普通に生活する事が当たり前だと思えている人はどれくらいいるのでしょうか。朝起きて学校に行って勉強してそして自宅に帰る。そんなどこでもあることが突然崩れてしまったら人はどのような行動にでるのでしょうか。
今回の「学園×封鎖」は突然平穏な学園をテロリストに制圧されてしまった、学園を描いた作品です。原作矢頭道尾さん作画をNykkenさんで描かれるサスペンスとホラーが混じった注目作です。
「学園×封鎖」1巻のあらすじ
野原草太は海新学園の生徒です。学校でもあまり目立たない生徒でした。今日も学園は平和に時が流れていました。彼は桜井美保というクラスの美少女に告白しようとしたのですが、奥手な彼は上手く告白出来ずにイケメンで冷静な武安に笑われてしまいます。
騒々しいクラスの喧騒を引き裂くように突然黒い車が学校の中に侵入してきます。その車は何台も連なります。そしてその異常な雰囲気に危険を察知した教師は注意に行くといきなり銃弾を浴びてしまいます。そして中から武装した黒ずくめの人が数人が出てきました。
ざわつく教室。何かのTVの撮影と楽観的に捉える生徒がいる中で侵入者の動きがおかしい事に武安は気付き草太に教える。侵入者はケガ人を抱えているらしく保健室を捜していたようです。鬼灯というこの集団の女性リーダーが重傷を負っているようでした。保健室を見つけた彼等は学園の封鎖を始めます。
これは現実なのか? 驚くべき展開
ネタバレです。冒頭より銃撃戦の衝撃的な画からスタートします。その後に平穏な学園生活が描かれますが、それを数台の黒い車が進入してきた事から壊されます。いきなり教師を狙撃して更にリーダーの鬼灯の治療の為に保健室まで連れて行くと、学園の封鎖をマスクさんと呼ばれるマスクの人間は冷酷に指示します。
抵抗や逃げ出す者は発砲しても構わないと言い放ちます。鬼灯の傷は重傷でマスクさんは校医の先生に何かあれば生徒を殺すと言います。しかし侵入者達もリーダーの鬼灯の状況を見て荒くれた風貌の金石はマスクさんをリーダーにと話しますが、マスクさんはその口を黙らせます。
状況がうまく飲み込めない生徒達にマスクさんは校内放送を使い自分達はテロリストであり学園を封鎖したと伝えます。騒々しくなる生徒達にテロリストは機関銃を乱射して威嚇します。そして続けて抵抗する者は射殺する、勝手に逃げ出した場合は1人につき5人殺害すると続けて言い放ちます。
感想
学園×封鎖は期待される漫画で色々な形で注目を浴びています。展開は静かに流れているようで衝撃的な結果が持たされます。いきなりの教師への銃撃など驚きです。そして暴れた学生に対して一気に銃撃するなどバイオレンス色は強いです。
ただ読んでいくとバイオレンスだけでなくサスペンス色が印象に残ります。リーダーの鬼灯や謎のマスクさんなどテロリスト側の事情が徐々に分かっていくと、今以上の楽しみ方が出来そうです。
画も劇画的でありながらそれほどの強い劇画でなく少年コミックのような爽やか系の学生の姿が描かれています。それがこの漫画が読みやすく人気のある理由からも知れません。一つ一つ伏線を張りそれを漫画的に効率的に回収していく、そのスピードが大変心地よいです。
まだ序章です。学生対テロリストという現実では考えられない物語にこれからたくさんの衝撃的な展開がありそうです。この漫画から目が離せないです。
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