謎が謎を呼ぶミステリー。小説・映画・漫画問わず人気のあるジャンルです。先が読めない、犯人が分からないそんなストーリーには楽しみがあります。それは殺人といった事件から国際的な謀略まで様々です。
そんなミステリー・サスペンス漫画の面白い漫画を選んでみました。あっと驚く展開に興味は尽きません。
1.―秘密―トップシークレット
場所はホワイトハウス。ジョンBリード大統領はクリーンな大統領として支持され現在の地位にいました。今、パーティーでたくさんの人と談笑していましたが、そこに娘のデボラがある男性を紹介します。
彼の名前はマシュー。涼しげな顔をした美青年でした。そしてマシューは大統領と会うと丁寧にあいさつをしました。無言で対応する大統領。
すると2ヶ月後突然大統領が亡くなります。しかも休養先でベランダにもたれるような変死という状態でした。事故死には不自然過ぎる為に捜査が行われます。そこで読唇術のエキスパートケヴィンに捜査協力を依頼されます。その捜査は斬新なもので人の脳をスキャンして記憶で犯人を特定すると言う物でした。そして大統領の死の秘密が明かされていきます。
場面が変わり王室の白泉宮さまとモデルの粧子さまの結婚の儀のパレードが行われている時に一人の男が飛び降り自殺をしました。騒然となるパレードの群衆。更に続くように自殺が相次ぎます。彼等の共通点と言えば、同じ少年院にいたという事でした。
この謎の事件に対して第九(法医第九研究室)でのMRI捜査(死後の脳から記憶を読み取る)を試す事になりました。そしてこの第九の責任者が童顔の切れ者薪でした。そして彼のパートナーに選ばれたのが、新人の青木でした。二人はこの難事件に挑むことになります。
少女漫画でありながら、上質なミステリーといった感じのこの漫画は絵がきれいです。イケメンがたくさん登場するなど少女漫画の王道を歩みながらも、凝った伏線などが人気です。そしてMRIという斬新な発想が面白いです。
薪はちょっとだらしなささを感じますが、頭脳明晰で数々の難事件に取り組んでいきます。また新人の青木との迷コンビぶりも楽しく読み進むのも楽しめます。ちょっとした恋愛部門もありますが、男性が読んでも楽しめる上質なサスペンス少女漫画です。
2.三億円事件奇譚 モンタージュ
2004年10月、小学生の成海大和と小田切未来は仲良く下校していた。その時二人は壁についたある物を発見する。それは血のようなもので怖いながらも好奇心で二人はその行方を追いました。
そしてそこには一人の男が血まみれで倒れていました。男は「携帯を貸せ」と怒鳴ります。しかし二人が携帯などを持っているはずもなく、男は落ち込みます。その時未来が大和に帰ろうというと、その男はその名前に反応すると「お前の父親は三億円事件の犯人だ」と伝えます。
驚愕の事実に立ち尽くす二人。そして二人は警察の取り調べを受けますが、関係性が認められないまま帰されますが、大和の脳裏には父が犯人という言葉が離れません。父にこの事を確認してすっきりしたい大和でしたが、父は出張から帰ってこなく水死体となって発見されました。何が真実なのでしょうか? 大和を巡る運命は今動き出しました。
三億事件という日本の中でも最大のミステリーとされている事件をモチーフにした漫画です。今までいろんな視点でいろんな媒体で取り上げられ、その都度話題になりました。この漫画もこの事件をモチーフにしていますが、斬新な視点で描かれていると話題になりました。
描写もリアリティーを追求したような迫力のあるタッチは見る人を虜にするような作品です。結末も驚きでこれは読んでいって感じて欲しいです。新しい形の三億円事件の考察だけでなく、ミステリー漫画としても最上級です。
3.名探偵コナン
高校生探偵工藤新一は数々の難事件を解決する高校生探偵として活躍していた。ある日ガールフレンドの空手の達人で美少女の毛利蘭とデートの最中、ある怪しげな取引現場を発見して見ていると後ろから仲間の一人から殴られ、怪しげな薬を飲まされます。
すると体に変化があり、小さくなっていきます。小学生の姿になった新一は近所に住む、阿笠博士に助けを求めます。すると蘭に保護され、名前を聞かれ江戸川コナンと名乗ります。新一は小さい姿で頭脳はそのままで自分をこのような目に合わせた「黒の組織」を追いかけます。
説明の必要が無い程の日本のミステリー漫画の代表作です。コナンと蘭、迷探偵毛利小五郎とお馴染みのメンバーが数々の難事件を解決していきます。特に「黒の組織」編は見応えがあり、スリルと緊張感が半端なくとても面白いです。
この漫画は事件偏と解決編に分かれているので、とても読みやすいです。この漫画の最大のミステリー黒の組織のボスの正体は色々な議論が繰り広げられています。今後、どのような展開があるか分かりませんが、謎はたくさん出てきてもスカッと解決してくれるでしょう。
感想
いかがだったでしょうか? ミステリー漫画を3作紹介させて頂きました。ミステリー(推理)というと小説が主戦場になりそうですが、漫画の世界でも丁寧な伏線を上手く回収してくれる漫画がたくさん出てきています。
漫画ならではの描写はダイレクトに伝わり、それが事件の緊張感を高める事となっています。その事は漫画を原作としたドラマや映画が多く出てきている事からも分かります。
他にもロングラン漫画の代表作「金田一少年の事件簿」など名作があります。そして他のジャンルでもミステリー色が強い作品もあります。これは日本人が大好きなジャンルなのかもしれません。
映画や小説にはその良さがありますが、漫画には漫画の良さがあり小説や映画で描けないエグイ描写もうまくストーリーにはめ込まれて、事件をバーチャルからリアリティーに変えてくれます。今後たくさんのミステリー漫画は出て来るでしょうが、どんな形で事件を扱い、推理してくれるのか楽しみです。
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