あやめから返ってくる反応が、少しだけ好感触になったことによって、恭之助は自信をつけます。頑張れば想いは伝わるという恭之助でしたが、一弥がいるため恭之助に甘えられないとあやめは悩みます。
そんな中、若手だけの舞台のため、恭之助は一弥と一緒に稽古をすることになり――?
漫画「ぴんとこな」3巻のあらすじ
恭之助は、あやめが自分を心配してくれたこと、褒めてくれたことに、まだ脈があると自信をつけます。
あやめには一弥がいても、頑張れば想いは伝わると友達の春彦に言いますが、春彦はあやめにその気もないのに良い顔するのはやめろと釘を刺します。好きな男が側にいないさみしさを恭之助で埋めようとするなと言う春彦の忠告に、あやめは恭之助で埋めようとしてないと反発します。
バイトばかりで体調の悪いあやめを恭之助は心配しますが、あやめは一弥がいるため、恭之助に甘えられないと反発、その最中に倒れてしまいます。しかしあやめのために何かしたい恭之助はあやめに代わってバイトを頑張り、あやめの看病も稽古も頑張ります。
あやめが一弥を忘れるくらい、あやめにとって必要な男になりたいと願う恭之助。彼の思いはあやめに届くのでしょうか――?
漫画「ぴんとこな」3巻のネタバレ
ネタバレです。恭之助があやめのために頑張っている中、一弥はあやめの学校で彼女を待ち伏せし、それを春彦が見つけてしまいます。あやめの住まいを教えられ、向かった先ではあやめが寝込んでいました。一弥は、もうあやめをひとりにしないと泣くあやめに言い、それを恭之助は見てしまいます。
どうせ頑張っても何も変わらないと落ち込む恭之助は、稽古も放り出そうとします。しかし、舞台の共演者に一弥の名前を見た恭之助は、打倒一弥をめざそうとしますが、稽古で実力差を見せつけられてしまいます。
やる気をなくす恭之助ですが、一弥は歌舞伎に引き込んだ一因の恭之助に逃げられては困ると共に稽古にのぞむ構えです。稽古に行く気がせず悩む恭之助は、あやめと話し、ホントはもっと稽古してうまくなりたいという本音が飛び出ました。
あやめに叱られて、稽古に走る恭之助。恭之助は、一弥に踊りを教えてくれるように頼みます。「今の俺を引き上げられるのは、たぶんおまえだけだ」と感じている恭之助は、恋のライバルという枠組みを超え、一弥を歌舞伎役者としても強く意識するようになっています。
そして、今まで歌舞伎から逃げていた恭之助は、一弥の踊りを意識し稽古に励むことによってめきめき上達、歌舞伎の楽しさを再確認し、持って生まれた才能を花開かせていきます。
それを見て、恭之助を意識せざるを得ない一弥は、自分には華が足りないと自らの欠点を自覚していきます。
また恭之助は、あやめに「この先一生キミ以外の女のコを好きになることはない」と言い、歌舞伎に戻るきっかけをくれた大事なあやめを、「ダメって言われてもずっと好きでいる」と宣言します。
そんな中、優奈はあやめに再会します。会いたかったとあやめに言う彼女の真意は――?
漫画「ぴんとこな」3巻の感想
恭之助が歌舞伎に再び身を入れるようになり、一弥との関係も、恋のライバルと言うだけでない、歌舞伎役者としてお互いを意識するような関係へと昇華されました。あやめは一弥がいると言いながらも、恭之助にほだされて徐々に意識するような描写が見られ、物語が転換しだしたような気配がします。
しかし一弥は好きだというだけでは動けない理由もあり、今後の彼らの関係は、一弥を縛り付けている原因である優奈の動きが大きく関わっていきそうです。
まだ恭之助と一弥は、歌舞伎役者としても恋もまだまだこれからですが、のしかかる障害を乗り越えて、互いにしのぎを削りながら彼らの未来を大きく花開かせていってほしいと思います。
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