超ド貧乏の家に生まれながらも、素直に育った美玲。持って生まれた美貌にも気付かず、ひたすらネガティブに暮らす毎日。
人様の邪魔にならないよう、それだけを信念として迎えた高校入学前の春休みに、事件は起こるのです。美玲の貧乏人生に差す一筋の光とは・・・?
「僕の家においで」1巻のあらすじ
帰山美玲15歳。もうすぐ待ちに待った高校生活が始まります。貧乏暮らしのため、高校の制服を購入する目的で朝夕新聞配達のバイトを懸命に頑張る美玲。
給料日、生まれて初めて触る一万円札に感動します。
中学ではみんなと同じ紺のハイソックスを履きたいがために、白のソックスを墨で染めたのがみんなにバレて、ついたあだ名は「墨ソちゃん」。そんな墨ソ生活と決別するべく、バイトで稼ぎ、人並みの生活を目指しているのです。
貧乏が染み付いている美玲は、自分を卑下し、ゴミ女と称しています。余りにも貧乏で、周囲から馬鹿にされてきた人生。女扱いされたこともなかったのです。恋やキラキラから無縁の美玲、バイト帰りに赤信号に気付かず、バイクと正面衝突してしまったのでした。
相手の男性は笑顔で許してくれ、それどころかあまりにも可愛い美玲に住所を渡し、翌日からの新聞契約をしてくれます。しかし、ボランティア精神の塊思い込んだ美玲には、相手の男・真野の真意はわからないのでした。
「僕の家においで」1巻のネタバレ
翌日真野のマンションを訪れた美玲。出てきた真野は、松葉杖をついていたのです。衝突の際怪我を負っていた真野に、ごはんを作ってほしいと頼まれますが、靴下の穴が気になって部屋に上がり込めない美玲。
かわりに、作って持ってきていた塩にぎりを渡すと、真野は美味しそうに頬張るのでした。翌日から、新聞とおにぎりを持ってくることを約束し、美玲は初めてのキラキラ生活に嬉しくてたまらなかったのでした。
しかし、帰宅すると、お母さんに引っ越しの話をされます。生活が厳しすぎて、実家へ戻るというのです。気落ちしながらバイト先へ事情を話して辞めさせてもらいますが、なかなか家に帰る気にはなりません。
真野へも、新聞もおにぎりも持っていくことができなくなった美玲は、雨の中ただ泣き崩れるのでした。
そこへ、いくら待っても訪れない美玲を心配し、真野が探しにやってきます。泣いている美玲を自分のマンションへ連れ帰り、事情を聞いた真野は、一緒に住もうと言うのでした。
美玲の両親へ、家政婦として住み込みで雇いたいと言いに行った真野。怪我の慰謝料を払うことも出来ない両親は、真野に美玲を預けることにしたのでした。
こうして始まった生活は、美玲にとっては初めて尽くしのことばかりです。真野に毎日ドキドキしながら、懸命に家政婦として働くのです。
感想
美玲ちゃんの可愛さに癒されっぱなしですね。貧乏で育つと、ここまで何も知らないで育つのかと思ってしまう美玲。でも真野は、国宝級の世間知らずな美玲にひとめぼれしたようです。
自分をゴミ女と思い込み全てに対して「申し訳ない」と思っている美玲をからかいながらも、いつも優しく見守っています。両親から届いた高校の制服を着た美玲を、本当は家に閉じ込めておきたい気持ちなのが伝わりますよね。
これから始まっていく高校生活、友達のいなかった美玲に新しい世界が広がります。真野は、美玲に気持ちを伝えることができるのでしょうか。そして美玲は、自分を普通の女の子だと思える日がくるのでしょうか。
真野と美玲の生活にドキドキですね。
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