突然呼び出され訳が分からぬままゲームに参加させられたらあなたはどうするでしょう?そして見知らぬ誰かがそれを見張っていたとしたらどうなのでしょう。きっと大きな恐怖と戦い、知らずの内にゲームに参加しサヴァイバルをせざるを得ないでしょう。
そんな恐怖とサスペンスが織り交じった陳東太郎さんの漫画「鳥籠ノ番」は先の読めない展開と謎解きが人気でした。
「鳥籠ノ番」のあらすじ
今は廃墟となった鳥ノ森遊園地。その奥には鳥籠城があります。その場所に集まった6人。なぜみんなが集まったかは彼等のクラスメイト白鷺雲が行方不明になったからです。なぜこの場所に集まったかはこの場所に伝わる伝説「二人で入ると永遠に結ばれる」と言う噂を雲は信じ、行きたいと漏らしていたからである。
雲を探す6人はコミュ障気味でいつも独り言を言っている黒辺銀。黒辺のクラスメイトで明るい金森楓、ノリの軽い鵜川悠介、インテリっぽい鳩谷蒼、その鳩谷と付き合っているツンデレな鷹原ゆま、勝ち気でリーダーシップがある鶴巻咲の六人です。
彼等は雲を探しに鳥籠城に入っていきます。しかしそこで6人は睡眠ガスで何者かによって眠らされ、皆首輪をはめられてしまいます。そこで白装束の梟のお面を被った人間が近寄ります。これより生死を欠けたゲームが始まります。
衝撃のゲームが始まる
ネタバレです。ランダムに集められたと思われる6人に首輪が付けられます。更に2人1組での参加である事、ペアの一人が欠けると死が待っている、常に選択が課せられるという事です。ここでペアを紹介すると黒辺と金森、鶴巻と鵜川、鳩谷と鷹原、の3組に分かれます。鳩谷と鷹原は付き合っているので分かりますが他の二組はランダムっぽいです。
ゲームのルールを確認です。二人を繋ぐ首輪は1人が脱落すると接続の確認で一定時間を過ぎると、死が待っています。そして最終的な目標は白装束の梟を探す事、その工程の中で常に選択があり一度選んだ道は戻れない。常に二人1組で行動する。
訳の分からないルールに反発した鶴巻は外へのドアへ向かいますが首輪が外れ死んでしまいます。突然の死に驚く他のメンバー。そして鵜川は1人になり危機が迫りますが金森は鵜川を好きでいた為に、鵜川とペアになります。次の危機が黒辺に訪れます。そこに雲の姉白雲雪が危機を救います。雲に姉がいた事を知らない面々は驚き、金森は彼女を黒幕と決めつけます。しかし必死の雪の説得で信頼を得ます。
そして初めての判断で揉める6人。そこで鷹原が鳩谷を裏切ります。黒辺を連れ上に上がります。そこで2人は噂に寄せられた鴨島と雀野というカップルに会います。更にゲームは進み判断の中で鴨島がミスして上の階から落ち、首輪の接続が外れた雀野も危機を迎えてしまいます。
感想
この漫画の肝は人をどこまで信じる事ができるのかということです。分からないままにゲームを始められます。有無を言わさぬ展開に皆驚きますが従う事しか出来ないです。まず驚きは鶴川というリーダーになりそうな女性がいきなり死んでしまい、ゲームの冷酷さを伝えます。更に金森の裏切りがあり黒辺を助ける為に雲の姉雪が現れます。
突然の登場はやはり疑いと黒幕の展開を予想してしまいます。ここにこの漫画の展開の面白さがあります。鶴巻と言うリーダーになりそうな人を退場させ、新たな怪しそうなキャラ雪を登場させるのは物語の視点を変えさせる演出は見入ってしまいます。
また鉄壁と思われた鳩谷と鷹原のカップルを裏切りで別れさせるなど先読みを許さない展開は見事です。また時折見せる雪の推理と決断力、そしてまだ不完全ながら頼りになりそうな黒辺の推理と読みは今後の展開に期待が持てそうです。
まだ1巻序奏です。キャラ紹介と物語の説明といった感はありますが、推理場面の絵などを初め丁寧な描写が大変読みやすくなっております。今後どのような危機がありどのように乗り切るか楽しみです。
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