大人気ライトノベル、ソードアート・オンラインのスピンオフともいえるこの作品は、本編の攻略の軌跡を時系列順に書き記したものです。本編のファンはもちろん、これだけでも作品の雰囲気を知ることができます。
アスナ視点ですすめられているので、彼女がどのようにゲームを生き抜いていくか、そして彼女の背景など詳しく描かれていて、アスナファンには嬉しいのではないでしょうか。
「ソードアート・オンライン プログレッシブ」1巻のあらすじ
結城明日奈は厳しい家庭に育ったエリート少女。しかし冷え切った家庭環境で明日奈の心はプレッシャーに苛まれています。
そんな中、明日奈は話題のバーチャルオンラインゲーム、ソードアートオンラインの世界にアスナとして入ったまま、現実世界に帰れなくなってしまいました。
ゲームなのにお腹が空き、味も感じられる仮想世界の中、アスナは必死にゲームを出る方法を探していました。
そんな折、西の森に「隠しログアウトスポット」があるという情報をアスナは耳にします。高校入試の模試に間に合うため、焦っていたアスナはその情報に飛びつきます。噂の洞窟にたどり着きますが、そこには強い化物が隠れていました。
アスナは殺されそうになり、今までの人生を走馬燈のように思い出します。ゲームの世界で死ねば現実の肉体も死んでしまいます。死にたくないと絶望する中、アスナの前に現われた少年は、化物を倒し、去っていきました。
その場に残ったのは、情報屋だという少女「鼠」。彼女はアスナを回復させ、強くなりたいというアスナにこたえてソードアートオンライン第一層の攻略本を無料でくれました。
鼠は攻略本を吸収し、瞬く間に強くなっていくアスナに驚き、情報量として名前を聞きます。鼠はアスナは強くなると確信し、二つ名をもらった暁には今日の出来事を高く売ろうと目論んだのです。
強くなり、迷宮区の最奥で化物に囲まれたアスナは、再び殺されそうになります。その時、再び彼女を助けに少年が現われました。前回と違い、戦い抜いた先で満足して死にたかったアスナは、余計な事をしたと怒りますが、少年はもったいないからマップデータを遺していけと、意に介した様子はありません。そして共闘する二人は、迷宮から抜け出ることができました。
「ソードアート・オンライン プログレッシブ」1巻のネタバレ
ネタバレです。アスナと少年は、第一層のボスを倒しに行くことになりました。第二層への扉をひらくため、第一層のボス部屋に到達したというナイトのディアベルの元、ゲームのトッププレイヤーが集まります。
そんな中、集まったプレイヤーのひとりキバオウは、元ベータテスター達に出てこいと怒鳴り、お前らが何もかも独り占めしたせいで二千人が死んだ、ため込んだ金やアイテムを全部差し出すよう主張します。
しかし、プレイヤーのエギルは、元ベータテスターが残しただろうガイドがあったから、生き残ることが出来たと真っ向から反論します。そして、最新のガイドはボスの攻略情報でした。ベータテスト時のものであるとの注意書きに、キバオウは情報屋の鼠がベータ上がりに違いないと、話を聞こうとします。あおられたプレイヤーは鼠を捕まえようとし、少年は止めに入ろうとします。
しかし、アスナが口を出したことによって、プレイヤーに珍しい女の子の登場に場の空気は一変、最後にディアベルが皆をまとめます。
そしてボス戦で、アスナ達は情報通りのボスに、戦いを挑みます。最初はうまくいっているかのように見えましたが、少年はボスの武器が情報と違う事に気づき、皆を退かせようとします。しかし、仲間を守るため、ディアベルはボスに戦いを挑みます。少年は防御に努めるよう言いますが、聞き入れなかったディアベルは消滅してしまうのでした。
「ソードアート・オンライン プログレッシブ」1巻の感想
映画化もしたライトノベル、ソードアート・オンラインのスピンオフのコミカライズですが、作り込まれた世界観は圧巻です。主人公とヒロインの出会いを描いた今作は、本編を知っているとより面白さが増すかも知れませんが、これだけでももちろん楽しめます。
ヒロインのアスナ視点から描かれているので、彼女の葛藤や気持ちがクローズアップされていて、本編とはまた違った新鮮さを感じられるかも知れません。
また、絵も綺麗で、描かれた魅力的なキャラクターや迫力のある戦闘シーンも素晴らしいです。原作小説が好きな方、以前から興味があった方などは、特にオススメです。
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