何かが始まると終わりがあります。それは自然の法則です。漫画の世界でも新連載があれば、完結ということはあります。寂しいですが、これはしょうがない事です。
そこで今回は連載が終わった漫画のお勧めをピックアップしてみました。連載中は気にならなかった作品でも、完結してしまうと読んでみようと思える作品も多いでしょう。
ぜひ、時間がある時に一気に読んでみてはいかがでしょうか。
1.サバイバル
洞窟の中で一人の少年がもがいていました。落ちて来る雫でその少年は目を覚まします。彼の名前は鈴木サトル。普通の中学生で洞窟に友達と探検に来ていました。懐中電灯を取りだし、辺りを探り始める。
友達の名前を呼ぶにも応答がなくサトルは地震があった事を思い出します。外へ出ようとでたサトルは空腹を覚え、持っていたチョコを食べながら寂しさに涙を流します。そのとき大きな水の流れが襲ってきました。その水の勢いに捕まるようにサトルは外へ出されます。そして山の上に立った彼が見た物は以前とは違う風景でした。
そして絶望に打ちひしがれたサトルは石でSOSを作り、助けを待ちます。しかし大地震のせいで、助けが現れる事はなくサトルはサバイバルの道へと突き進みます。
巨匠さいとうたかをさんが描くサバイバル漫画の先駆けとも言える作品です。リアリティー溢れる描写が読む物をどんどん引きずり込んでいきます。序章から迫力あるタッチが過酷なサバイバルを想像させるには十分です。
アキコというガールフレンドが現れ、ほのかな恋物語があるものの、全編に流れるハードボイルドな世界観は崩れる事もなく、自然とのまた自分との過酷な戦いは続いていきます。
全11巻に渡る壮絶な物語の最後はやはり壮絶でした。少し読むことには覚悟が必要な漫画ですが、近年のサバイバル漫画の隆盛の元祖的な作品ですので、是非読んでみて下さい。
また、WEB漫画でも最近この物語をモチーフにした漫画も連載中ですので、入門編としてどうぞ。
2.BECK
14歳にして先が見えてしまった。平凡な中学生田中幸雄(コユキ)は退屈な毎日に飽き飽きしていた。何かを求めたいのだが、それが分からない。幼馴染の泉先輩は遥遠い存在へとなっていた。
ある時、街でガラの悪い男達に絡まれているおばあさんを助けるつもりが帰り討ちにあい公園で自暴自棄になっていると、変わった犬と会います。「BECK」と呼ぶ声を見るとそこには、ちょっと雰囲気の悪そうな長髪の男が現れます。そして犬が手術をした後という事を話します。犬に慣れようと手を出すと幸雄は噛まれてしまいます。
次の日憧れの泉先輩にボーリングに誘われ、楽しい時間を過ごした帰り道泉はカヨという友達に誘われ、怪しい店に入ります。するとそこには昨日の長髪の男がいました。名前はリュースケ。マスターに言わせると最低な男らしい。しかし有名なバンドダイイング・ブリードのメンバーだと言う。
帰り道外国人の酔っ払いに絡まれた幸雄達をリョースケが助けてくれるも、リョースケも深い傷を負います。しかしリョースケは昨日の犬へのお礼だと言います。この出会いが幸雄の今後に大きな影響を及ぼします。
バンド漫画の傑作として今なお人気があり、社会現象まで引き起こした伝説的な漫画です。ハロルド作石さんの馴染み易いタッチに分かりやすいストーリーが読む人を引き付けます。
青春物語として悩みや成功、恋愛などあらゆる要素を盛り込み、人気を博しました。また、楽器のタッチもリアリティー溢れて音楽ファンも満足したのではないのでしょうか。
全34巻と長編になりますが、そんな事を感じさせない位ストーリーが充実して楽しく読めます。当然、アニメや映画などの他の媒体でも人気を博すなどストーリーが面白さは折り紙つきです。
ロックが嫌いな人でもこの漫画を読むと、ロック好きになれるのではないでしょうか。また、毎日が退屈な若者も自分と幸雄を重ねる事で自分のサクセスストーリーとして読めるのではないでしょうか。
感想
いかがだったでしょうか。完結済の作品を一気に読める作品を少ないですが、2作品紹介しました。他にもたくさんの名作がありますので、こちらで少し紹介いたします。
キックの鬼(全6巻)は梶原先生の原作によりますます見応えある格闘技漫画です。有名なキックボクサー沢村忠さんを題材にした漫画で迫力ある画が人気の作品です。
花ざかりの君たちへ(全12巻)は中条比紗也の大人気少女漫画で男装した瑞稀を中心とした恋愛ありトラブルありの青春物語で、現実ではありえない話ですが実写化もされ人気作品です。他にも裏社会を描いた男臭いサンクチュアリーなどもお勧めです。
完結というと寂しい感じはしますが、このように長い休みなどに一気読みをしてみる楽しみが出来てきます。また、全○○巻という長いものでなくても、上下巻だけの漫画もありますので、そのような漫画も読んでみるのも楽しいです。
新連載や今話題の作品もいいですが、たまには完結した漫画を読んでみると新しい発見があるかもしれません。
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