田舎に住む女子高生と、都会に住む男子高生が織りなす、感動の名作。
生まれ変わったら男の子になりたいと願う三葉。東京の男子高生に生まれたら、きっと自由に暮らせる、そんな夢を描いていました。
しかしその夢は、「本物の夢」へとなるのです。そして本物の夢は、現実へと・・・。
「君の名は。」1巻のあらすじ
朝起きた三葉、食卓を囲む妹と祖母がおかしなことを言い出します。「昨日、お姉ちゃんおかしかったよ」と妹に言われ、何のことかと思う三葉。しかし、そんな記憶が全くない三葉に、クラスメイトたちも一様に同じことを言います。
三葉が感じた、異様な感覚。まるで別の誰かが自分の体に入ったのではないか・・・あり得ないと思うことまで考えてしまいます。しかし、何も覚えていないのに、学校のみんなは三葉の変わりように、一様に驚いていたのです。
心配したクラスメイトに、まるで別の人の人生をみているような夢を見たと話す三葉。そして、自分のノートに見覚えのない字で書かれた「お前は誰だ」という言葉も、全く覚えがないものでした。
父の代わりに、祖母と共に神社を守っていかなければいけない人生に嫌気がさす三葉は、自分とは正反対の人生に憧れるのです。
「君の名は。」1巻のネタバレ
ある朝目覚めた三葉は、自分の体が男の子になっていることに気付きます。見知らぬ家、見知らぬ親、見知らぬ街、そこは東京でした。持ち物から学校を調べ、登校した三葉。なんとか学校で過ごし、バイトをしているらしい瀧の代わりにバイトへ出かけます。
レストランのホールでバイトをしていた瀧。客とのトラブルも起きますが、先輩の奥寺に助けてもらうのでした。
瀧がスマホに日記をつけていることを知った三葉は、今日の出来事を書き留めておくのでした。しかし、それまでずっと夢の中に居ると思っていた三葉は、自分のノートに「お前は誰だ」という文字が書かれていたことを思い出します。
そして、眠りに落ちる前、手のひらに「みつは」とマジックで書き残します。
次の日目覚めた瀧は、手のひらの「みつは」という文字を不思議に思います。朝食をとりながら、父親に昨日の自分の様子を聞いた瀧。そして、確かに知らない事柄が日記に書かれていたのです。
一方の瀧も、朝起きると見知らぬ家、女の体、見知らぬ生活を送り、その女の子の友人たちと過ごします。夢だと思っていたのは現実で、ふたりは夢の中で入れ替わっていたのでした。
そこから、お互いに気を付けるべきことを書き記しておくことにしたふたり。いつの間にか、会ったことのない相手に興味を抱くのでした。
「君の名は。」1巻の感想
自分以外の人生を送ってみたいと、誰もが一度は思ったりすることですが、夢の中で入れ替わって1日を過ごすというストーリー。自分の憧れていた、東京のイケメン男子高生になれた三葉、東京で暮らすことの大変さや楽しさを知りましたね。
瀧の日記から、奥寺先輩に好意を抱いていることを知り、デートの約束を勝手にしてあげたりと、楽しんでいた様子です。
お互いもとに戻った時に困らないよう日記を付け始めたのも、まるで交換日記のようですよね。
三葉の夢、瀧の夢、それぞれが翌日には相手の過去として存在する不思議さ。日常を共有する意識が生まれたのでしょうね。不自由ではあるけれど、週に2~3回の入れ替わりもそんなに嫌ではなくなってきたようですよね。
お互いを大事に思えるようになってきたからなのかもしれませんね。
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