心を壊した兄、蓮が残した言葉、それはワンダーラビットガール。
澪は原因を探るため、蓮のふりをして彼の通う名門高校に潜入し、蓮の残したメモとデータを手がかりにワンダーラビットガールを探そうとします。
そして澪がそこで出会ったのは、特殊な性的嗜好を持つ、美少女達でした。
「ワンダーラビットガール」1巻のあらすじ
コミュ障でアイドルオタクの七海澪のたったひとりの理解者は、一つ違いの兄、蓮でした。彼は澪と違って品行方正で成績優秀、おまけに性格良好なエリートでしたが、彼は突然心を壊し、入院してしまいます。
原因はわからないものの、蓮は「あの女」「ワンダーラビットガールが」という言葉を告げ、口を閉ざしてしまいます。
手がかりをつかもうと蓮の部屋に行った澪は、そこで市井彩花というメモ書きを発見し、彩花がワンダーラビットガールではないかと、復讐のため蓮になりすまして蓮の通う名門高校に忍び込みます。
彩花について聞き込みをはじめた澪は、彼女がAV疑惑のあるはみ出し者だという事を知ります。そして出会った彩花を、澪はファミレスに呼び出します。素直についてきた彩花でしたが、話をした彩花は自分を誰も信じてくれないと言い、己を卑下する彼女に澪は自分をみているようで、思わず説教してしまいます。
すると、彩花の様子が変り始めます。顔を赤らめ、潤んだ目で澪を見つめる彩花。彼女に何が起こったのでしょうか――。
「ワンダーラビットガール」1巻のネタバレ
ネタバレです。説教が、彩花のスイッチでした。興奮し始める彩花を見て、澪は彩花の弱点が説教にあると気づきます。トイレの個室で、次々と彩花を説教で攻め始める澪に、興奮した彩花は「何でも言うコトを聞く」と服従を誓い、澪にキスをしてしまいます。
陥落した彩花に、澪はワンダーラビットガールの事を聞きますが、彩花はその言葉を知らず、自分は蓮に嫌な事をするはずないと言います。彩花は、前に蓮に好きだと告白していたのです。
「あたし…やっぱりあなたが好き」そう言って蓮に成り代わった澪に彩花はつきあいたいと言いますが、澪は蓮の名前を呼ばれた事に冷静になり、ラビットガールを探さなければいけないと断腸の思いで断わります。
彩花は了承し、何か分ったら伝えると澪に言います。
ラビットガールの事はわからなかったものの、蓮の病室で見つけたUSBメモリには、学園の女子の名前と、性癖が記されていました。一番に書かれていたのは市井彩花。彼女の性癖は、説教愛好《ハミロフィリア》。彩花は説教をされることで性的な興奮を覚える体質だったのです。
それを見て、澪はそのリストが容疑者リストだと推理します。女生徒の中にいる真の黒幕を探すため、澪は次々女生徒を探っていきます。
次にあたった女生徒は、リストで医療性愛《メディカルフェティシズム》と記されていた、生徒会副会長の清楚な先輩、白石撫子です。医大を目指す彼女は、医療行為に性的興奮を覚える性癖の持ち主でした。
聴診器を持って座っていた澪に陥落した撫子に、澪はワンダーラビットガールを尋ねますが、撫子も何も知らず、彼女も蓮が好きで、恋文を渡して思いを告げていたのです。
振り出しに戻った澪でしたが、影では生徒会が行動を起こす澪を注視していました。何かを知っているらしき生徒会長と、勅使原という謎の少女。果たしてワンダーラビットガールの正体を、澪はつかむことができるのでしょうか?
「ワンダーラビットガール」1巻の感想
特殊性癖のあるエリート美少女達という設定は、真面目で清楚な顔の裏にどのような性癖を持っているのかという、非常に妄想を刺激する存在です。
サスペンスの雰囲気が漂う冒頭ですが、徐々に女生徒の性癖に焦点がおかれたエロ風味コメディの要素が強くなっていきます。
絵は可愛く肉感的で、美少女達の特殊性癖がさらけ出される様は、快楽に翻弄される少女の妄想混じりでかなりギリギリの表現だと思います。
説教愛好も医療性愛も実際にある特殊性癖だそうで、これからどのような特殊な性的愛好を持つ少女が出てくるのかも、気になるところです。
これからサスペンスが強くなっていくのか、少女達の性癖に焦点がおかれていくのか、全く予想がつきませんが、男子だったらかなりハマる方は多いのではないかと思います。百聞は一見にしかずですので、まずはお試しになってみてはいかがでしょうか。
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