「喰う寝るふたり住むふたり」3巻のネタバレと感想！rar/zipの無料ダウンロードは危険！

ヒューマンドラマ

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人がリラックスする瞬間って無防備でその人の素の姿が見る事が出来ます。そんな時にその人の良さや悪い所が見えます。特にお酒の席やお酒の飲み方などはその人の本性を見るには最適です。

さて、漫画「喰う寝るふたり住むふたり」ののんちゃんとリツコですが、たくさんの共感できる出来事を描いていますが、今回は前回よりもっと突っ込んだ内容となっています。素の二人がどんなストーリーを展開するか楽しみです。

喰う寝るふたり住むふたり　3巻のあらすじとネタバレ

のんちゃんとリツコは付き合って10年同棲して8年。そろそろ結婚もと思っているのですが、中々踏み切れずにいました。そんな二人の生活はすれ違いもありますが、お互いを想う気持ちがいろんなトラブルを解決していきます。

リツコの高校時代からの友人新沼（ニーナ）に久しぶりに彼氏が出来ました。そののろけ話を聞くために、呼び出されたリツコはニーナから外食や外飲みの事などを聞かれます。リツコはおいしい料理があれば、それで満足でした。たっぷりニーナののろけ話を聞かされ、家に着くと、そこには外でのおしゃれなお店とは違う生活臭たっぷりで飲んでいるのんちゃんがいました。

すっかり酔ってしまったのんちゃんはそのまま空の空き缶をリツコに渡し乾杯をねだるのですが、それを冷静にリツコは制します。そして、ダイエットと節約の為に焼酎の本数を減らすように言います。

“どんなだった。昔の私たち”そんな想いで考え事をしている時にニーナから彼氏のだらしない姿の画像が送られてきます。無駄だなと思うも付き合い初めはそんな無駄が楽しかったと思い直し、効率的な暮らしだけでは楽しくないと思い直します。

家の前でのんちゃんと会うと、タクシーを使って二人で飲みに行きました。居酒屋で何気なく飲んでいる自分達を顧みて“新しい楽しみ。まだまだあるんだ”と幸せをかみしめるのでした。

一方のんちゃんの飲みスタイルは、TPOに合わせ、居酒屋ではラフに翔のおしゃれなお店では大人の飲み方をします。そして最近では家飲みにはまっていました。今日もイカを焼きながらリツコも一緒に飲む事を楽しみに2本ビールを買って帰りました。

TVを見ながら飲んで家飲みを楽しんでいると、リツコが帰ってきました。喜ぶのんちゃんにリツコは冷たく接します。それにもめげずにのんちゃんはリツコの為に買ってきたビールを渡しますが、それまで飲んでしまっていました。更に険悪な雰囲気になり、同棲とはいえ、他人が住んでいる難しさを感じていました。

節約しないととビールも一本にして家に帰ると、家の前でリツコと会うと、リツコからタクシー使って飲みに行こうと誘われます。二人で居酒屋で飲んでいると、自然と“幸せだな”と漏らします。「今から始める新しい二人の時間があってもいいんだ」とのんちゃんは思うのでした。

着物着付けに目覚めたリツコはこれと決めた物には惜しみなくお金を使います。現在のんちゃんとリツコは二人で折半で支払いを決めています。リツコは欲しい着物の帯がありました。のんちゃんは高いと諦めようとするリツコにリツコの母に相談してみたらと、提案します。

そこでリツコは意外な事を聞きます。無駄遣いをしていそうなのんちゃんが毎月貯金をしているという事実でした。何かあった為にと。以前リツコが盲腸で入院した時の入院費をその貯金から出していました。そして、背筋が伸びる感じがするリツコは手元にあった一万円を貯金するのでした。

一方、のんちゃんはコレクションと趣味の釣りにお金をかけていたのですが、中々リツコを説得できずにいて、趣味への投資は少なくなりました。そしてある事から貯金するようになりました。

上司の小熊の妻が急に倒れて入院した時に自分はリツコの為に何が出来るかと考え、貯金をコツコツとしていました。リツコとは価値観が違いましたが、リツコの楽しい顔を見るのが好きで、高い物でも背中を押してあげていました。

しかし、貯金はコツコツと続けていました。そんな時、リツコから大入りで臨時収入が入ったから、以前のんちゃんが食べたいと言っていた食べ物を奢ってくれると言うメールでした。“お金の使い方はいろいろだけで、価値観は似ている。だから10年やってこれたんだ”と噛みしめていました。

突然、リツコの元にミーナから結婚の報告の電話が入りました。付き合って数ヵ月で結婚するミーナに驚きの声を出すリツコでした。ミーナは“今だな”と思い結婚したとの事でした。そんなミーナに10年経っても踏み切れない自分達に想いを馳せていました。

