今度こそ弾きたい――。
アキの新曲を見て、一心にギターの練習をする瞬ですが、高樹はそれを許しません。
高樹の下、やり場のない怒りを抱えるアキと瞬。
そして高樹は、リコのバンドプロデュースをアキにまかせようとして――?
漫画「彼女は嘘を愛しすぎてる」3巻のあらすじ
アキの新曲を一目で気に入り、一心にギターを練習する瞬。彼は、今度こそ自分でアキの曲を演奏したいと思っていました。
しかし、高樹は瞬に、金出してド素人のギターを聞かされる客が可哀想だと瞬の希望を切って捨てます。高樹の前では割り切る瞬でしたが、やりきれない怒りを抱えて、瞬は絶望し、アキにギターが上手くなりたい本心を吐露します。
そこに、スカウトを受けたばかりの蒼太がやってきました。瞬を見た蒼太は驚き、そしてクリプレは心也しか演奏していないのは本当かと聞きます。
美男美女ばかりではなく、違う雰囲気のバンドがほしいと思ってた高樹の理想にあった三人は、クリプレのアキの初プロデュースするバンドとして売り出したい、そう言っていた高樹の言葉を蒼太は翔に教え、翔は激高します。
それを聞いて、リコはショックを受けます。何も知らずに事務所に来たアキは、高樹からのプロデュースの話を聞き「喰い放題やり放題」というゲスな言葉に怒ります。
「クリプレのアキ初プロデュース」「現役女子高生シンガー」「バンドメンバーは全員幼なじみ」キャッチーな言葉を並べ立て、高樹はアキを誘いますが、アキは高樹のやり方を嫌います。
「利用する側に回るのだけはごめんだ」
アキは言い切り、高樹の話を断り続けていた時、クリプレの心也が現われました。彼は、リコのバンドのプロデューサーに立候補します。
そして、瞬は蒼太に、アキに会わせてやると言います。そこに来たアキに、蒼太は驚きます。正体が蒼太にバレてしまったアキは、高樹の言っていたバンドのシンガーがリコだということに気がつきます。
漫画「彼女は嘘を愛しすぎてる」3巻のネタバレ
ネタバレです。心也は、リコのバンドのプロデューサーになりました。蒼太は、その様子をアキに伝えます。
心也は、楽しそうにプロデュースをしながら、アキは馬鹿だと言います。アキはリコの声を聞けばやっただろうと言う高樹。アキは声フェチだと言う心也は、こんな声を聞いたらアキは宝物にしたろうと断言、リコを僕の宝物にします、と何かを企むかのような顔をみせます。
この楽器はアキにあげるつもりだったとリコを見ながら言う高樹は、ため息をつきます。また、リコを熱心に指導する心也と、祐一と蒼太の間には、温度差が出来はじめています。
蒼太から何も聞いていないため、アキの事をまだ気づかないリコは、アキとメールを取合っています。リコから会えないとメールを受け取り、心也と食事にいくことを蒼太経由で知っているアキは複雑な表情で、蒼太に様子を見に行かせます。
そして、アキはリコに教えた下の名前も嘘でした。小笠原シンヤとリコに言った後、アキはリコにファーストネームが嫌いだから苗字で呼ぶように言います。
リコは、シンヤは格好いいとフォローし、クリプレの心也を例にあげますが、アキは、変なコンプレックスかなと心也の写真を見上げます。
アキは初対面の時から、心也を嫉み憧れ続けているという複雑な感情を抱えているのです。
そして心也は、リコに接近していきます。
リコとアキと心也、三人の関係はこれからどうなっていくのでしょうか?
漫画「彼女は嘘を愛しすぎてる」3巻の感想
アキと、アキの代わりにクリプレに入った心也の複雑な感情が描かれ、リコを間にして三角関係のフラグが見え隠れしています。
渦中のリコはまだアキの真実は何も知らないでいますが、名前すら嘘だったアキと交際が続けていけるのか、リコのバンドのメジャーデビューを含め、大きな波乱が待ち構えている予感がします。
唯一アキの事を知っているリコのバンド仲間の蒼太が、ふたりの関係のキーパーソンになるのではないでしょうか。
また、アキとリコの周りの高樹や瞬、祐一もそれぞれに鬱屈した思いを抱え、何かのきっかけで今の状態が簡単に瓦解してしまう可能性もあります。リコはこれから嘘だらけの状況を乗り越えていけるのか、アキは真実をさらけ出すことができるのか、そんな二人の関係はまだまだ始まったばかりです。
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