この世界にはヒトの姿をしながら特有の補食器官「赫子《かぐね》」を有し、ヒトの肉を喰らって生きる者達がいる。彼らを喰種《グール》と呼ぶ――。
もし、貴方がそのような存在を知ったらどうしますか?
「東京喰種:re」は、人気漫画「東京喰種」の続編で、前作から二年後が舞台です。
今作は、前作では敵側であった喰種捜査官の視点から、喰種を相手に喰種の赫子を利用して作られた武器「クインケ」を駆使し立ち向う彼らと、人類の天敵である喰種《グール》との壮絶な戦いが描かれています。
「東京喰種:re」1巻のあらすじ
佐々木排世は、喰種に関わる事件を対処する唯一の組織CCGの一等捜査官であり、彼は喰種の力を組み込まれた人間達を集めた新設部隊「クインクス」を率いて、日々喰種に関わる事件を捜査していました。
問題児ばかりのクインクスを率いて四苦八苦する佐々木ですが、そんな中、クインクスの隊員、瓜江と不知の尻ぬぐいのために「トルソー」と呼ばれる凶悪な喰種の人相を挙げなければならないはめになります。
佐々木の私物を対価としてトルソーの情報を提供する謎の情報屋の堀ちえや、佐々木の過去を知る「オロチ」なる喰種も現われ、ますます謎は深まっていきます。
佐々木の苦労も知らず、昇進のために暴走する瓜江と、金銭的理由のために手柄をたてようとする不知。赫子を使いこなせずに悩む六月。それぞれの理由のためにもがくクインクス達は、様々な思惑の錯綜する中、今後どのような動きを見せていくのでしょうか。
「東京喰種:re」1巻のネタバレ
ネタバレです。佐々木排世は、前作「東京喰種」の主人公、金木研です。
彼は金木研としての記憶をなくしており、一等捜査官佐々木排世としてCCGにより監視、管理を受けています。
喰種の組織「アオギリの樹」の狂科学者「嘉納」により半喰種とされた彼は、CCGにヒトとして扱いを受けながら、赫子が暴走した際は駆逐すべき存在として見なされるという、非常に不安定な立場にいます。
前作では敵であった真戸や平子などの喰種捜査官は、今は佐々木の仲間として彼と共にあり、前作で金木研の仲間であった西尾は、「オロチ」と呼ばれ佐々木の敵として現われます。佐々木の正体に気づき、彼を哀れみながら去って行く「オロチ」でしたが、それを引き金に金木としての記憶を取り戻しかけて暴走します。
鎮圧され、落ち着きを取り戻した佐々木でしたが、制御できない自分の中のもう一人の自分に悩みます。現在の生活に幸せを感じている佐々木は、記憶を無くす前の自分に戻る事を怖れているのです。
そんな中、彼は一件の喫茶店を見つけます。そこで出会ったのは、一人のウェイトレスの少女。佐々木は彼女を見て、動揺します。彼女は一体誰なのでしょうか?
「東京喰種:re」1巻の感想
この「東京喰種:re」は前作「東京喰種」とうってかわって、敵方であったCCG側からの視点で物語が始まります。
前作で半喰種として喰種と共に戦ってきた金木研はその時の記憶を失っており、CCGの一等捜査官の佐々木排世として部下をまとめあげて喰種を捜査し、日々任務に邁進しています。そんな彼の姿に、前作からの読者は驚くことでしょう。
前作で金木研の仲間であった喰種も何人か出てきますが、現時点では敵、あるいは敵対組織の者として現われ、読むものに不穏な予想を抱かせます。
佐々木は記憶を取り戻すことが出来るのでしょうか?そして以前の仲間とは敵対し続けるのでしょうか?
前作からのファンも、今作から読んで気になってしまった方も、全く先の読めない始まりに、今後の展開を見逃せなくなると思います。
関連記事:「東京喰種:re」2巻のあらすじと感想!ネタバレや無料試し読みも有り
この記事へのコメントはありません。