そして、二人に証人としてサインして欲しいと婚姻届を見せました。二人の出会いは高校一年まで遡ります。先生に髪の事で注意され、その時のニーナの強い目に魅かれました。そして、現在まで続く二人でした。ニーナはリツコに結婚式のスピーチを頼みます。“リツコがいい”その言葉に全ての想いが詰まっていました。

ニーナの結婚を決める決め手は「この人のために素敵な人になりたいって思えたから」とその言葉に共感しつつ、“おめでとう”と伝えたいと思いました。

のんちゃんとリツコの元にニーナが結婚報告を伝えに来ました。のんちゃんは昔の事を思い出しました。のんちゃんの同級生の変わり者相川と付き合っていたニーナでしたが、別れたと聞いた相川と話しをしたのは苦い想い出でした。

因みに相川の事はすっかり忘れていました。婚姻届に証人のサインをして欲しいと言うミーナに緊張が募るのんちゃんでしたが、あっさりと書くリツコに驚きを隠せませんでした。

勝手に結婚式の疑似体験と舞い上がるのんちゃん。そして、のんちゃんは興奮が収まらないのかそのまま煙草を買いに行くと言う口実で夜の街を走りだします。“結婚にこんなに興奮する男だったのか”のんちゃんは心の中で叫び、夜空を見上げます。

帰ってきたのんちゃんは興奮のあまり、煙草を買い忘れるというオチがありましたが。

“人前でスピーチするんだから”リツコはいつもの勢いはどこに行ったのか、緊張の極限状態でニーナの結婚式に出席しました。高校の同級生の問いかけにも答えられない程の状態で新郎新婦入場を迎えます。

“キレイ”素直にそう思うリツコでした。そして宴は進み、リツコのスピーチの時間となりました。前に立ったリツコは客があまり気にしてないという事を再認識すると、順調に話しはじめました。その時、ニーナの表情を見ると涙を浮かべていました。その様子に触発され、二人の思い出が蘇ってきました。そして、自然と涙が出てくるリツコでした。

そして、緊張から解放されたリツコをのんちゃんが優しく出迎えてくれました。結婚式も無事終わり、リツコは自分には披露宴は無理だなと思っていました。しかし、のんちゃんが今日の披露宴にどんな思いでいたかと言う心配は残りました。

“今日は結婚式”のんちゃんは極度の緊張状態にあるリツコとは対照的に落着き妹あずさ以来の結婚式を楽しみにしていました。会場に入っても楽しい時間を過ごしていました。高校の同級生からの“結婚すればいいのに”という声も聞き流しながしていました。

のんちゃんは少し醒めた雰囲気で喫煙所に行き、煙草を吸っているとある結婚式の父親と同席しました。無言で煙草を吸う二人。その時母親が来て、最後のお色直しが始まる事を告げます。しかし、父親は面倒臭そうに返事をするだけでした。“新沼家の恥です。”そう母親は言いました。ニーナの父と母でした。更にニーナが父親を喜ばせたい一心だという事を伝えると、「しょうがねーなぁー」と照れ臭そうに会場へと向かいました。

そしてリツコの挨拶が始まりニーナとリツコの涙を見て、のんちゃんはリツコの意外な一面、そして披露宴の大事さを痛感していました。自分達の披露宴はどうなるだろうと想像しながら、“披露宴とはそこに関わる多くの人々の心を動かすものなんだな”と思いました。

披露宴はイベントだけで悪くないかもとも思い始めていました。しかし、堂々と挨拶するニーナの夫の姿を見て、自分には無理かもと思ってもいました。

ニーナは婚姻届の署名をもらった後、電車で帰路につきながら色々な想いを馳せていました。それは、リツコに対する嫉妬でした。いつものんちゃんという彼氏がいて、自分は追いかけてもリツコに追いつけない。そんな思いが続いていました。

自分が先に結婚する事で、リツコに勝ったそんな思いもありましたが、リツコが嫌いではない為に、そんな比べてしまう嫉妬の気持ちを隠しきれないジレンマもありました。

そして披露宴当日、リツコより先に泣かないと変な対抗心を持っていると、ニーナは高校の時の初対面の思い出がよぎってきました。その時にリツコに負けたと思い続け、しかし、大事な人になっていったリツコの事を思うと涙が自然と溢れてきました。

“リツコになんか頼むんじゃなかった”と涙を拭きながら幸せそうに思うニーナでした。そして披露宴も終わり、夫の晃二と仲良くアルバムを見ていると、リツコのスピーチの場面で“あれはいいスピーチだったよな”と晃二にいわれるとにやけながら“私の大事な自慢の友達なんだから”と言いました。

リツコの事をこれからは自分の一部分として自慢したいとニーナは思っていました。