春時、河内と共に津軽を追って仏蘭西に渡った鈴子は、ついに津軽との再会を果たします。
枷(かせ)と称した口づけを残し突然消えた津軽は、一体なにを求め遠い異国の地まで来ているのか。
そして、死んだはずのひなとの関係は・・・
鈴子の旅は、危険と隣り合わせです。
「明治メランコリア」4巻のあらすじ
ひなと共に、突然目の前に現れた津軽。あまりの出来事に鈴子は呆然とし、それと共に今までの不安や悲しみが爆発し津軽の頬を叩きます。目を丸くする津軽ですが、泣きながら胸に飛び込んでくる鈴子に胸を打たれるのです。
そして近づく平賀。
平賀が津軽を捕まえに来たと思い込んでいる鈴子は、津軽に逃げるよう促しますが、津軽は鈴子の手を引き、共に走り出します。
車を走らせようとしたとき追いついた平賀。どうやら平賀は津軽を捕まえに来たのではなく、ひなの元夫愛染氏に関わるなにかを探りに来た様子です。
そして3人はモンテカルロへ向かいます。
「明治メランコリア」4巻のネタバレ
モンテカルロへ向かう道中、旅の疲れから平賀は熱を出して倒れます。熱にうなされながら、平賀は意識のないまま誰かと間違えて鈴子の手を握って離しません。「すまない」と涙を流す平賀。
平賀の過去に何があったのか、鈴子は傍らで一晩看病するのでした。
鈴子、津軽、平賀が走り去った後、残されたひな、春時、河内の3人。何を聞いてもはぐらかすひなに対し、春時は疑惑の目を向けます。
人の注意を引き、二人の元から逃げ去るひな。春時は、よからぬ事態が動いていることに、鈴子の無事を願うのです。
鈴子、津軽、平賀の3人は、ひなと合流します。そして、津軽は平賀と二人きりの時に、平賀に協力するかわりに鈴子を守ってほしいと頼みます。同じ、愛染氏の敵として・・・。
倒れたときに看病してもらっていたことを知った平賀は、少しずつ鈴子に心を開き始めます。そんな平賀に、鈴子も心を開いていくのでした。
モンテカルロへ着いた4人。ホテルの部屋で休んでいた鈴子の元へ、津軽とひなの2人が消えたと平賀が告げに訪れます。それは、ひなによって仕組まれた津軽の連れ去り、拉致だったのです。
倒れた津軽を冷たく見下ろすひな。津軽はどこへ運ばれてしまうのでしょう。
感想
一気に事態が進みましたね。
津軽と再会を果たした時の鈴子は、いろんな思いでいっぱいになったことでしょう。辛く悲しく切なく、そして愛しく・・・。
これからはもうずっと一緒に居られると思ったかもしれませんね。津軽のしようとしている「何か」を手伝えば、きっとすぐに日本へ帰れると。まさか、またすぐに消えてしまうなどとは思ってもみなかったことでしょう。
死んだことになっているひなの目的が気になりますね。津軽を拉致し、連れ去ったひなの後ろにはどんな組織があるのでしょう。真の目的とは何なのでしょう。
ひなを助けるつもりだった津軽の思いは、ひなにとっては迷惑だったのでしょうか。ひなという人物像が次第に見えてきますね。
津軽と鈴子が揃って無事に日本へ帰れるのはいつになることでしょうか。
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