劣勢の戦いで勝利への活路を生み出すものは何でしょうか?
それは諦めない精神であったり仲間の存在であったり、強運であることもあれば、はたまた新たな能力でもありうるでしょう。
「ブラッククローバー」3巻では、あの2人がそれぞれ新たに強大な魔法を手にします。世界に2つとないそれらの魔法がもたらす新たな展開に注目です。
「ブラッククローバー」3巻のあらすじ
アスタは仲間のサポートを受けつつ反魔法によりマルスを戦闘不能にし、クラウスの魔法によって束縛します。宝物殿に入ると中は宝の山でした。ユノは見たことのない文字が書かれた巻物を手に取りますが、光に包まれるやいなやその文字は消えてしまいます。
突如、宝を見て回る6人を拘束したはずのマルスが襲います。不意打ちを避けられず、ユノとラック、クラウスの3人はマルスの鉱石創成魔法によって拘束されノエルは致命傷を負います。
一度は敗れたアスタの反魔法にも対策を講じられ、マルスは大剣では捌ききれない量と速さの魔法でアスタを追い詰めます。
2本目の反魔法の剣と風の精霊シルフが勝利へ導く
ネタバレです。マルス復活の理由は炎回復魔法によるものでした。ダイヤモンド王国の非情な実験の成果により強制的に魔導書を複合され、1人に1つのはずの魔力の属性を2種類保持したのです。自我こそ失っていますが人工的に高められたその魔力は凄まじく、マルスは攻撃も回復も可能にしました。
マルスに成す術なくやられるアスタに、ネロが宝物殿の壁の向こう側に隠されていた謎の剣の存在を示唆します。それは2本目の反魔法の剣でした。
その剣はスピードに優れ、さらにはノエルの魔力を借りて水魔法の斬撃を放つことができました。これによりマルスの炎回復魔法はキャンセルされ戦況が好転したかと思いきや、アスタもまた致命傷を負い絶体絶命の大ピンチです。
アスタの命の危機を救ったのはユノです。自力で拘束魔法から脱し、アスタを死なせないという強い意志から無意識に風の精霊シルフを召喚しマルスを倒します。宝物殿で巻物の光に包まれたときに、ユノは四大属性の内の風の精霊シルフにその使い手として選ばれていたのです。後に魔法帝からこれが今回の魔宮の最重要遺物だと認定を受け賛辞を呈します。
アスタの2本目の反魔法の剣が魔導書へ文字として刻まれるやいなや、魔宮崩壊が始まります。負傷したアスタをミモザが回復しつつ全員無事に脱出し、マルスもまたロータスにより無事救出されました。
マルスはこの一件により、閉ざされていた幼少時の記憶の扉が開きます。実験場でマルスのために死んでいった大好きなファナの言葉を思い出し、自我を取り戻します。
アスタたちは魔法帝に魔宮攻略の実績が認められ、「星」取得数が特に多い騎士団員達が招かれる戦功叙勲式へ特別ゲストとして参加します。しかしそこでは各団の猛者たちによる差別と風当たりがひどく、仲間を貶され怒るアスタと一触即発状態です。
そんな中、王都が襲撃されているとの報が入ります。今度はいがみ合いから一転し、協力して鎮圧へ向かいます。
「ブラッククローバー」3巻の感想
今回の見所の1つはマルスの鉱石創成魔法の迫力です。今までの敵とは魔力量が違うということで、その魔法も1つ1つが凄まじい威力をもち、スケールも大きく描かれています。最後には自我を取り戻せましたので、今よりもっと強大な力をもってロータスと供に再度どこかで登場する機会がありそうです。
また、1本目とは異なる能力をもつ2本目の反魔法の剣が登場します。他人の魔力を借りるという高い汎用性を今後どのように戦いで活かしていくのでしょうか。まるでこの剣の存在を知っていたかのようなネロの正体も気になります。
さらにユノが手に入れたシルフにもまだまだ大きな力が秘められていそうですので、良きライバルとして今後の活躍に期待が高まります。
村を救い、魔宮を攻略したアスタたちを次に待ち受けるのは王都襲撃です。敵の正体や目的は何なのでしょうか。鎮圧へむかった戦功叙勲式参加者達の能力やその実力もこの戦いで垣間見ることが出来そうですので、次巻も楽しみです。
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