一目惚れした女の子が、実は今をときめく女優だった―。そんな恋を、誰もが一度は夢見たことがあるのではないでしょうか。傍目には釣り合わない二人が、不器用にいろいろな悩みを乗り越えながら進む恋をさわやかに描いた、瑞々しいラブコメディです。
「恋染紅葉」のあらすじ
主人公・葛城翔太は神奈川県立恋ヶ浜高等学校に通うフツーの高校生です。緊張すると顔が真っ赤になってしまうほどの上がり症で、恋にも超オクテな翔太は、小さい頃から好きな相手と話もできず、恋を逃してきました。
そんな翔太はある日出会った一人の女の子・紫之宮 紗奈に一目で心を奪われます。緊張と恥ずかしさのあまりその場を逃げ出してしまいましたが、翌日見かけた紗奈に勇気を振り絞って声をかけ仲良くなります。
実は紗奈がテレビドラマ「恋染紅葉」のヒロインを演じる女優だと知り舞い上がる翔太に、紗奈はデートをしてほしいと頼んできます。楽しいデートに「紗奈も自分のことを・・・」と勘違いまっしぐらの翔太。役作りのためだとわかりガッカリしながらも、紗奈への想いは高まるばかりです。
その最中、アクシデントで崖に引っかかったカメラを拾おうとし、二人は崖から海に落ちてしまいます。紗奈を抱きしめ守った翔太のおかげで紗奈は無事でした。ほっとする翔太に、紗奈は驚きの言葉をささやきます。
「わたしの・・・彼氏になってくれない?」
紗奈の真意は?そして二人の恋はどのように進んでいくのでしょうか。
もどかしく始まる恋
ここからネタバレです。紗奈は、出演するドラマの撮影までに恋愛を経験する必要があると考え、翔太と恋人同士の振りをして恋のヒントをつかみたかっただけのようです。
振りとはいえ翔太がその申し出を断るはずはなく、彼氏役を受け入れ、仮の恋人関係が始まります。紗奈が演じる台本をシミュレーションしたデートでは、大胆な役柄にお互いがドキドキしつつも、いろんな素顔を知ることができ、二人の距離も縮まっていきます。
そして、台本の先にあるのはキスシーン。紗奈は役のためにこのまま初めてのキスをしてもいいと決め、唇が近づきます。しかし翔太はこんな理由でキスすることをためらい、紗奈を止めようとするのです。
三角関係?な今後の展開は
ここで、二人の前に女の子が登場します。「恋染紅葉」でもう一人のヒロインを演じる、グラビアアイドルのナナです。ナナは「翔ちゃん」と親しげに呼びますが、翔太はナナを思い出せません。実はナナは小学校3年の時転校していった、翔太の初恋の女の子・七里由比だったのです。
全く印象の違うナナに対し、話したこともなく一方的な片想いだったと複雑な思いの翔太ですが、ナナは子供の頃の翔太の優しさがずっと心に残っています。
そして、紗奈と同じく恋する女の子を演じるナナもまた、翔太に「恋するキモチを教えてほしい」と迫るのです。これから翔太たちの想いはどんな物語を見せてくれるのでしょうか。
まとめ
主人公・翔太が恋する紗奈は女優という特殊な立場の女の子ですが、翔太がただ周りに振り回されるだけではなく、紗奈を大切に想い理解しながら一途に恋を進めていく、正当派な恋愛漫画です。
翔太、紗奈、ナナそれぞれに秘めた想いや自分でも気づいてない気持ちがあるようで、この先どう伝わっていくのかとても楽しみです。不器用な登場人物に少し笑いながらも、ドキドキするような恋愛を味わわせてもらえます。
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