何も失う物がない物ほど怖い者はいません。死さえも恐れず目的を達成しようとするので、捨身で来ることでリスクなどを感じる事もありません。それほどの覚悟を持つのは並大抵ではありません。
さて、プラチナエンドも続々と色々な事が分かってきました。天使の目的は神になる者を作る事、更にその為には他の神候補を蹴落とさなければいけない事も。メトロポリマンは効率良く酷い方法をとります。そして、それに対して明日は違う形でアプローチします。
今回は新たな登場人物の登場でまたまた、大きく話が動きます。
プラチナエンド3巻のあらすじとネタバレ
明日は生きている事に絶望し自殺しようとしますが、特級天使メッセに助けられ“神候補”として、幸せになる事を求め生きる事を望みます。そして、彼は幼馴染の咲と再会して協力する事を誓います。
メトロポリマンの球場での凶行、3人の神候補の死という最悪の結末に手出しも出来なかった事を後悔する明日と咲。そんな二人の前に一人の男が大雨にもかかわらず外に立っていました。
突然雨の中に現れた六階堂という男。鬼気迫る雰囲気は六階堂には時間がなかったのです。六階堂は癌で余命が少ないという事が分かっていました。彼も死を望んだ所を一級天使のバレが救いました。しかしこのバレという天使、あまりにも知識自慢をする為に降格されたのでした。
六階堂の能力は羽と赤い矢の能力を持ちました。そして、その能力は残される家族の為に使った事で自分は神の資格はないと思い“神になる者”を捜していました。また、メトロポリマンには対しては大きな憎悪を抱きながら。その時に見つけたのが明日と咲でした。
六階堂は無策でメトロポリマンに挑むのではなく、たくさんの知恵を明日と咲に与え、更に球場に来ていた別の神候補まで捜し当てていました。
一方奏は上層学園でメトロポリマンの顔を隠し、優等生として学校生活を送っていました。そしてお調子者の友人の南河から頼まれ部活見学をしながら望みが叶うならと言う話をしていました。俗な発想をする南河に呆れつつも、自分は“死んだ人間を生き返らす”と話すと南河は“妹さんか”と呟きます。家路につく奏はメイザに迎えられ、氷漬けにされた女性の元へと向かいます。その女性に向かい“誕生日おめでとう”そう話しかけます。
ニュースで少女3人を殺害した少女Aが脱走したニュースをやっていました。そのニュースの不自然さに明日、咲、六階堂はメトロポリマンの関与を疑い、素性を隠すコスチュームを早く作らねばと六階堂は急ぎます。
その少女Aこと読者モデル山田美々々(ミスリン)はメトロポリマンを崇拝して、更にメトロポリマンから赤い矢(人を好きにさせ思い通りに出来る)と羽を渡され、自由にさせられていた。そして、その力を使い今日も凶行をはたらいていました。
犯人の特定も出来た明日達は早速ミスリンを捜しだし殺すという話をしますが、明日はためらいます。想像するだけで大きな衝撃を受ける明日。
そしてニュースでは、遺体が塔の上で発見されたというニュースが流れます。ミスリンとメトロポリマンは新しい遺体を捨て、それをSNSに投稿する暴挙に出ます。その事はグランタワーで神候補を待ち伏せして更にそこで白い矢(人を殺せる)で倒していくと言う罠を仕掛ける事でした。
それが罠と知っても明日達はメトロポリマンとミスリンを止める為に六階堂が用意した武器を持ちグランタワーへと向かっていきます。そこにいたのはミスリン一人でした。拍子抜けする明日と六階堂ですが、次の瞬間大きな爆音と共にランドタワーが爆破されるのでした。六階堂の身は爆破に巻き込まれ意識がない状態でした。
六階堂を心配する明日の後ろにはメトロポリマンが迫ってくるのでした。
感想
今回では新しいキャラ六階堂が出てきました。全巻の最後で謎の人物として登場しましたが、今回はこのように具体的な形で物語に絡んできました。でも最後まで助けて欲しいのですが、このようなキャラは最後まで生き残らないような気がします。ぜひこの期待を裏切って欲しいですが。
さて、もう一つ六階堂が示した神候補の写真の男の子。何か病気にかかっているような感じですが、このキャラは今後重要な役割を担うフラッグではと思いますが、如何でしょうか。
そしてメトロポリマンこと奏はその正体は謎に包まれていましたが、ここである程度正体を見せてきました。かなり伏線を張っています。妹があの状態でいるのはなぜ何でしょう。興味があります。この事が対決の大きな軸となるかもしれません。
また、メトロポリマンの狂気はミスリンというこれまた狂気の人間を呼び寄せてきています。このミスリンの最後も悲惨ですが、人を殺したくない明日との対比で益々狂気性が分かりやすくなっているようです。
ここで気になった事が1つあります。13人の天使という数字も何か意味があるのでしょう。キリスト教的な宗教観が見え隠れします。(ユダ的な人物が出て来るのでしょうか)
ますます目が離せないプラチナエンド。次巻が楽しみです。
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