冒険物の漫画にはいろんな魅力が詰まっています。主役の格好よさや脇を固めるキャラの個性、モンスターの強さとそれに主役が向かっている姿。そして歩を進める度に変化する冒険ストーリー。
今回の九二枝さんが描く「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」(ダンマチ)はライトノベル原作の壮大な冒険漫画です。壮大なスケール感に浸ってみましょう。
「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」1巻のあらすじ
1人の男が凶暴な化け物(ミノタロウス)に襲われ今にも倒されそうな中、ある女性が見事な剣さばきでミノタロウスを倒します。呆然と返り血を浴び、その男は座り込みます。
彼の名前はベル・クラネルと言い、ダンジョンで武勇を上げて更に美女との出会いを目指す調子物の冒険初心者です。そして彼を助けたのはアイズ・ヴァレンシュタインといい名の知れたクールな女性剣士です。この瞬間にベルはアイズに恋をしてしまいます。
ベルの家にはヘスティアと呼ばれる神様の少女が同居しています。ヘスティアは小さく可愛い女性の神でベルを強くするために努力を惜しみません。
ベルはミノタロウスから浴びた返り血を洗うことなく、アイズの情報を得たいが為にエイナという女性の元へ行きます。エイナはギルド(オラリオの運営と冒険者の管理をする)の受付をする世話好きな女性です。エイナはベルの無謀な行動に苦言を言いつつも、ベルが成長する事でアイズが振り向いてくれると助言してくれます。
そしてその事に気を良くしたベルは力を磨くために街へ飛び出します。街を歩いていると、落とした魔石を拾ってくれたメイド服の女性に朝食のパンをごちそうしてもらい、その代わりに自分のお店で夜に食事をしてもらう事を約束させられます。彼女の名前はシル・フローヴァといい少しドジな女の子です。
アイズに見合う男になる為にベルはダンジョンに行き、今日も冒険を続けます。ダンジョンからベルが帰るとヘスティアにステイタスと呼ばれる神のみが出来る冒険者の経験値に基づいたスキルを描いてもらいました。ステイタスと呼ばれるこの行為で冒険者のレベルが分かるのでした。
すると、ヘスティアは大きく驚きます。普通では考えられないレベルが上がっていたのでした。ベルの冒険とアイズへの想いは始まったばかりです。
ベルの冒険は始まったばかり
ネタバレです。ベルが挑むのは迷宮都市オラリオに存在する幾つもの層に分かれた迷路で築かれたダンジョンです。このダンジョンには下の階に行くほど強いモンスターが存在します。
専門用語が多いので軽くまとめると以下のようになります。
ダンジョン | 迷宮都市オラリオにある迷路で築かれた場所 |
冒険者 | ファルナと呼ばれる神の力で戦う人 |
ファミリア | 地上に降りた神が組織した人を集めたもの |
神 | 下界の住人(人)にファルナを与え冒険者を強化できる |
ファルナ | 神の恩恵と呼ばれ人の経験により新たな能力を見つけ力を与える |
ギルド | オラリオの管理をすると共に冒険者の管理もする |
まだまだ多いのですが、基本的な用語を並べました。
さて物語はベルがミノタロウスに襲われ、アイズに助けられる所から始まります。その事でアイズに憧れと恋愛感情を抱くベル。その事で高い経験値と能力が上がっていき自信を持っていきます。
そしてベルは朝食をもらったシルのお店「豊穣の女住人」というお店に夕食を食べに行きます。そこで憧れのアイズとそのファミリア(ロキ・ファミリア)と遭遇します。そのファミリアは腕利きの冒険者で構成されていました。
動揺と緊張を隠せないベルの耳に入ってきたのはベルの不甲斐なさに対する嘲りでした。アイズの仲間の一人ベート(男性で腕は一流だが口が悪い)はベルの事を「トマト野郎」と言い笑います。それをエルフ(冷静な女性 リーダー?)は止めようとします。しかしベートは止めません。意見を求められたアイズはあの状況は仕方ないと冷静に話します。
続けてベートの暴言は止まらず軟弱で弱い男はアイズの隣に立つ資格はないと言い放ちます。いたたまれなくなったベルは店を飛び出します。それを無言で見送るアイズ。
感想
内容盛りだくさんの一巻でした。説明が多いのですが、中々ストーリーもしっかりしていて見応え十分でした。エピローグとしては大変重厚な内容でした。ベルはアイズに見合う男になろうと努力を重ねステイタスを飛躍的に重ねていきます。
その事を認めたくないヘスティア。彼女はベルに恋心を抱いています。そしてもう一人エイナも気になる様子です。アイズも何か引っかかっている所がありそうで、恋愛模様も複雑です。まだまだ1巻です。今後の冒険が楽しみになっています。
もちろんベルの冒険も迫力あるタッチで描かれています。それがスピディーで展開が飽きる事無く続けられます。ライトノベルの良さと漫画の良さが上手く融合した大変面白い漫画です。
原作も大人気ですので合わせて読むともっと楽しめます。
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