タイムスリップし、自分とうりふたつの織田信長に身代わりを頼まれ、引き受けたサブロー。しかし、戦国の世は残酷、残虐で、あの手この手を使って信長を殺そうとする人間たちが多かったのです。
実の弟でさえも刺客を放つ時代、サブローには理解できないのでした。織田家の家督を継ぐため、サブローは「信長」のために奮闘するのでした。
「信長協奏曲」2巻のあらすじ
平手が何者かによって殺害されたものの、何者かわからない相手に殺されたと知れることは武士の恥。そこで、平手は信長の言動に思い悩み自害したと噂を流します。平手の武士としての誇りを最後までサブローは守ったのです。
美濃に、うつけと噂の信長に興味を持つひとりの大物がいました。信長の妻・帰蝶の父親である斉藤道三です。帰蝶をことのほか可愛がっており、その帰蝶からの手紙には信長の話ばかりなことが気に入らないのです。
信長と会見を希望する道三。道三の恐ろしさを身に染みてわかっている帰蝶は、会見をやめるよう信長に進言するのでした。
道三との会見に、元の世界の高校の制服で現れた「信長」。それを見た道三は愕然とします。道三もまた、30年前にタイムスリップしてきた現代人だったのです。
道三の大事にしていた警官の制服を預かったサブロー。いつか元の時代に帰れたなら、娘に形見として渡してほしいと言うのでした。
「信長協奏曲」2巻のネタバレ
帰蝶の父・道三と、帰蝶の兄・義竜の仲は悪く、一触即発の状態が続いていました。心配する帰蝶でしたが、弘治2年、遂に戦いの火ぶたが落とされます。多くの家臣は義竜につき、兵力の差は大きなものでした。
道三のため、負け戦にかけつけようとするサブロー。しかし、道三は、こんなところでサブローを死なすわけにはいかないと、戻るよう指示を出し討ち死にを果たすのでした。
父のため動いてくれたことに感謝する帰蝶。使いの者から手渡された道三からの預かり物には、30年前に生き別れてしまった娘への手紙が入っていたのです。
信行がまた信長の命を狙い始めます。
しかし、柴田勝家はすでに二人の器の違いに気付いていました。信長は天下を見て、信行は兄を見ている。もはや勝利がどちらにあるのかは明らかなのでした。勝家の手引きにより、罠にかかった信行は、切腹して生涯を終えたのでした。
天下取りにむけ、何をしたらいいのかわからないサブローは、京で、時の将軍足利義輝に会います。奔放な物言いに、サブローを気に入った将軍は、自分の太刀を与えるのでした。
そして、桶狭間の戦いが始まるのです。
感想
サブローは、織田信長の役目をなんとか果たしているようですね。それは、サブロー自身のためなのか、歴史を変えないための努力なのか。道三が、サブローと同じタイムスリップしてきた現代人でしたが、戦国武将として死んでいきましたね。
もしかしたら、まだほかにも、タイムスリップしてきた人たちが紛れ込んでいるのかもしれないですね。そう思うと、続きが楽しみになります。
妻の帰蝶も、とても可愛らしいですね。道三の忘れ形見でもありますから、サブローには思うところもあることでしょう。きっと、この先も大事に慈しむのではないでしょうか。
いつか天下を取って、現代に戻れる日がくるといいですね。
この記事へのコメントはありません。