マンガトレジャー

人の一生は不思議なもので、自分が思った事とは別の道に進む事が多々あります。思い通りの人生というものは存在しないといっても過言ではありません。

この東京タラレバ娘の中の倫子、香、雪子の3人もおそらく(絶対)この人生は思い描いたものでは、なかったはずです。三者三様の恋は困難が待ち構えている恋でそれが幸せになれそうな恋ではないような雰囲気もあります。

しかし、倫子に新しい展開が訪れてきます。今度の出会いはどんなドラマを生み出すのでしょうか。

東京タラレバ娘4巻のあらすじ

KEYのチャンスがピンチという言葉が胸に刺さる倫子は、中々脚本も進まず気晴らしにレンタルビデオを借りに行きます。その時に出会ったマッチョなイケメンバーテンダーはバーを経営して優しくと完璧な人間に思えます。この人なら倫子はそう思います。そんなイケメンとの恋に溺れていた時に肝心の仕事はアシスタントのマミにとられてしまいます。

恋に溺れていく倫子はバーテンダーの男からある注文を受けます。髪型を映画女優のような髪型にして欲しい、この映画を見て欲しいと。その事を小雪と香に相談すると相手のリクエストに応えるべきだといいます。そんな”タラレバ女子会”をしている三人にKEYはまた一言物申します。

仕事を失い、新しい恋も前途多難な倫子。そして香と小雪も今の立場をうまく消化できずにいました。アラサー3人の前途は多難です。

東京タラレバ娘4巻のネタバレ

ネタバレです。偶然にも出会ったイケメンのバーテンからの要求は、倫子にとってはハードルの高いものでした。似合わない髪形に変える事に大きなストレスを抱えるも、香と雪子はその要望に応えるべきだと力説しますが、倫子は踏ん切りがつきませんでした。

そんなタラレバ女子会を聞いていたKEYに苦言を呈されると、倫子は”結婚した事もないくせに”と反論しますが、KEYはあっさりと結婚していた事実を伝えます。呆然とする3人でした。

次の日、偶然にもチャンスをもらったマミが倫子の元へと髪型を変えて来ました。早坂が黒髪も似合うと言われてすぐに髪を染めたといいました。更に倫子の事務所を貸して欲しいと言います。その事に倫子は呆れるより関心してしまいます。

その事で自分もこの柔軟性があればと、美容院に行きますが無理したくないという自分の気持ちがありました。”美容院に行くヒマなかった。”バーテンの男はさりげなく話をしますが、倫子は言葉を濁すばかりでした。そして二人で映画を見るのですが、ここで倫子は彼との価値観の違いに限界を感じ始めます。しかし彼は優しく、料理も出来る。大きな葛藤の中で揺れ動く倫子は、彼のお店で結婚したらという問いをぶつけます。そこから出てくる彼の理想に倫子は”耐えられない”と思ってしまいます。

一方、香と小雪も今の関係に疲れが出てき始めていました。都合の良い女であり続ける香は涼に会う理由を聞くも、昔から一緒にいるからと、更に今の若い彼女に疲れを感じると言います。

小雪は丸井に自分達の関係を問いかけると、丸井は今現在の自分の環境を話し始めます。自分が思い描いた理想とはかけ離れた現実を嘆きます。”クズ”雪子はそう思いますが、丸井を可愛いと思う自分がそこにいました。

倫子は悩んだ末にバーテンの彼に別れを告げました。”俺じゃ駄目だった”彼の言葉に倫子は意外な感じを受けます。そして分かれる瞬間、彼は自分は倫子といて楽しかったと話します。

マミに仕事場を取られ、彼との結婚もなくなり一人喪失感一杯で帰ってくる倫子を待っていたのは、サプライズで婚約パーティーを予定していたマミ達でした。お祝いの言葉とプレゼントが並ぶ中、倫子は”別れた”と話すとその場が凍りつきます。

次の日、落ち込む倫子にマミは元気を出すように言いますが、屍のような状態の倫子には伝わりません。倫子の復活はあるのでしょうか。

感想

4巻では、恋愛に対して消極的でいる倫子達の姿が描かれています。マミみたいに若い子にはない恋愛感情を描き大変面白くも興味深く読めました。時折、出てくるKEYの核心をついた物言いは結構きついものがありますが、真実なのです。

その事が倫子には痛いのかもしれません。”分かっているけど止められない”これが倫子達3人の想いかもしれません。都合の良いセカンドにもなれない香。不倫という泥沼の中にいる小雪もそうかもしれません。

前半はコメディータッチで描かれるも結構重たい展開ですが、ここもさらっと読めるのは、ストーリーの上手さではないでしょうか。時折、妄想を交えながら分かりやすく展開するので、共感する女性も多いのではないでしょうか。

後半に入ってくると、倫子の復活が始まります。そこにKEYの不器用な優しさも見えてきますので、一気に読み進めます。

倫子・香・小雪の3人だけでなく他の登場人物もしょうがない人達ですが、それが逆に人間臭くていいです。4巻では、色々考えさせる場面も多く自分だったらと想像してしまいそうです。

最後のページを見てしまうと次の話に飛んでいきたくなります。今後の展開に注目です。

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