人には表の顔と裏の顔は少なからず存在します。表と裏のギャップが大きければ大きい程失望もかなり大きくなります。信じていた人に裏切られる事ほどショックが大きい事もあります。
そしてこの白井カイウさんの約束のネバーランドは裏切りから始まります。その事で傷つきながらも前に進み状況を改善しようとしますが、また波乱が待っています。先が読めない展開が人気のサスペンスホラーです。
約束のネバーランド1巻のあらすじ
グレイス=フィールドハウスには、たくさんの子供達が暮らしています。一緒に暮らしているのですが、彼等は家族ではありません。多くの孤児達が家族のように暮らしています。家族のように暮らす彼等は孤児である事を感じさせないように、賑やかに楽しく暮らしています。
その中で明るく元気な女の子エマは、小さな子供達の面倒を良く見ていて、子供達からも慕われていました。そしてそのエマと一緒にこの孤児院のリーダーのような、明るい男の子ノーマンとクールで少し舌足らずなレイがいました。そして、その子供達をまとめてくれるのが”ママ”と呼ばれる優しい母親のような女性でした。
一見楽しそうな感じに見えるこの孤児院ですが、不思議な事にここの子供達には、首の所に数字が振ってあるのでした。もう一つ変わった所として、毎日テストがあるのですが、子供達の将来の為とはいえでもその内容は高度で時間制限もありとても子供向けとは言えないような内容でした。そのテストでもエマとノーマンとレイは常に満点を取るほど優秀な3人でした。
そしてこの孤児院にはまだ秘密があり、広い敷地の中でも入ってはいけない場所が2つあることでした。”外へと通じる門”と”森の柵の向こう”の2つでした。子供達には危ないという理由だけでした。
勉強の後の子供達の楽しみはみんなでする鬼ごっこでした。しかしこの”鬼ごっこ”も単なる遊びでなく、ノーマンとエマは知能と体力を使い最後まで残り、高度な戦いを繰り広げていました。
一見楽しそうに見える孤児院ですが、多くの謎が残ります。
約束のネバーランド1巻のネタバレ
ネタバレです。ママ(イザベラ)が孤児達を優しく包むように暮らしているようですが、実は多くの謎と疑問がこの施設(ハウス)にはあります。入ってはいけない二つの場所と毎日ある謎のテスト。断トツの頭脳を持つノーマンと博識でノーマンと双璧の天才レイ、抜群の運動神経を持つエマ、この3人を中心にこの施設は回っていました。
長く続くと思われるここでの生活も12歳になると里親の元へと旅立ちます。今正にコニーという可愛らしい少女が旅立とうとしています。”ママみたいになる”とコニーは元気に旅立ちました。
そして、エマ・ノーマン・レイもあと一年を残すのみとなりました。そんな感慨にふけっているエマはコニーの忘れ物のぬいぐるみを発見しました。
しかしレイからまだコニーがいると思うという事を教えられ、ノーマンと一緒に禁止されている裏口からコニーを追いかけました。薄暗い道で車を見つけます。ここにコニーがいると思いぬいぐるみをエマは車の中に置こうとした時に驚きます。そこにはコニーの遺体があったからです。
呆然と立ち尽くすノーマンとエマ。すると誰かの声に気付き二人は車の下に隠れます。
そして話し声がするほうを見上げると、そこには化物(人食鬼)がいました。
そしてその鬼達の会話を聞いていた二人は驚きと恐怖を覚えました。
それはあの孤児院が農場と呼ばれている事、そしてその農場では人肉を作って金持ちに与えている事でした。
二人は恐怖と共に驚き困惑しました。”自分達は食べられる為にこの施設で暮らしていた”あまりの事に理解できていないノーマンとエマでした。そしてその鬼と会話としていたのはママでした。
感想
大人の童話という感じのこの漫画は意外な展開が興味を引きます。更に前半と後半とのギャップが大変面白いです。前半の穏やかな様子と後半のスリルに満ちた展開は大変面白く一気に読むことが出来ます。
またエマをはじめとしたキャラの特徴性を描いた様子も大変面白いです。1人1人のキャラに特徴があるのも、物語を上手く入り込みやすくなります。読み進んでいくに連れて伏線や謎が解けるのですが、また新たな謎が出てきます。
そしてその謎を解決しようとするなど、読んでいきながら袋小路に入っていきそうですが、そこがこの漫画の面白さです。またタッチもいい感じで良質な童話の挿絵みたいで読みやすいです。
まだ1巻です。今後の展開が大変楽しみです。
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