あなたの結婚相手が勝手に決めていられたとしたらどう思うでしょうか？その相手が理想の相手だったら最高ですが、全く予期せぬ相手だと戸惑いだけが先行するでしょう。このような始まり方で始まる恋もあるのかもしれません。ムサヲさんの漫画「恋と嘘」はサスペンス要素も含んだラブストーリーです。
「恋と嘘」のあらすじ
恋愛が自由に許されない世界。少子化により政府が将来の結婚相手を16歳の誕生日に通知します。根島由佳史(ネジ)は15歳の少年で少し内気な少年です。彼は同じクラスの学園一の美人高崎美咲に5年間恋をしていました。
しかし見る事しか出来ないネジはあせっていました。なぜならもう少しでネジは16歳になるのです。16歳になると彼は政府通知によって相手が決まってしまうからです。
そして意を決し、美咲を夜の公園に誘い告白をするのです。そして美咲の返事もオッケーで二人は熱い口づけを交わします。しかしその時にネジの携帯に政府通知が届きます。相手は高橋と表示されたもののそれがすぐに変わり、真田莉々奈という名前にかわってしまうのです。
その後政府の役人がミスを説明して落胆する二人。ネジと美咲、更に莉々奈との関係はどうなるのでしょう。
好きという事はどういう事か考えてみるラブストーリー
ネタバレです。ネジは美咲に話をするのですが、美咲からは最後のキスと会った時間がいい思い出になったと別れの返事のような事を言われます。相手になった莉々奈はツンデレ系のエリート美少女です。しかしそれには理由があり子供の頃のいじめが彼女のトラウマとなっていたのです。実際はシャイな子なのです。
ネジと莉々奈が直接両親を含め会うのですが上の空のネジに莉々奈は怒ってしまいます。しかしその後ネジの話を聞いた彼女は二人の仲を戻そうと美咲と話しをします。そこで美咲から語られたのは、ネジへの想いだったのです。その事に感動したネジはますます美咲へと気持ちが揺らぎます。
一方莉々奈は二人の仲を取り持つ為に二人を合わせ一日一回キスする事を命令します。初めはネジには興味がなかった彼女も少しずつ彼に心を開いていきます。
そしてもう一つネジの親友であり仁坂という学校一のイケメンも美咲を狙っていると思いきや、ネジの寝顔にキスをするのです。複雑な関係性の中、話は進んでいきます。
「恋と嘘」の感想
この漫画の特徴は丁寧な描写が特徴でキャラクターもみんな特徴があるので、かなり読みやすいです。特に美咲がネジに「ずっとずっと好きでした」という場面の描写はかなりきれいで公園の様子と小さく映る二人がとても印象的でした。またキスなどの描写が多いのですが変な感じにもならずさらっと読めるのもストーリー性からだと思われます。
ネジ・美咲・莉々奈・仁坂と4人の関係性がどのように進むのか興味がありますが、ここで政府通知の謎も徐々に分かってくるでしょう。初めに美咲の名前が表示され次に莉々奈が表示された事への疑問と莉々奈では携帯だけだったのが、ネジは役人が来た事など後の話への伏線がありそうです。
また美咲と仁坂の政府通知の相手は誰なのか興味はつきません。話冒頭でのネジの「好きって何だろう」という言葉が今後のキーワードとなってきそうです。
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