ニコラの情報でスカイタルカスに行くことになったホープ達。
お尋ね者の彼らですが、彼らを狙うもう一つの影がニコラ達に迫ります。
深紅の処刑人のひとり、コニー・レヴィンがミクシーとニコラを人質に取り、イコノクラストの大闘技都市での決闘にホープ達を出場させます。
バトルロイヤル形式での決闘。最後に待ち構えるのは、絶対王者と言われるチャンプのコニー。ホープ達の運命やいかに――。
「PEACE MAKER」3巻のあらすじ
スカイタルカスのラザフォード公爵に会いに行こうとするニコラ達ですが、彼らを狙う深紅の処刑人のメンバー、コニー・レヴィンが現われます。彼女は、以前の決闘でホープに仲間を倒されたカシム・ファミリーの人間と手を組んでいます。
ニコラとミクシーを捉えたコニーは、二人を人質にホープ達をイコノクラストの大闘技都市の決闘に出るよう命令します。
闘技場の廃墟の中、大勢の人間と殺し合い、最後に生き残った人間が勝者という決闘は、あらゆる戦場を生き抜いた猛者が集まり、その頂点が絶対王者と言われるコニーなのです。
逃げたら人質の命はないと脅されたホープ達は、ひしめく猛者達を倒し、決闘を生き延びることが出来るのでしょうか。
「PEACE MAKER」3巻のネタバレ
ネタバレです。ニコラとミクシーの人質二人は戦場に連れてこられます。オディオ・エルプトンはニコラを始末するように要請を出しており、カシム・ファミリーはその要請を受け入れていたのです。
ミクシーは、戦闘に乗じて自分達が暗殺される事に気づき、ニコラと戦場脱出を試みます。
決闘は、コニーやホープなど、本当に強い者が生き残ります。そしてミクシーとニコラも、自分達を殺そうとする暗殺者を何とか撃退していきます。
しかし、戦闘中、ミクシーの持つ武器が折れてしまいました。折った男は戦場に女子供がいることに驚きます。ミクシーは怪我をしていた男を手当てし、一緒に脱出しようと誘います。しかし男は、脱出する門の周りには負傷した人間を狩ろうとする人間がいるとして、治療の礼に自分がミクシー達を脱出させると言います。
その頃、コニーとホープの決闘が行われていました。初めはホープに何の力も感じていなかったコニーですが、ホープをかばってカイルが負傷したことで、ホープの持つ雰囲気が変わりました。倒れたカイルに、昔の父親の記憶を思い出すホープ。彼の体に満ちた強い気配に、コニーは強い者と戦う喜びを感じます。
そして、ミクシー達は、手当をした男、ミーシャと戦場を駆け抜けます。そしてミーシャは自分を盾にして二人を逃がし、力尽きました。そして、ホープ達は倒れていたミーシャと出会い、ミーシャは最後の力を振り絞ってミクシー達が戦場にいることを告げました。
カイルを門近くの治療所に預けたホープ達は、戦場に舞い戻っていきます。ミクシーはニコラを逃がすため自分を囮にしますが、絶体絶命の所でコニーが割って入ります。人質のはずのミクシーが戦場にいることについて驚愕したコニーは、ニコラ達を始末しろとの要請を聞いて激怒します。
ニコラの母、ジェシカはコニーの命の恩人であり、コニーはジェシカがマーコス暗殺の罪を被されたことを知っていました。死刑になったジェシカは、コニーにニコラを守るようお願いしていたのです。
コニーは予想外の事態に、ホープにニコラ達を巻き込んだことを謝りました。そしてコニーとホープの決着は大闘技都市中心の闘技場でつけられることになりました。
コニーとホープの戦いの中、コニーの脳裏に甦るのは、在りし日のジェシカです。ニコラを頼んできたジェシカ、その顔を思うコニーは銃を撃てませんでした。
コニーはニコラに、もう追わない事を告げ「お前が選んだ道だ」「どんな事になろうと後悔するなよ」と言います。
そして生き延びたビートは世界一の決闘者になるため、ホープに決闘を挑みます。そこに皆を助けようとミクシーが馬車を駆って現われました。しかし、馬は止まらずホープとビートははね飛ばされ、ミクシーが大闘技都市の8代目のチャンピオンに認定されたのでした。
「PEACE MAKER」3巻の感想
決闘に終始した今巻は、派手なアクションが見物です。銃だけでない躍動感のある戦いは、アクション好きには必見です。
敵側の深紅の処刑人も、今回はニコラの母に恩義を感じる美しき絶対王者、コニー・レヴィンという冷酷なだけではない人物が登場し、物語に深みを与えています。
そして、徐々にニコラの母の過去とどのような人物かがわかり始めてきました。ニコラを殺そうとするエルプトンと、手元に戻そうとする深紅の処刑人。思惑が絡み合う中、ホープはニコラを守り切ることができるのでしょうか? そしてスカイタルカスのラザフォード公爵は、真実の鍵を握っているのでしょうか――?
この記事へのコメントはありません。