恋愛をゲームに例えるなら、“勝ち、負け”のポイントはどこにあるのでしょう。相手に惚れてしまったら、負けなのでしょうか? ここは意見の分かれるところかもしれません。しかし、どんな恋愛の達人でも初めての告白には勇気がいるものではないでしょうか。
本当に好きだったら、やはり断られた時のショックはかなり大きいのではないでしょうか。
さて今回取り上げる漫画「かぐや様は告らせたい」はそんな恋愛における駆け引きをコミカルに描いた赤坂アカさんの漫画です。天才的な頭脳を持つ二人が恋愛の裏を読みあうという漫画です。
かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦1巻のあらすじ
エリートが集まる秀知院学園高等部の四宮かぐやは四宮グループの令嬢で頭脳明晰で容姿も申し分ないクールな高校2年生の女性です。そしてもう一人白銀御行も同じ高校2年生の容姿も頭脳も申し分ない男性です。学園の誰もが二人はお似合いのカップルと思っていました。
二人とも噂されている事を知っているのですが、その噂は全くのガセだと嘲笑していました。しかし御行はかぐやが告白するなら付き合ってもいいと思い、かぐやは自分はみんなの憧れであり、自分に似合う男が告白すると思い半年が過ぎました。
何もないまま時間の経過に二人の思考はお互い“告白をさせる事”“告白した者が負け”という変な考えに移行し、その事を必修ミッションとして考えるようになりました。
二人の恋の駆け引きの行方はどこに向かっているのでしょうか。
かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦1巻のネタバレ
秀知学園の生徒会の二人かぐやと御行は誰もが憧れる最高のカップルと思われていました。しかし、恋に臆病な二人は変なルールに捉われ気持ちに素直になれずにいました。
そんな時、同じ生徒会の天然系の可愛い女性藤原千花が映画の懸賞で当たったチケットを持ってきました。しかし、千花は家族から映画などの観賞が禁止されている為に二人にプレゼントすると言いました。
御行は軽くかぐやに見に行こうかと言おうとした矢先に、千花より“この映画を見たカップルは結ばれる”というジンクスを話します。その言葉に激しく動揺する。これはかぐやを誘うと“告白(負け)”となると思ったのです。
その様子を見ていたかぐやはほくそ笑み“お可愛いこと”と心の中で思い、自分が有利な立場になった事を喜んでいました。しかし、このままでは負けると思った御行は逆に“一緒に俺と映画を見に行くか”と反撃を始めます。
思案するかぐや。実はこの懸賞のチケットはかぐやが用意した物であり、御行に告白(勝ち)させる為の作戦でした。意外な御行の返しにかぐやは幾つかの選択肢を考えるのでした。
果たして、かぐやが見せた選択は?
感想
新感覚のラブ・ストーリーです。御行とかぐやという誰からも羨ましがられる二人は最高のカップルと思われていたのですが、実は告白が出来ない(恋に臆病な為)のです。告白=負けという変なルールを勝手に作るという縛りが二人の恋路がコミカルになります。
二人は遠まわしに好きと言っているのですが、素直になれないその感情がこの話の肝であり、そのすれ違いが話しを面白くしています。熟考していて先を読んでいるようで実は全て考えすぎの感じがあります。
インテリは面倒臭いと思われる部分もありますが、エリートはこんな読みあいをするのかと思わせます。チケットの戦いから“ババ抜き”“海か山のデート”など意外な弱点を見せる二人が滑稽で真面目な頭脳戦を繰り広げます。
更に二人の弱点が見えてきて、その弱点が大きな二人のコンプレックスとなっているのも面白いです。そして、欠かせないのが千花の天然性が更に二人の関係を複雑にしていきます。今後、真面目(?)な恋の頭脳戦が楽しみです。
この記事へのコメントはありません。