漫画には読むタイミングがあると思います。たくさんの漫画の中からある作品を読んだ時に一生の作品に出合ったと思う時があります。それはその漫画の魅力も当然ですが、自分の気持ちと漫画の相性もあります。
漫画の良さとタイミングがあった時に名作と呼べる作品として評価されるのでしょう。そして今ぜひ、読んで欲しい漫画があります。どの作品も大変魅力的で順番は付けられないです。
1.四月は君の嘘
11歳の秋、突然ピアノが弾けなくなった有馬公正。神童とも言われ天才ピアニストの名を欲しいままにした彼がピアノが弾けなくなった。その後彼はネガティブな学生生活を送っていた。
ある時幼馴染の元気な少女澤部椿を通じて、宮園かをりというバイオリンを弾く少女を紹介されます。かをりは椿に渡亮太というモテ男を紹介して欲しいと言います。そして運命に魅かれるように公正とかをりは出会うのですが、出会いは最悪でした。しかしこの4人には大きな出会いの一日となるのでした。
映画化もされた漫画です。展開もスピーディーでコメディータッチである為にシリアスな場面がより一層際立ちます。ピアノを弾けなくなった公正と体に異常を抱えるかをりとの二人の恋模様を中心に描きながら、各々の心の成長を描いていきます。
丁寧な描写が心に残る名作です。
2.繋がる個体
仲間に誘われ気乗りしないまま合コンに誘われる冴えない30男の井口正行。彼は同僚のくるみに振られたのですが、いまだに未練が残っていたのです。そんな気乗りしない合コンの相手は女子高校生でした。
合コンで女子高校生と言う気付き、より一層気乗りしない正行でしたが、彼が出会った少女ここみの可愛さにどうにもならない位の感情を持ちます。そして合コンの帰りに不意にここみに抱きつかれると、成り行きで関係を持ってしまいます。そしてここから非モテ中年正行と小悪魔少女ここみの恋物語が始まります。
ここみと正行、決して交わらないであろう二人が合コンを通して出会ってしまう事から始まる物語です。とにかくここみの小悪魔ぶりが面白くそれに翻弄される正行の姿をコミカルに描かれこの漫画は得てしたら問題になるような漫画ですが、そんな事を吹っ飛ばすように面白く描かれています。
一度読みだすと一気に読み終えるような、スピード感のあるストーリー展開が楽しく正行のくだくだ感も許せてきます。二人の恋はどっちにいくのでしょうか?目が離せません。
3.鬼門街
川嶋マサトは目立たないように学生生活を送る男子高校生です。不良に気を使い学校生活を送っていたのですが、ある出来事があり彼の人生は一瞬にして変わってしまいます。マサトの母親が惨殺される事件が起きました。そしてマサトの前に豪鬼といういかつい鬼が現れマサトが地獄に落ちる代わりに不思議な力を得る。そしてその力を元にマサトは母の仇を獲ろうとする。
いじめには目をつむり、なるべく不良生徒とも関わりを持たないようにと生きてきたマサトを突然襲う母の死という悲劇。運命は大きく転がります。豪鬼という鬼がマサトとの取引で鬼の力をマサトに授けます。
鬼の力を手に入れたマサトが悪用する事もなく、人助けをしていく姿にはちょっと安心感を得ますが、世間はそんな事は許す訳もなく次々とマサトには試練が訪れます。しかし豪鬼と共にそれらを解決します。
とにかく豪鬼が格好良くまさしく漢という感じで、自身に満ちた態度と時折話す真実をえぐるような言葉はこの漫画の魅力の一つです。
感想
いかがだったでしょうか。独断で3作選んでみました。色々なジャンルから選んでみました。最近の漫画は展開が読みづらい物が多く先へ先へと読み進んでいきます。そしてリアリティーと空想との境目をうまく組み合わせながら、物語は徐々に進んでいきます。その事で面白さが上手く広がっています。
タッチは好き嫌いが出てくるでしょうが、うまくはまるとその漫画の世界に上手く入っていきます。たくさんの漫画雑誌がある中で優劣は中々つけるのは難しいですが、ひとつ漫画雑誌を手に取り読んでみるのもいいでしょう。
現在連載中の漫画は当然ですが、連載が終わっても映画化などの新しい展開を向けてまた読んでみたいと思える漫画も多く、二次的な展開が作品の再評価につながっていきます。どんな漫画にも良さがあるので、マイナーでもメジャー系でも一回その作品に触れて、気になった時が読むタイミングなのかもしれません。ぜひ、どんなジャンルでも毛嫌いなく読んでみると新しい発見があると思います。
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