人間必死になれば、何でも出来ると思えます。それが恐怖の場所からの脱出だとしたらなおさらです。人は恐怖が迫っていると諦めるか、希望を捜すかどちらかの人間に分かれます。
さて約束のネバーランドでは、ママの目的に気付いたエマ達は脱出を計画しますが、敵も中々で新たな刺客クローネを味方に付けます。ここで万事窮すと思いきや、クローネには別の目的が発見されます。
ママたちも一枚岩ではなく、お互いの腹の探り合いをしている状態です。しかし、エマ達にも爆弾となるような事があります。今回はどのような秘密が出て来るのでしょうか。
約束のネバーランド3巻のあらすじ
孤児院の秘密に気付いたエマ、ノーマン、レイはこの孤児院から脱出する事を計画します。しかし、鬼の手先であるママ(イザベラ)もしたたかでレイを内通者として協力させていました。
更に新しい仲間として大柄な女性クローネを雇います。しかしクローネはしたたかな女性で、イザベラのボジションを狙っていました。12歳で鬼の生贄として差し出されるまでのタイムリミットは刻一刻と迫っています。
エマ達に協力する調子者だけど熱い男ドンと大人しめの女の子ギルダは、秘密の部屋に侵入しました。そこにある本棚を開け、この孤児院の秘密を探ろうとしていました。
一方、エマとノーマン、レイはある本から孤児院の謎を探る手がかりを見つけていました。ふくろうの絵が表す言葉から出てきたのは”秘密を知ったものは即出荷(死)”と言う言葉でした。そして、本を書いたミネルヴァという男の存在でした。この男は仲間かもしれない、3人はわずかな希望を抱きます。
しかし、モールス信号で解読できたふくろうの絵も解読出来ない絵が2枚ありました。しかし、このミネルヴァの書いた本は何か解決の糸口になる可能性がありそうでした。
そして、ドンとギルダは秘密の地下室へと入っていきました。
約束のネバーランド3巻のネタバレ
ネタバレです。孤児院からの脱出、それも孤児全員で脱出をする為にエマ達は多くの方法を探っていました。新たに仲間になったドンとギルダは秘密の部屋への侵入を、エマ達はミネルヴァという仲間になりえるかもしれない男の本の解読をふくろうの絵をモールス信号を手がかりとして解読していました。
ドンとギルダは秘密の部屋を発見して地下の部屋を探し当て奥へと進んでいきました。そこにあったのは、コニーのうさぎのぬいぐるみや今まで去った子供達の持ち物でした。
ここでエマ達はイザベラの企みに気付きました。そしてエマ達の言った事を信じました。しかし、ここでドンは疑問を抱きました。なぜ、エマはイザベラを”悪い人”と思ったかと言う事でした。
その時、ドンとギルダのいる部屋にイザベラが入ってきました。そして、イザベラに気付かれないように逃げました。一方、ドン達がいない事に気付いたエマは二人の身を案じます。
その時、イザベラが孤児達の部屋に入ってきました。そして、孤児のエウゲンが鍵をイザベラに渡しました。その時、イザベラは軽く動揺します。
そしてドンが帰ってきました。ホッとするエマにレイは冷静に「馬鹿な事をしてくれた」と言います。しかし、孤児院から去っていったコニー達が帰ってこない事に悲しみを隠せないドンにノーマンは孤児院の真実を話しはじめました。
驚きを隠せないドンとギルダ。そして、レイがスパイである事も話しました。ドンはその事実に怒りを覚え、ノーマンを殴ります。自分達も出来る事があると。
”家族だろ、兄弟だろ”その言葉が5人の心に刺さります。その様子を見ていたのはクローネでした。”見いちゃった”不適な笑みを浮かべるクローネでした。
感想
今回も息つく暇もない緊張感がたまらないネバーランドでした。そして、仲間の絆を確認するお話でした。そして、イザベラには大きな秘密がありそうです。仲間として引き込んだクローネを簡単に切ります。
また、クローネが自分を狙っていた事も分かっているなど、とても頭のきれる女性です。そして、最後にはクローネがこの農園の犠牲者である事も分かっていきます。そしてイザベラにもこの農園とは深い因縁がありそうです。
クローネが最後に残したアイテムは大きな伏線の鍵となりそうな気がします。謎が解けるどころか、ますます深まっていく3巻でしたが、一気に読む事が出来ました。ストーリーもスピーディーで、更に伏線を張ってすぐに回収するなどぬかりのない展開はとても心地よくサスペンスとしても楽しめます。
次の展開はどのように転ぶか分かりませんが、イザベラに不幸な結末が待っているような気もします。孤児全員の脱出という大きな目標がどのようになるのか分かりませんが、次の話が楽しみです。
もう一つ大きな伏線”ミネルヴァ”とはどのように関わってくるのでしょうか。まだまだ目が離せません。
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