命を賭けた、廃ビル脱出ゲーム王手をかけたのは貘でした。Q太郎が作り上げた殺人鬼ロデム。そのロデムを操り、Q太郎を追い詰める貘。
自分が育て作り上げたロデムに追われるQ太郎はそのまま死んでしまうのでしょうか。貘は、ロデムをどこまで操るのでしょうか。
「嘘喰い」3巻のあらすじ
Q太郎がロデムを操り自分を追い詰めたように、ロデムを操りQ太郎を仕留めさせようとする貘。どこの階に逃げようと追ってくるロデムに、Q太郎は死を覚悟します。
ロデムは作り上げられた通りに、殺すことだけを目的に「獲物」を追います。
遂にQ太郎を追い詰めたロデム。しかし貘は、ロデムを操ることをやめます。「殺し」は、貘の目的ではないのです。ロデムの中に眠るマルコを呼び起こす貘。
ロデムはQ太郎の息子マルコではなく、子供のころにQ太郎にさらわれてきた人間だったのです。自分が何者なのか、悲しげに問い、自分のしてきたことを認識するロデム。
正気を取り戻したロデムを貘は解放します。しかし、犯した罪を償うことを約束させるのでした。ロデムを引き取り、行動を共にすることになります。ロデムの人生もまた、ここで一変するのでした。
「嘘喰い」3巻のネタバレ
Q太郎の代わりに賭郎の新会員になったのは、貘ではなく梶でした。金は欲望を満たし、我儘を通すようになり、理性や道徳は失われる。だからこそ金に魔力を感じるなと貘は言います。
金は金、それだけだと言うのでした。
マンションカジノへ足を踏み入れた梶。カバンの中には3千万が入っています。怖々と一室へ入る梶ですが、そばにはピッタリとロデムが用心棒としてついています。
セブンポーカーで勝負を挑んだ梶。「スッてこい」と貘に言われてここまで来た梶、金の価値も知らない自分が大金を失うのは当然だと思うのでした。
全額スッてしまった梶は、金を取り返そうと、賭郎の立会人である能輪を立ち会わせます。弱者は死ぬのみとあっさりと言う能輪。支払えなかった人間は血の1滴まで金に換えるのがこの男の仕事でもあります。
セブンポーカーが始まり、手札が配られます。大金、そして命をかけた勝負です。しかし、「思い込みは危険だ」と相手に言った梶。梶の運命はどうなってしまうのでしょう。
感想
貘の後ろをついていくだけの梶でしたが、遂に梶が勝負の世界に足を踏み入れましたね。今まで貘の賭けを目の前で見てきた梶、最初はオドオドするだけでしたが、次第に目の色が変わっていくのがわかります。
これまで、命がけのギャンブルに付いて回った梶は、いつの間にかギャンブルがどういったものなのかを、見極める力がついていたようですね。
ことあるごとに、貘の言葉のひとつひとつを思い出す梶。貘の言葉の意味が、ようやくわかってきたようですね。
貘が大金を持たせ、梶をギャンブルに向かわせた真の意味とはいったい何なのでしょう。何を思い、梶を陰で操っているのでしょうね。貘の深い読みがいったいどんなものなのか、今後の展開が楽しみです。
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