漫画が出来て何年経つのでしょうか。漫画は色々な時代の背景を表してきました。必然的にその時代の様子や言葉遣いを表してくれます。その事で想い出などを思い起こさせてくれます。
しかしたくさんある中でも他人にも勧めたいと思う作品も数多くあるでしょう。そんな中で敢えて独断と偏見で5作品選んでみました。
1.ザ・シェフ
剣名舞さんと加藤唯史さんの共作による料理漫画。現在連載は終わっていますが、シリーズ化され好評を博した渋い一作です。
クールな天才シェフ味沢匠は料理に関しては天才的ですが、愛想がないのが欠点です。しかし彼の作りだす料理は時に人を幸せにして、時には残酷な真実を突きつける事もあります。どこの店にも所属せず、腕一本で店を渡り歩く味沢の前にはたくさんの物語があります。
味沢匠は天才料理人として色々な店を渡り歩き常識外の報酬を得て生活しています。1話完結の物語で、それぞれ出て来る人々には物語がありぶっきらぼうである味沢ですが、実は料理の1つ1つに意味があり、その人にあった料理が用意されます。
料理の豆知識や由来など料理にも詳しくなれます。さらにヒューマンドラマの要素もあるので、飽きる事無く読めます。
2.GIANT KILLING
綱本将也さんとツジトモさんの共作により現在でもモーニングでも連載中の漫画です。
本格的なサッカー漫画として好評を博しています。
かつて日本代表にもなるほどの逸材であった達海猛はプレミアリーグでの怪我が原因で現役を引退しプレミアのアマチュアクラブの指導者となっていました。
一方、達海がかつて所属していたETU(East Tokyo United)は達海が出てから一部残留争いの常連となり、更にサポーターの支持もあまり得る事もないまま落ちぶれていました。そこでフロントは起死回生の策として達海をETUの監督として迎えます。
選手達との衝突などもありますが、優勝を目指して新たな出発を迎えます。
かなり面白く一気に読める漫画です。サッカーが好きな人もそうでない人も楽しめます。また監督が主役とスポーツ漫画では珍しいですが、個性豊かなキャラがたくさん出て来るのでETUにかなり思いれをもって読むことが出来ます。達海も気まぐれな個性的なキャラですのでそこも興味深いです。
迫力とスピード感溢れる描写が特徴で自分が指揮しているような展開はこれまでのスポーツ漫画ではなかったのではないでしょうか。
3.陽あたり良好!
言わずと知れたラブコメの代表格あだち充さんの代表作の1本です。他にもあだちさんには良作が多いのですが、こちらもお勧めです。
高杉勇作は高校入学と同時に下宿「ひだまり」に住みます。そこには下宿に叔母さんの親戚である岸本かすみやクセのある同居人がいました。かすみには恋人の克彦という存在がありました。しかし勇作と一緒にいる事でかすみは勇作の事が気になる存在となっていきます。
王道的なラブコメで恋愛あり青春ありでアニメやドラマにもなりました。個性的な同居人達と繰り広げられる生活は楽しそうでこんな青春もいいなと思わせてくれます。勝ち気なかすみと人の為に応援する勇作の恋愛模様はもどかしいですが、それがいいのかもしれません。
また漫画でのラストとドラマとは違っているので、そこも楽しみです。
4.東京喰種
石田スイさんによるダークファンタジー漫画で現在でも連載中です。東京喰種は一見すると難解な漫画かと思いきや、読みだすとその世界観に引き込まれます。
喰種と呼ばれる人を食する種類の怪人がいます。彼等は人間と同じ様子を持ちながら実は能力は人と超人的であります。ある日カネキはリゼ(喰種)に襲われ瀕死の重傷を負うも、嘉納という医師によりリゼの臓器を移植された事により人間と喰種のハーフとなります。
カネキは初めは苦悩に満ちていたのですが、あんてぃくと呼ばれる喰種のアジトで芳村やトーカとの出会いで喰種と人間の枠を超え大事な人達を守る戦いに身を投じます。
この漫画はカネキの苦悩だけでなく喰種側と人間側のそれぞれの苦悩が描かれていきます。それがどれも正しく見えるのです。その事が大きな柱になっています。個性豊かなキャラとスピード感溢れるバトルの様子と悲しげなタッチが独特の世界観を描いていきます。
5.SLAM DUNK
バスケ漫画のレジェンドとして君臨し、好きな漫画でも常に上位に位置している漫画です。
不良の桜木花道は女性にもてようと高校生活に希望を抱いていました。しかし現実は厳しくもどかしい毎日をおくっていましたが、可愛い女性赤木晴子と出会いその身体能力から彼女の兄がキャプテンを務めるバスケ部への入部を勧める。
彼女と仲良くなりたいが為に始めたバスケにのめり込んでいく桜木は、ついには高校バスケ界最高峰のインターハイを目指すまでになります。
井上雅彦さんの代表作でもあり、青春漫画の金字塔ともいえるこの作品は今なお愛されていて、更に影響を与え続けています。桜木の他にもクールな天才バスケ少年流川や晴子の兄で強面の赤木、不良から立ち直った三井など個性的な面々がそれぞれに人気があるほど個性的なキャラ達にサイドストーリーを持たせる事で、キャラそれぞれに人気が出ました。
そして安西先生の名言など魅力をあげたらきりがないです。スピード感溢れる試合の様子とコミカルな描写が作品にメリハリをつけてくれています。
最後に
独断と偏見で5作品選びましたが、当然異論もありもっと面白い作品があるでしょう。漫画は人を幸せにして、人に教えてくれます。読み終わった後に爽快感や漫画の中に入っていけたら、良い作品ではないでしょうか。
これらの作品を読んでいただき同じ作者の漫画や同じジャンルの作品を読んで頂けると自分に合った作品が現れると思います。人生の息抜きにぜひどうぞ。
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