いくつになっても女性はときめく瞬間があるそうです。女の人はいくつになっても女性なのです。そして少女漫画はどの年代にも大変人気があり、愛読者も多数います。
時代は変われど少女漫画の胸キュンは衰えることなく読者をとらえます。こんな場面にこんなイケメンがいたらと思い、想像するのが女性の楽しみなのかもしれません。
そこでもう連載は終わったのですが、今なお読者の心に残る胸キュン少女漫画を選んでみました。
1.ストロボエッジ
真面目で純粋で木下仁菜子は学年一のイケメンとして有名な一之瀬蓮の事が大好きでした。しかし幼馴染の是永大樹は仁菜子の事が気になる存在でした。しかしその思いを天然の仁菜子は分からないようでした。
思い切って蓮に告白するも見事振られてしまいます。その事が学校で広まってしまいますが、仁菜子は自分の気持ちを抑えつつ友達として接します。
また「ふられんぼ同盟」という蓮に振られた女子の集まりでの蓮の悪口に怒りのあまり叫んでしまいます。彼女は友達として好きな蓮に接しますが、大樹の事も気になったりと仁菜子の気持ちは大きく揺れ動きます。色々な困難にもめげず仁菜子は蓮への想いを伝える事が出来るのでしょうか。
咲坂伊緒さんの大ヒット漫画です。映画を初めとした各メディアでも扱われる程面白い漫画です。天然で一途な仁菜子とクールでどこか陰がある蓮が織りなす恋物語は1つ1つの描写が繊細でいてコミカルに描かれています。
タッチも王子様的な蓮と可愛い感じの仁菜子で好対照です。蓮のセリフが格好良くこんな男の子がいたら楽しいだろうなと思われます。またストラップの件などキュンとなるでしょう。おとぎ話のような優しい漫画です。
2.砂時計
世間知らずで純粋な植草杏は12歳で両親の離婚という現実を突き付けられ、生まれ育った都会から島根の田舎町へと引っ越しました。なれない田舎生活に戸惑いの連続で心が折れそうになっていました。そんな中ウサギを見つけると同時に村の男の子で逞しく純粋な北村大悟と知り合います。
しかし大好きな母親が倒れた事で前向きになり初め仕事を始めます。クールな金持ち月島藤と妹の綺麗なクール系の月島椎香と出会い村での生活に慣れていきます。
その後大悟を好きになってかけがえのない存在だと杏は気付いていくのでした。
優しいタッチで描かれるこの漫画は砂時計をモチーフに杏の成長と共に物語は進行していきます。そして藤島兄弟の秘密や母親の死などハードな展開もありますが、大悟と杏の恋模様も進んでいきます。
初めの出会いでも落ち込んでいる杏に気兼ねすることなく振る舞う大悟の大らかさや、告白での静の状況などメリハリがある展開に心惹かれます。
砂時計という儚い存在が優しく物語の軸となっていきます。村の純朴な様子も効果的に描かれていて風景が漫画の良さを引き立てています。
3.アオハライド
コミュケーションも男子も苦手な吉岡双葉の中でクールなイケメン田中洸だけは特別で、中学時代ある女子が男子と遊ぶ時に嫌々ながらついていったのだが洸が側にいるだけでドキドキが止まらず、淡い恋心を抱くのだが何も進展もなく洸の転校によってその恋は終わったはずでした。
高校に入り、何気ない日常が過ぎていた時に突然洸が双葉の学校へと転校してきます。これは運命だったのか。そして洸は終わった事として以前は好きだったと伝えました。
自分の気持ちが分からないまま洸を気にしていました。しかし大人しい槙田悠里(双葉の友達)が洸を好きだという事を知ってしまい、自然と距離を置くようになりました。自分の気持ちに素直になりたい双葉は悠里の事を思いながらも気持ちを抑える事が出来ませんでした。
映画やアニメなどでもおなじみのこの漫画は、キュンとなるような展開やセリフが用意されています。更にタッチも繊細で洸のイケメンぶりは特に際立っています。そしていかにもなトラブルを乗り越え二人が結ばれていく様子はドキドキが止まりません。
感情の表現等も素晴らしく引き込まれる要素はたくさんです。
感想として
少ないのですが3作紹介させて頂きました。しかし少女漫画は人気のあるジャンルです。繊細なタッチと感情表現など大変素晴らしいです。この感情の表現が一人称で語られていたり、第三者的に語られたりとバリエーション豊かです。
その感情の動きが細かく描写され、そのストーリー性に魅かれて映画やドラマで描かれる事が多いのは、やはり当然でしょう。少女漫画は実写化しやすい分類で、漫画から実写されるとコアなファンから批判が殺到しますが、少女漫画は比較的好意的に受け入れられています。
他にも冴えないOLを主人公とした「ホタルノヒカリ」やイケメンが勢ぞろいしたシンデレラストーリー「花より男子」、ドSキャラのギャップがおもしろい宮坂香帆さんの「あかいいと」など胸キュン漫画は上げたらきりがないです。
少女漫画=胸キュンという方式を作っていい程一つのジャンルとして確定しているような感じを受けます。実写化はされてない作品も多いですが、ドラマなどにすると人気が出そうな少女漫画は多いです。そして漫画と映画などのストーリー展開の細かい違いなどを楽しむのもいいかもしれません。
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