ヲタクと聞いてどのような印象を皆さんはもたれるでしょうか?コミュ障的な自分の殻に閉じこもるようなそんな印象を持たれる方は多いでしょう。限られた場所でしか行動しないそんなイメージがありますが、現実(最近)は違っていて一見ヲタクに見えない人が○○ヲタクという事もあります。だから恋愛もします。
この「ヲタクに恋は難しい」はそんなヲタク同士の恋愛模様や生活をコミカルに描いた作品です。
「ヲタクに恋は難しい」のあらすじ
腐女子(ヲタク)で桃瀬成海は26歳のOLで自分の趣味は隠し普通の生活を送っていました。ある時ゲームヲタクのイケメン二藤宏高と転職先で再会します。二人は幼なじみでしたが、自分の趣味を隠している成海に二藤は「次のコミケ行くの」と聞きます。
この言葉に青ざめます。彼女は自分の趣味のせいで彼氏と別れた事もありひたすら隠していました。また一方の二藤は仕事の出来るイケメンですがゲームの世界と違い人間関係に苦労していました。
当然彼女もいないです。そんな二人はお互いの心情を話している内に惹かれあいます。二人の不器用な恋に先輩達も絡み波乱万丈の恋が始まっていきます。
二人の変わった恋愛の行く末が気になる
ネタバレです。成海と二藤はヲタク同士でその事を隠している成海と半ば公然とヲタクとして過ごしている二藤。相反する二人ですがお互いを理解している者同士気が合う友人からパートナーへと進化していきます。
自分の不幸な境遇を話す成海に同情しながらも自分のうまく人間関係を創れない苦労を話す二藤。そのまま別れる間際に二藤から「じゃあ俺でいいじゃん」と告白される成海。そしてその事に対してヲタク同士であるが故に気を遣わなくてもいいと判断した成海は即答。
また成海の上司美人でクールな酒癖の悪い上司小柳花子もヲタクであったり、野暮ったい上司樺倉太郎も隠れヲタクで合った為に二藤の一言で職場関係も上手くいきます。実はこの樺倉と小柳の恋愛模様も進行中なのです。この2組の恋模様はどのように展開していくのか楽しみです。
「ヲタクに恋は難しい」の感想
ヲタクの恋愛ものとしては「電車男」が有名ですが、全く違うストーリーとなっています。気の弱いヲタクがと言った感覚ではなく世間が認めないなら気の合う同士付き合えばいいじゃないという感覚です。
少し通常の恋愛ものと違いヲタクの世界観一杯で結構ついていくのも大変な場合もあります。二藤が言った「乙女ゲーの分岐は間違えないのにね」と言う言葉はヲタク系の人にはリアリティある言葉ではないでしょうか?
それに同意する成海の「それな」というセリフと表情は結構インパクトある場面です。また不器用ながらも口説く二藤の態度に頬を赤くする成海に二次元から飛び出した感覚があります。
しかし口説くというより交渉というような場面に少し違和感を覚えます。更に返事は「採用」ですので普通の恋愛ものとは一線を博しています。デート場所もコミュケなど独特で二人の会話もマニアックですしゲームをしながら会話とヲタクワールド全開です。
もう一つの魅力は登場人物で美男・美女がオシャレに登場する所も通常のヲタク漫画とは違い、趣味がヲタク系と言うだけで新しい恋愛漫画として注目を集めているのでしょう。
元々がWeb漫画が出発点で好評であった為にコミック化された作品ですので恋愛物のツボは押さえつつ新しいスタイルを構築した新時代の漫画と言えそうです。
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