新学期や入学は大変楽しみであり不安な時期でもあります。学校の雰囲気や授業など不安をあげたらきりがないです。でもその中でも一番心配なのが友人関係でしょう。
友達が出来るだろうか? などこの時期を過ぎると全く問題ない事でも大変重要な事となります。簡単に友達が出来る人、難しい人など様々です。
そこでオダトモヒトさんの「古見さんは、コミュ症です。」はそんな様子をコミカルに描いた漫画です。結構楽しいです。
「古見さんは、コミュ症です。」のあらすじ
私立伊旦高校にこの春から通う只野仁人は高校デビューに向けて希望に満ちています。小心者で平凡な只野は波風をたてない高校生活を夢見ています。
そんな彼は入学早々下駄箱で美少女の古見硝子に出会います。いきなりの幸運に只野のテンションは危ない位でした。しかし只野の高校の目標は波風立てない高校生活でしたがここであえなく消えます。なぜなら只野の隣の席には古見がいたからです。そして古見は入学一日目にしてクラスのマドンナと化していたからです。
古見を狙う男子は数知れず敵は多く只野の前途は多難です。そしてもう一つ古見に話しかけようとしても古見は意味不明の態度をとります。その古見のクールな態度には理由があったのです。
コミカルな展開に笑みが出る
ネタバレです。只野は憧れの進学校伊旦高校に入学し、気持ちも晴れ晴れと通います。更に入学早々美少女古見と偶然にも出会います。しかし彼の平凡な高校生活を送るという目標は古見との出会いにより崩れます。
古見はその美しさ故に憧れの人となり、偶然にも隣の席となった只野には危害が加えられます。更に自己紹介でも大きく滑るなど全くいい事はないです。
一方古見のクールさは単純にコミュ症なのです。極度の緊張で人との関わりが下手くそで、友達を作りたくても話しかける事さえままなりません。そして只野との会話も黒板を使った文字でのやり取りなど極端です。
しかし只野は古見さんの「友達100人作る」という目標に協力をしますが、ただの凡人只野は全く相手にされなく上手くいきません。そんな時コミュニケーション上手の幼馴染長名なじみに頼みます。彼(彼女)は前は男だったのですが、高校に入るといきなり女性になっているなど変わり者ですが、友達作りは上手いです。
しかし長名は只野の協力を断ります。実は古見と長名は面識があり、長名は古見が苦手でした。頼みの綱の長名に断れた只野と古見。友達作りは後99人です。
感想
中々ほのぼのとして面白い漫画です。只野の平凡さと黙っていても目立つ古見。相対的な二人の物語です。コミュ症な古見さんの状況はコミカルでその描写も過度にならない程度に描かれていますが、とても面白いです。
それに加えて個性豊かなキャラクターも良く只野の幼馴染の長名は中学時代学ランだったのが、高校では女子の制服を着て、男子に告白されるまでになっていてクラスの中心に位置していました。
しかしその長名は古見と小学の頃、出会っているのですが、うまく付き合う事が出来なかったようです。そしてもう一人極度のアガリ症の上理卑美子は古見の事を神のような存在としてあがめていました。そんな上理も古見の友達となります。
タッチもほのぼの系で大変読みやすく、一冊さらっと読み終える事が出来ます。物語のテンポも良く読み終えた後の爽快感があります。
印象的なシーンとして古見と只野の黒板での文字でのやり取りは大変叙情的で感動すらあります。特に黒板に文字を書く二人の後姿を見開きで描く様は王道恋愛漫画みたいでとても印象に残ります。
今後はこの二人の恋愛模様があるといいのですが、この手の漫画ではその展開は難しそうです。しかし古見さんの携帯(ガラケー)を嬉しそうに持ってくる姿には萌えます。
可愛い古見さんと空気を読もうとするも空回りする只野。他のキャラも個性的で今後もほのぼのと楽しめそうです。
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