人には戦う理由があるのでしょう。どんな戦いにもドラマがあります。バトル漫画には躍動感と共にドラマがあり、そのキャラそれぞれの味があります。戦いの場所もそれぞれで戦国時代であり、架空の世界であります。
それぞれの戦いに意味があり、躍動感がありスケールの大きな戦いが繰り広げられるのがバトル漫画の魅力です。普段出せない自分が出せるかもしれません。そんな男の漫画でもあるバトル漫画を選んでみました。
1.ドリフターズ
関ヶ原の戦いで主君を守る為に盾となった猛将島津義久。歴戦の兵達を食い止め主君を逃がすも、義久は敵の攻撃により瀕死の重傷を負う。その迫力に押されるが如く、敵は逃げるが、義久は手負いで薩摩の退き口をさまように歩いていると、紙をもった男に誘われるようにある通路に入る。
気が付いた義久は異国の地にいた。彼は保護されある場所へと連れて行かれる。そして彼はそこで思わぬ人物と会う。気高く強い口調で命令する男は自らを織田信長と名乗る。
信長は死んだはずでは。義久はそこで自分が違う空間にいる事を悟る。彼等はその場所ではドリフターズ(漂流者)と呼ばれる。
戦国から異次元に辿り着く義久はそこで百年前に死んだ、織田信長と会う。更にその前に亡くなった那須与一とも会う。そしてその土地で支配されていた民族を救い、更に国獲りへと向かう。
島津義久・織田信長・土方歳三、天才軍師ハンニバル、ジャンヌ・ダルクなど歴史に名を残す英雄が敵・味方に分かれ戦う漫画。当然迫力も違います。冒頭の合戦の場面なども躍動感溢れる描写で描かれています。
現在連載中ですが、バトルの迫力もさることながらたくさんの偉人が出て来ることで、空想小説のような面白さがあります。同時代にこの偉人達が揃ったらと思うとわくわく感が止まりません。
2.るろうに剣心
幕末「人斬り抜刀斉」と恐れられた緋村剣心。明治の世になると彼は人を殺める事無く平穏な日々を過ごしていた。彼の腰には刀があったのだが、これは逆刃で人を殺める物ではなく彼の誇りであった。
しかし彼の平穏も長くは続かず、有名であるが故に剣心を狙うものは多かったのだが、町道場の娘恵や血気盛んで男気のある佐之助、新撰組の生き残り斉藤一らと対立・共闘を繰り返しながら、大きな勢力に立ち向かっていきます。
明治初期を舞台とした架空の物語ながら、大久保利通暗殺など歴史上の事件と剣心を絡めながらリアリティーを深めさせます。無敵の剣心が「不殺」(ころさず)という事を守りつつも、愛する者を助ける物語は感動を覚えます。
当然、殺陣を中心としたバトルは迫力ある展開が望め、特に志々雄一派との京都偏はメインの1つで、かなりの迫力あるバトルが楽しめます。
この漫画の良さは単純にバトルもいいのですが、剣心と斉藤一との緊張感溢れる関係や恵とおほのかな恋模様など、多様な物語と史実がうまく混在しているので熱く読めます。
3.北斗の拳
核戦争後、荒廃した地球は弱肉強食の世界へと突入した。そこには秩序もなく暴力だけが支配していた。弱き者はただ怯えるだけであった。そんな時に現れたのが北斗神拳伝承者ケンシロウであった。
彼は暴力で支配しようとする悪しき者を倒していった。そして彼は辿り着いた先で知り合った、身寄りのない少年バットやショックで話せないリンを仲間に戦いを続ける。
そしてその戦いは宿敵南斗神拳、身内であるラオウまでに及ぶのであった。
この漫画は格闘技漫画のレジェンドとして現在でも高い人気を誇り、そのキャラは大変人気があり、ハリウッドでも映画化されるまでになりました。そしてその影響は格闘技界までにも及びました。
この漫画のモデルは有名な映画マッドマックスであるという事は有名で、その荒廃した世界観に拳一つで世界を救うという、男っぽい映画です。バトルシーンはグロテスクですが、悪役の非道さに何故か爽快感が湧きます。ブルース・リーを彷彿させるようなアクションは迫力があり、気分をすっきりさせてくれます。
4.幽遊白書
浦飯幽助は地元でも腕のたつ不良でした。しかし突然の事故により死んでしまいます。幽助の死は予定外であった為に生き返る為の特訓を受けます。そして生き返った幽助に待っていたのは、人間界に害を及ぼす妖怪を退治する妖怪探偵という仕事でした。
彼は不良時代のライバル桑原や元盗賊妖怪の鞍馬、盗賊妖怪で腕のたつ飛影らと協力して妖怪たちを倒していきます。
この漫画はオカルト的なストーリーとキャラの面白さで大変人気を博し、現在でもカルト的な人気を誇ります。ストーリーも分かりやすく、妖怪探偵として活躍後は暗黒武闘会編など進むにつれて敵も強力になり、激しいバトルが繰り広げられます。
人間離れした技で敵を倒す様は爽快そのもので、タッチも優しいながらも格好良く描かれ、イケメンが多い事から男女問わず人気がありました。
5.グラップラー刃牙
地下闘技場の王者として君臨する範馬刃牙は父も最強の男でした。幼少期から刃牙は強さを求めていた。そしてその事で彼は苦しみ、更に強敵たちとの闘いが彼等を超えるような強さを身に付けていきます。
バトル・バトルの漫画です。ただそれだけでなく、戦いに挑む男達のドラマも満載で背負った過去を丁寧に描く事で気持ちが入りやすくなります。それがサブキャラであっても感情移入しやすくなります。
そして闘いも筋肉の1つ1つの動きなども躍動感ある描写が大変魅力的です。現実では考えづらい動きなどもこの漫画では普通となります。バトルの場面は見入ってしまい、時間を忘れる程です。
感想として
いかがだったでしょうか。バトル漫画は男の漫画と思えますが、幽遊白書のようにキャラの個性に女性にも人気のある漫画もあります。ゲーム感覚で読めるバトル漫画もあれば、本格的な格闘漫画もありそれぞれにコアなファンが付いています。
ただ戦う漫画でなく、双方にドラマがある事で物語と闘いに深みを持たせてくれます。過去と現在と二人が戦うまでのドラマが大変興味深く感情を移入させやすくなります。
他にも中国武術を舞台にした「鉄拳チンミ」などロングセラーの漫画などもあります。空手を題材に「修羅の門」、カルト人気の「ジョジョの奇妙な冒険」などたくさんの名作があります。
いろいろなバトル漫画を楽しんで爽快になって下さい。
この記事へのコメントはありません。