実写映画化も発表され、ますます盛り上がる「東京喰種」の続編、「東京喰種:re」第2巻です。「東京喰種」で活躍していた喰種達も何名か登場し、ますます展開が盛り上がってきました。
また、新たなクインクスのメンバーも姿を現し、個性的なキャラクターが物語にアクセントをくわえていきます。
「東京喰種:re」2巻のあらすじ
喫茶店で出会った謎の少女を見て、佐々木は涙をこぼします。しかし彼は、まだ少女の正体にも自分の涙の理由にも気づきません。
そして、判明するクインクスの最後の一人、米林才子。やる気のない彼女は、このままの生活ではCCGに切り捨てられ、悠々自適な生活を続けられなくなると瓜江に嘘をつかれて、発破をかけられます。
発奮した米林は不知班とともに「ナッツクラッカー」なる喰種を、鈴屋什造率いる鈴屋班と共に捜査することになります。
ナッツクラッカーがクラブで補食する人間を選んでいることを知り、佐々木達は囮捜査を行うため、鈴屋と共に女装してクラブに潜入しますが、六月と鈴屋はナッツクラッカーに捕まってしまい、喰種のオークションにかけられてしまいます。
珍しい隻眼の喰種として高額で取引された六月でしたが、オークション中に攻撃をしかけた鈴屋によって会場は大混乱におちいります。
敵味方が入り乱れ大混戦が始まる中、囚われの六月は喰種達から逃げることが出来るのでしょうか?
「東京喰種:re」2巻のネタバレ
ネタバレです。
仕事にやる気を見せる米林でしたが、それはクインクスの班長を辞めさせられた瓜江による計略でした。彼は時間管理能力の低い米林を利用して、瓜江に変わって不知を班長にした不知班を内部から狂わせ、班長に返り咲こうと考えていたのです。
瓜江の計画通り、米林は班の行動を乱しますが、不知の頑張りによって瓜江の目論見通りにはなりませんでした。
そんな中、見え隠れする金木研とつながりのあった喰種達。前作で金木研に深い執着を見せていた月山、アオギリの樹のメンバーであるアヤトとナキ。そして金木の仲間であった喰種ヒナミ。彼女は今はアオギリの樹の一員としてアヤトと行動を共にしています。
前巻で佐々木の私物を情報の対価にしようとしていた謎の情報屋堀ちえは、月山の友人でした。
彼女は、金木を失い廃人のようになってしまった月山を元気づけるために、佐々木の匂いの残る私物を手に入れようとしていたのです。月山家使用人であるカナエは一人の人間に執着する月山を憂うあまりに、堀の行動をこころよく思わず、彼女を牽制します。
また、謎のウェイトレスの少女と、彼女の働く喫茶店の店員は、佐々木に意味ありげな行動を見せます。
そして最後に現われるのは、前作でアオギリの樹との戦い、殺されたはずのCCG捜査官、滝澤。アオギリの樹のメンバーと共に現われ、変わり果てた姿になってしまった彼に何があったのでしょうか?
「東京喰種:re」2巻の感想
2巻では、前巻で謎の行動を見せていた人物の意図や、立場が少しづつ判明していきます。
自分のなくした記憶に悩む佐々木は、失った過去を怖れつつも吹っ切る事が出来ず、現在の捜査官との生活の中で思い悩みます。
CCGの捜査官達は佐々木を見守り、心配し、また嫉妬を抱えながらも彼を見つめています。喰種達と捜査官達、様々な人間の思惑は、過去と現在の間で揺れる佐々木をどのように導いていくのでしょうか。
前巻から通してみると、喰種の中で葛藤を抱えながら生きる金木よりも、捜査官として周りから信頼を受けて日の当たる場所にいる佐々木の方が、人として幸せに生きているように見えるので、彼が今後どうなっていくのか、読者は目が離せないでしょう。
今回も続きが大変気になる、手に汗握る展開が目白押しで、続刊に期待が高まります。
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