容は現在の“外と内の世界 ”の話でした。その本はシーヴァのおばさんが良く読んでくれていた本でした。“おばさんいつくるのかな”本を抱きながらシーヴァは呟きます。 

 

その様子をみたせんせは真実を伝えた方がいいのか迷っていました。葛藤の中にいるせんせが選んだ言葉は“おばさんはもうすぐ戻って来るそうだ”という言葉でした。はしゃぐシーヴァを見ながらせんせは大きな後悔の念に捉われていました。真実とは残酷だと思っていました。 

 

一方城の中では、兵士達が外からの呪いを守る為にどうしたらいいか話をしていました。その流れの中でシーヴァを矢で射る事を決めていました。そのまま森の中へと消えていきました。 

 

シーヴァとせんせは外の景色を眺めていました。雨が急に降り初め、嫌な天気になった事とシーヴァについた嘘の事で憂鬱な気分でいました。 

 

兵士達は突然の雨に戸惑っていました。“魂の宿らない者は呪われない”そんな事を呟きながら、兵士達もシーヴァ達の村を目指す事が億劫になっていました。ロンハルクと呼ばれるその村は呪われた者を100人以上処刑したいわくつきの場所でした。そして、その事を謝罪しようとして、ロンハルクがたくさんの人々を迎え入れるようになったのでした。その事件があった事で呪われた村と思われていました。隊長らしき人間が“休憩は終わりだ”と、呪われた者を捜しにロンハルクへと足を進めました。 

 

一方、シーヴァはせんせが書斎で何かしているのを確認すると、こっそりと外へと出ました。ボロボロな傘をさして森の中を歩いていました。おばさんの事を思いながら。 

 

その時、兵士の隊長がシーヴァの足音を聞きつけたようでした。外の者との接触を避ける為に切り上げようとしていました。そして、呪われた者を捨てて足早に去ろうとしました。そして、森を歩く時にシーヴァと兵隊たちがすれ違いました。 

 

兵隊はシーヴァの姿を発見しました。“なぜ外つ国に”兵士達は囁き始めました。そんな事とは知らないシーヴァは兵士におばさんの事を聞こうと声を掛けます。兵士は恐れてどうしていいか分からない状態でした。なおもシーヴァは聞こうとします。 

 

その時でした。兵士は弓を引きシーヴァを狙っていました。 

せんせは“心優しき人どうか私の愛する娘を助けて下さい”と願っていました。外は雷が鳴ろうとしていました。その時、せんせはシーヴァが家にいない事に気付きました。 

 

兵士達はシーヴァを一生懸命探していました。ある兵士がシーヴァが呪われていない事を言うと、“庇うのか”と強い口調で叱責します。しかし、“呪いから身を守るにはこれしかない”と呟きました。 

 

一方、シーヴァは兵士に声を掛けた事を後悔していました。たくさんの兵士に隠れて何とか逃げ出しました。それを追いかける兵士達。必死に逃げるシーヴァですが、倒れて兵士に囲まれてしまいます。 

 

 

“呪いをうつされる”兵士は距離をとります。“なんでこんなことをするの”シーヴァの問いに隊長は“お前が外つ国の者だから”と冷たく言い放ちます。“わたしは呪われていない”シーヴァは必死に訴えます。その時、矢が放たれました。 

 

“シーヴァ”優しい声が聞こえてきました。せんせでした。せんせはシーヴァに放たれた矢を受け止めていました。“外の者だ”兵士はざわめきました。せんせに対して次々と矢を放ちますが、全く効果はありませんでした。 

 

“立ち去ってくれ”静かにせんせは兵士の方へ向かっていきます。パニック気味になった兵士は次々と矢を放ちます。それに感知せず、“呪いをうつす”と冷たく言い放ちました。“撤退だ”兵士は立ち去りました。 

 

シーヴァは今までのいきさつをせんせに話しました。黙って聞いていたせんせは足を痛めたシーヴァに傘の柄を持たしておぶってやれない事を謝りました。 

ゆっくりと森の中を傘を握り歩く二人でした。 

次の日、せんせはシーヴァの足の治療をしてあげました。その姿にせんせはお医者だったのか問いかけるも忘れたとせんせは言います。 

 

寝てもシーヴァは兵士の言った“外つ国の者”という言葉が耳に残って寝つけないでいました。夢の中でも自分の手が醜く変わっていく姿を見て、目が覚めるなどシーヴァは昨日の様子は悪夢の様でした。 

 

次の日の朝、目を覚ますとせんせはアップルパイを焼いていました。ちょっと失敗したアップルパイを食べながら楽しい食事の時間を過ごしていました。その時、外から何者かが“そこにいたのか、すぐ迎えにいくから”という声が聞こえてきました。 

 

落着き寝ているシーヴァの元にせんせとは違う異形の者がなぜ呪われていないとシーヴァに問いかけます。そして、異変に気付いたせんせが行った時にはその異形の者がシーヴァの頬に手を当てていました。 

 

感想として 

重厚な内容の漫画です。高級な内容の絵本といった感じで大変絵が綺麗です。実際は漫画なので白黒ですが、それがまた、いい味を出しています。内容的な外の世界と内の世界と言う二つの世界を中心に展開されます。 

 

呪われたと思われるせんせとシーヴァの二人位しか登場人物がいないのですが、その事が逆に静かな物語を彩っています。二人の静かな語らいと行動が物語を面白くしてくれます。 

 

優しいせんせと無邪気なシーヴァ。二人を対照的な視線で描く事で上品な絵本のような物語を創ってくれます。一度読んだだけではこの良さは分かりませんが、何度も読むとこの深さが分かってきます。静寂の中にも激しさがあり、それが静かな怒りと言った感じでグサッと胸に刺さるような強さを感じる瞬間があります。 

 

さて今後の展開ですが、せんせと違う異形の者の存在です。そして、触れると呪われる異形の者がシーヴァに触れるのです。この者は何者なのでしょう。 

そして、なぜシーヴァは呪われていないのでしょうか。せんせの前の姿はどんな人物だったのでしょうか。いろんな疑問が湧いてきます。 

 

その答えはこの1巻にはありません。たくさんの伏線が張り巡らされ、それを回収していくのでしょうが、この漫画ではどのように回収されるのか、サスペンスの様な楽しみがあります。 

シーヴァ、せんせ、謎の異形の者、隊長。この4人にはどんな形で絡んでいくのでしょうか。2巻も楽しみです。 

 


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