ファンタジーといえば、魔法がつきものですよね。子供も大人も誰もが当たり前に魔法を使える世界で、もしたった1人だけ魔法が使えなかったら・・・。どれだけ努力しても毎日修行をしても全く魔法が使えるようにならなかったら・・・。あなたならどうしますか?
「ブラッククローバー」ではそんな主人公が死に物狂いで諦めない精神を教えてくれます。この作品は、魔法が全ての世界で魔法を使えない主人公が魔法使いの頂点である「魔法帝」を目指すバトルファンタジー漫画です。
「ブラッククローバー」1巻あらすじ
主人公は孤児院で育った魔法の使えない熱血少年、アスタ。アスタと同じ日に協会の前に捨てられ、それからずっと2人一緒に生きてきたユノはクールイケメンで魔法の才能もずば抜けています。
15歳になる年に持ち主の魔力を高める「魔導書(グリモワール)」の授与式が行われます。アスタは魔導書すら得られませんが、その一方でユノは初代魔法帝も授かったという幸運のやどる四つ葉のクローバーの魔導書を手にします。
魔法帝を目指す2人は魔法騎士団入団試験を受けます。ユノはその類まれなる才能を見込まれ引く手あまたの中、魔法騎士団の中でもトップの「金色の夜明け」団に入団します。アスタは唯一、ならず者騎士団と噂される「黒の暴牛」の団長だけに気に入られ入団します。
晴れて魔法騎士団員となったアスタに与えられた初任務は、田舎のソッシ村でのイノシシ狩りです。もう1人の新入団員のノエルと、先輩のマグナと共に村に到着したものの、そこでは謎の集団によって村人が殺されかけていて・・・!?
五つ葉の魔導書による反魔法
ネタバレです。授与式の後ユノは四つ葉の魔導書を狙った盗賊に襲われます。盗賊の鎖魔法によって動きも魔力も封じられたユノをアスタが助けに来ますが、全く歯がたたずコテンパンにやられます。それでも諦めないアスタの元にボロボロな五つ葉の魔導書が現れます。
五枚目の葉には悪魔が棲むというその魔導書は、魔力のないアスタだからこそ手に出来た反魔法の魔導書でした。魔導書が与えた剣により、魔法を無効化しアスタは見事盗賊を倒します。
黒の暴牛のアジトに着くとアスタは炎魔法を操るマグナから新入団員恒例だという洗礼の儀を受けさせられます。これにより、アスタの反魔法は剣刃が魔法を切り裂き、剣脊が魔法を撥ね返すものであることが判明します。
黒の暴牛のもう1人の新入団員は、この国の王族であるノエル・シノヴァでした。「銀翼の大鷲」団長の妹である彼女は王族さながらの膨大な魔力をもち強力な水創成魔法の使い手ですが、魔力のコントロールが出来ない欠点を持っていました。それにより一族から認められず馬鹿にされ続けていましたが、アスタの素直な賞賛によりノエルは心の扉を開きます。
ソッシ村を襲う謎の集団の目的は「ある代物」を探すことでした。アスタとマグナは村人を護ることで精一杯で敵を倒せず、マグナの魔力も尽きかけます。そんな中ノエルは王族として、黒の暴牛の騎士団員として国の民を護る覚悟が芽生え、その精神的成長から魔導書に新たな魔法を刻みます。設置型の護りに長けたその魔法は強大で、アスタは反撃を開始します。
「ブラッククローバー」1巻の感想
バトル漫画特有のダラダラとした戦闘は一切なく、予想外の展開へと目まぐるしく進んでいくので飽きることなくすぐに1巻読み終えます。
また、熱血アスタとクールユノの正反対な2人の固い友情やその信頼関係にはとても感動します。この2人だけでなく、黒の暴牛の騎士団員たちの個性もとても際立っていて読み進めるワクワク感があり愛着もわきます。
さらに漫画の絵も荒々しさや萌え要素はなく、細かいところまで書き込まれている洗練されたものですので、男性だけでなく女性でもストレスなく読めるのでオススメです。
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